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2024/03/25
暮らし

こたつはいつまで使う?
片付ける時期や簡単なメンテナンス方法も紹介

冬場に活躍する暖房器具の一つのこたつですが、暖かくなってくると、いつ収納すればいいのか悩んでいる方も多いのではないでしょうか。当記事では、こたつはいつ頃出して、いつまで出しておくのがいいのか紹介します。また、収納するときのメンテナンス方法についても解説しますので、ぜひ参考にしてください。

こたつはいつまで使う?<br />
片付ける時期や簡単なメンテナンス方法も紹介

■こたつはいつ頃から出す?

あまり意識していないのが、こたつはいつ頃出すのがいいかということです。こたつを出すタイミングを解説します。

 

☆「こたつ開き」の日に出す

「こたつ開き」という言葉を聞いたことはあるでしょうか?

江戸時代の日本では、亥の月の亥の日を「こたつ開き」と呼び、暖房器具を出すという習慣がありました。「亥」はイノシシのことですが、陰陽五行説では亥は水に属すため、この日にこたつを出すと火事にならないといわれてきたのです。そのため、江戸時代には、最初の亥の月亥の日に武家がこたつを出し、次の亥の日に庶民がこたつを出していました。亥の月は旧暦で10月、つまり新暦では11月のことです。亥の日は毎年、日にちが変わります。

こたつを出すタイミングがよくわからなかったという方は、この「こたつ開き」の日を目安にしてみてはいかがでしょうか。

 

☆最低気温でこたつを出す

最低気温が15℃を下回ってきた時期を目安に、こたつを出すとよいでしょう。地域によって気温差があるので、15℃を下回ってきた頃と覚えておけば、住んでいる地域でのこたつを出す時期がわかりやすくなります。最低気温15℃はあくまでも目安なので、寒さを感じ始めたら気温に拘らずに早く出しても、もちろん構いません。


■いつまで出しておく?こたつを片付けるタイミング

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いつ頃までこたつを出しておけばいいのか、わからない方も多いでしょう。次はこたつをいつ頃まで出しておくべきかを解説します。

 

☆最低気温が15℃のタイミング

基本的には、こたつを片付けるタイミングに決まりはありません。ただ、目安としては、こたつを片付けるのも最低気温が15℃と覚えておきましょう。ここでの注意点は、最高気温をタイミングにしないことです。最高気温にすると、まだ寒い日もあり、やっぱり片付けなければよかったと思う可能性があります。片付けるタイミングは、最低気温で判断するのがおすすめです。

 

☆ゴールデンウィーク

まとまった休みが取れて、時間に余裕のあるゴールデンウィーク中に片付けてしまうのもよいでしょう。こたつは、ただ分解してしまっておけばいいというわけではなく、お手入れする時間も必要になります。時間の取れるゴールデンウィークは、おすすめの時期といえます。

☆梅雨に入る前

地域によっては、5月でも寒い地域があります。ただ、梅雨に入ると湿度が高くなることから、ダニやカビが気になる時期に突入してしまいます。こたつ布団もあるので、梅雨に入る前に片付けることをおすすめします。

天気の良い、カラッと晴れた日は片付けスイッチも入りやすいので、梅雨に入る前の天気の良い土日に行うのもよいでしょう。

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■片付け前に行うこと

ここからは、こたつを片付ける前にやるべきことを紹介します。

 

○掃除を行うこと

こたつの片付けは、掃除をしてからしまうようにしましょう。ヒーターにホコリが付着していると、電源を入れた際にヒーターの熱でホコリが燃えるという危険もあります。また、食べカスや抜け毛、汗や皮脂をそのままにしておくと、ダニが好む環境にもなってしまいます。こたつの片付けは、掃除をしてキレイな状態にしてから行うようにしましょう。

 

○こたつのお手入れ

ここからは、こたつのお手入れについて紹介します。始める前に、こたつのコンセントを抜いているか確認してから掃除を行うようにしてください。

 

<本体>

天板、こたつ布団をそれぞれ取り除きます。脚が分解できるタイプのこたつは、ネジがなくならないように注意します。天板、脚の部分、本体裏のホコリを掃除機で吸い取りましょう。その後、固くぬらした布巾で拭き、最後に乾拭きしたら完了です。

汚れがひどい場合は、中性洗剤を水で薄めた布巾を固く絞り拭いていきます。その後、キレイな水でぬらした布巾で拭き、最後に乾拭きしたら完了です。

 

<ヒーター>

数か月使用したこたつのヒーターには、意外とホコリなどがついています。来シーズン、ホコリが付着したまま使用すると、温まり難かったり、最悪の場合は火災の原因になることがあります。

取り外しができるヒーターの場合、新聞紙を敷いたらこたつを裏返し、ヒーターを取り外します。この際、ファンやその他の部品などを取り外すのは、故障の原因になるので分解しないようにしましょう。ヒーターを外したら掃除機でホコリを吸い取ります。残ったホコリは綿棒で取り除き、最後にヒーターを元に戻して完了です。

取り外しができない場合は、新聞紙を敷き、こたつを裏返したら網についたホコリを掃除機で吸い取ります。網に残ったホコリは綿棒で取り除きます。

ファンについたホコリは、強い風を送りだすことができるブロワーといった電動工具などを活用すると、ホコリを取り除くことができます。

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○こたつ布団も必ずお手入れを

寒い冬、こたつで食事をするというお宅もあるのではないでしょうか。そのような場合にこたつ布団に食べ物や飲み物がこぼれたり、シミがついてしまったりもするものです。食事をしなくてもホコリや抜け毛、汚れが付着します。このように、数か月使うこたつ布団は結構汚れています。

 

<自宅の洗濯機で洗濯する場合>

最初に洗濯表示を確認しましょう。水洗いができるかどうか、乾燥機が使えるかどうかを確認し、正しい方法で洗濯を行います。

こたつ布団はそのまま洗濯機に入れず、布団用の大きな洗濯ネットに入れてから毛布コースを選択して洗うようにします。

洗濯表示が水洗いのみの場合、乾燥は外干しを行います。2本の物干し竿を用意し、M字のようにして干すことで風通しがよくなり乾きやすくなります。このとき、軽くたたきながら形を整えていくと綿の片寄りを防げます。こたつ布団は完全に乾かす必要があるため、カラッとした晴れの日に洗濯を行うのがおすすめです。

乾燥機使用がOKな場合は、洗濯表示に書かれた温度を守って乾燥を行ってください。なお、小さな乾燥機で乾燥すると乾きが悪く、その結果カビが生えてしまう可能性があるので注意しましょう。乾きが甘い場合は、その後外干しをして完全に乾かすと安心です。

今後、こたつ布団を新調する際は、暖かさだけでなく、丸洗い可能で軽くて乾きやすいなど、お手入れがしやすいかどうかも注意してください。

 

<自分でお手入れするならコインランドリーも便利>

こたつ布団は大きいため、家の洗濯機で洗って干すのは大変と感じる方もいらっしゃるでしょう。そのような方は、近所にコインランドリーがあれば、大きな洗濯機で洗濯から乾燥まで行えて便利です。予め自宅でホコリなどを落としておき、布団用の洗濯ネットに入れて持っていきます。あとは洗濯乾燥機に入れるだけです。

コインランドリーは、自宅で洗濯するよりも費用がかかる点と、持ち運ぶ手間はかかりますが、乾燥機がないお宅や自宅の乾燥機には入らないお宅には便利といえるでしょう。ただし、乾燥機がNGのこたつ布団もあるので、最初に必ず洗濯表示を確認してください。

 

<クリーニングを使う>

こたつ布団が水洗い不可の洗濯表示になっている場合は、自身の判断で洗濯を行わずにクリーニングに出すようにしてください。手間がかからず、キレイに仕上がります。

持ち込みが面倒という方には、宅配サービスや次のシーズンまでしっかりと保管してくれるサービスを行っているところもあります。コインランドリーよりも費用はかかりますが、楽にサービスを活用できるのも、クリーニングのメリットです。


■こたつ本体・こたつ布団の保管方法は?

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最後に、こたつ本体とこたつ布団の保管方法を紹介します。

 

<こたつ本体の保管方法>

こたつには、折れ脚タイプ固定脚タイプがあります。折れ脚タイプは、脚の部分を折り畳むことができるためコンパクトに収納することが可能です。例えば、ベッドの下や隙間に収納しておくことも可能です。ただ、ホコリを被ってしまうことがあるため、使用する前にはホコリを払ってから使うようにしましょう。

固定脚タイプは、ネジで脚を外すことができます。取り外して保管するため、脚とネジがバラバラになったり、無くなったりしように袋に入れて保管しておくとよいでしょう。

 

☆保管場所がない場合はトランクルームの利用も

保管スペースがない場合は、季節モノはトランクルームを活用するというのもひとつです。保管費用がかかるため抵抗があるという方は、今後、こたつを新調する際には、夏・冬に対応した一年中出しておけるこたつを選ぶことで、収納スペースを確保する心配がなくなります。

 

<こたつ布団の保管方法>

こたつ布団は、使用しない数か月間は保管をしておく必要があります。そのため、ダニやカビ、ニオイから守るための対策を行うとよいでしょう。

こたつ布団を洗濯してキレイにしても、そのまま押し入れなどに入れていたらホコリなどが付き、ダニが好む環境になってしまいます。通気性の良い不織布の布団用ケースなどに布団、防虫剤を一緒に入れて、湿気が少ない場所で保管をしておきましょう。このとき、圧縮タイプの不織布のケースを使うと場所を取りません。持ち手がついているタイプなら出す際も取り出しやすく、片付けもしやすくなります。注意点としては、こたつ布団は必ず、完全に乾かしてから布団ケースに入れて保管をしてください。不乾燥のままだとカビの原因につながります。


■まとめ

寒い冬に大活躍してくれるこたつ。これまで長年利用していても、こたつを出すタイミングや片付けるタイミングがよくわからなかったという方も、大よその目安だけでも知っていただけたのではないでしょうか。そして、片付ける際にはこたつを掃除し、こたつ布団も適切なメンテナンスを行ってください。キレイな状態にしてから片付けることで、ダニやカビの発生を防ぎ、来シーズンも安全に気持ちよく使うことができるでしょう。