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2024/04/22
暮らし

加湿器の掃除方法は?
頻度や手順、放置することのデメリットを紹介

乾燥が気になる季節に活躍する加湿器。放置すると衛生面で不安なので、日ごろからの掃除を考えている方は多いのではないでしょうか。しかし、掃除をしようと思っても、正しい手順やきれいにする方法がよく分からない方もいるでしょう。

当記事では、加湿器を掃除する方法について、必要なものや手順などと合わせて解説します。また、どれくらいの頻度で掃除するべきなのか、掃除を怠るとどのようなデメリットがあるのかも紹介します。

加湿器の掃除方法は?<br />
頻度や手順、放置することのデメリットを紹介

■掃除を怠るとどんなデメリットがあるの?

加湿器の掃除を怠ると、どのようなデメリットがあるのか解説します。

 

<細菌やカビの繁殖>

加湿器はタンクに水を入れて使うため、掃除をしないと加湿器の内部に細菌やカビが発生し、繁殖するおそれがあります。そのため、知らずに細菌やカビが繁殖したタンク内の水蒸気を部屋中にまき散らし、その空気を吸ってしまうことになります。加湿器は、常に清潔な状態で使いたいものです。

<加湿性能が落ちる>

フィルターに水アカがたまると目詰まりを起こし、吸水が悪くなったり、吸気口にホコリが詰まったりすることで、空気を吸い込むことができず加湿性能が落ちてしまいます。そのため、水汚れチェックも欠かせません。

<悪臭の原因にも>

タンク内に、何日も同じ水を入れっぱなしにしている方はいないでしょうか。数日間も入れ替えなしに同じ水を入れたままにしていると、細菌やカビが繁殖します。それが悪臭といったイヤなニオイの原因となります。


■加湿器の掃除に必要なものとお手入れ手順

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ここからは、加湿器の掃除に必要なものとその手順を紹介します。加湿器の汚れはさまざまなので、汚れ別に解説します。

 

<カビ汚れ>

加湿器を使う上で、健康被害を受けないためにもカビの発生は防ぎたいものです。カビ掃除に必要なものは下記となります。

● バケツ

● 

● 重曹(水1L:重曹50g程度)

● 拭きタオル

● ​​​​​​​手荒れ対策のためのゴム手袋

バケツにぬるま湯を張ったら、ゴム手袋をはめ、重曹を50g程度入れて混ぜます。洗いたいパーツを約1時間つけ置きします。つけ置き後、パーツについた汚れをブラシやスポンジで落としていきましょう。最後に水洗いし、乾いたタオルで拭いて乾燥させれば完了です。ぬるま湯は、温度が高すぎない40℃程度で行ってください。

 

<水アカ汚れ>

加湿器は水道の水を使います。水道水には、マグネシウムやカルシウムなどのミネラル類などが含まれています。ミネラルは水が蒸発すると固体となり、水アカとして残留し、加湿器にこびりついてしまうのです。そのため、定期的に加湿器の掃除をし、水アカが付かないようにしましょう。水アカ汚れを落とすためには、下記のものを用意してください。

● ​​​​​​​バケツ

● ​​​​​​​ブラシやスポンジ

● ​​​​​​​クエン酸

● ​​​​​​​拭きタオル

● ​​​​​​​手荒れ対策のためのゴム手袋

バケツにぬるま湯(40℃程度)を張ったら、ゴム手袋をはめ、クエン酸を大さじ1杯入れて混ぜます。洗いたいパーツを約1時間つけ置きします。つけ置き後、パーツに付いた汚れをブラシやスポンジで落としましょう。最後に水洗いし、乾いたタオルで拭いて乾燥させれば完了です。

 

<イヤなニオイ>

加湿器からイヤなニオイがしてきたら、次の掃除道具を用意しお手入れしましょう。

● ​​​​​​​バケツ

● ​​​​​​​重曹(水1L:重曹50g程度)

● ​​​​​​​タオル

● ​​​​​​​手荒れ対策のためのゴム手袋

加湿器のフィルターやパーツを取り出したら、ゴム手袋をはめ、バケツにぬるま湯(40℃程度)と重曹を入れて混ぜます。バケツの中にフィルターを入れ、1時間程度つけ置きしましょう。最後に水できれいに洗い流し、タオルで拭いて乾燥させたら完了です。

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<ホコリ>

加湿器を使用していると、吸気口のフィルターにホコリがたまっていきます。定期的に、ホコリがたまっていないかチェックをしてお手入れしましょう。ホコリの掃除には下記のものを用意します。

● 掃除機

● タオル

● 頑固な汚れの場合:食器用洗剤と歯ブラシ

フィルターにホコリが付いていたら、掃除機で吸い取りましょう。吸い取っても汚れが付いている場合は、食器用洗剤と歯ブラシで軽くこすりながら汚れを落としていきます。最後にキレイに水洗いをしてタオルで拭き、乾燥させたら完了です。

 

◎お手入れ時の注意点

加湿器のタイプやメーカーによって、推奨しているお手入れ方法や洗剤がある場合があるため、取扱説明書を読み、確認後に適切なお手入れをするようにしましょう。


■タイプ別お掃除のポイント

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加湿器にはさまざまなタイプがあります。ここではタイプごとの掃除のポイントを解説します。

 

<気化式>

気化式加湿器は、水を含ませたフィルターに風をあて、水分を気化させて加湿をします。加湿器が熱くなることがないので、小さな子どもやペットがいるお宅に好まれている加湿器です。ただ、フィルターは常にぬれた状態で加熱しないため、細菌やカビが発生しやすくなります。細菌やカビを発生させないためにも、定期的なお手入れが必要です。フィルターも汚れやすいので、定期的にチェックしましょう。

 

<ハイブリット式>

ハイブリッド式の加湿器は、フィルターに水分を染み込ませ、ファンから温風をあてて蒸気を放出し加湿します。気化式と加熱式を組み合わせたハイブリッドの加湿器の場合、フィルターが汚れやすいので定期的にチェックし、掃除機でホコリを吸い取るとよいでしょう。超音波式と加熱式の組み合わせの場合は、タンク内の汚れをとくに意識してください。カルキが固まらないように、スポンジなどで軽く擦りながらお手入れしましょう。

 

<スチーム式>

スチーム式の加湿器は、ヒーターが内蔵されており、水をヒーターで加熱することで水蒸気を発生させます。カビは繁殖しにくいという特徴がありますが、水アカを防ぐことはできません。タンク内の水は継ぎ足して使うのではなく、毎日交換をするようにしましょう。

 

<超音波式>

超音波式は、超音波を使って水を振動させ、細かな霧状の微粒子を室内に発生させる加湿器です。熱くならないため、タンク内の細菌やカビにはとくに注意が必要です。毎日水を交換して使いますが、このときスポンジやブラシを使い、タンク内を常にきれいにしておきましょう。


■掃除の頻度

加湿器の掃除は、どれくらいの頻度で行ったほうがよいのか知らない方もいるのではないでしょうか。掃除の頻度を知って、常に清潔な状態で使いたいものです。

タンクの水は、どのタイプでも毎日交換し、振り洗いを行うとよいでしょう。細菌やカビの繁殖を防ぐことができます。くれぐれも水道水は継ぎ足ししないように注意してください。フィルター掃除は、超音波式やハイブリット式は週1回、気化式なら月1回のお手入れがおすすめです。


■加湿器を置く場所の注意点

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加湿器をどこに置いて使うかでも効果が変わってくるので、注意したい置き場所とおすすめの置き場所を紹介します。

 

【注意したい置き場所】

注意すべき置き場所は下記のとおりです。現在、注意すべき置き場所に加湿器を置いている方は、置き場所を検討しましょう。

 

<床の上>

加湿器を床の上に置いて使っているという方もいるのではないでしょうか。暖房を使っていると床や足元は低温になりやすく、加湿器のセンサーが十分に加湿をしていると判断するため、加湿量を落としてしまうことがあります。そのため、床の上に加湿器を置くのは注意が必要です。ただ、大型の加湿器の場合は、床に置く方が安定する上、部屋の空気を循環させてくれるので、床の上に置くとよいでしょう。

<家電や紙類の近く>

パソコンなど精密機器の近くは故障の原因になるため、近くに置かないように気を付けましょう。書類や紙袋など紙類の近くは、紙がふやける可能性があるので注意してください。

<窓の近くや壁際>

窓の近くは、冷気が入り冷えやすい場所です。水蒸気が結露してしまうので、窓の近くには置かないようにしましょう。壁際は、水蒸気が壁にあたることでカビが発生するおそれもあるので、壁際に置くのも避けたほうがよいでしょう。

<小さな子どもの手が届く場所>

高温のスチームがでるタイプの加湿器では、小さな子どもが蒸気に触れて火傷をする可能性があります。うっかり触ってしまって火傷でもしたら心配という方は、気化式や超音波式といった、熱くならない加湿器を検討するのもひとつです。

<直接肌にあたる場所>

肌に水蒸気があたると潤っている気分になりますが、水分が蒸発して潤いや油分まで奪ってしまいます。加湿器は、直接肌にあたらない場所に置くようにしましょう。

<換気扇の真下や出入口の近く>

換気扇の真下やドアの出入り口は、空気の出入りがおこる場所です。せっかくの加湿器の水蒸気も外に流れ出てしまうため、このような場所は避けるとよいでしょう。

 

【おすすめの置き場所】

一番のおすすめは、部屋の真ん中に置くことです。出入口や窓際、壁際からも離れ、効率的な加湿が可能です。卓上タイプのような加湿器は、デスクや台の上がおすすめです。デスクの上に置く場合は、くれぐれも水蒸気で紙がふやけてしまわないように注意してください。


■まとめ

各家庭でも一般的になってきた加湿器。冬だけ使用される方もいれば、1年間ずっと使用されるお宅もあるでしょう。加湿器で乾燥対策を行うことで肌や髪、風邪の予防や静電気対策にもつながります。しかし、掃除を怠ってしまうと、イヤなニオイや細菌、カビをばらまいた空気を吸うことになり、室内環境は不衛生な状態になってしまいます。

常に清潔な状態を保つためには、日ごろからのお手入れが大切です。お手入れはつけ置き洗いが多いので、負担も少なくて済みます。ぜひ、記事を参考にして、定期的に適切なお手入れを行なってみてください。