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2024/05/27
住まい

マイホームの予算はどれくらい?
予算相場や決め方、予算を決める時のポイントを解説

マイホームを建てる際に、まず考えなければならないことの一つが「予算」です。しかし、どのように予算を決めればいいのか分からない、という方も多いのではないでしょうか。

そこで当記事では、予算の決め方や予算を決める時に気をつけたいポイントについて解説します。

マイホームの予算はどれくらい?<br />
予算相場や決め方、予算を決める時のポイントを解説

■マイホームの費用を知る

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まずはマイホームの費用相場や、実際に建てる際にどのような費用がかかるのかを解説していきます。

 

【注文住宅の費用目安】

注文住宅を建てる際にどのくらいの費用がかかるのか、ということはマイホームを検討している人にとってはとても気になるところです。

「2022年度 フラット35利用者調査」によると、全国平均で土地付注文住宅は4,694.1万円で、そのうち土地取得費が1,499.5万円となっています。

土地取得費や建設費用は、地域や依頼するハウスメーカーや工務店によって違いはありますが、マイホームの費用相場はおよそ4,700万円が目安だと考えておくとよいでしょう。

【参照】2022年度 フラット35利用者調査|住宅金融支援機構

 

【注文住宅を建てる際には土地代と建設費を考える必要がある】

一戸建てのマイホームを手に入れるためには、注文住宅を建てるか建売住宅を購入する、あるいは中古住宅を購入するといった方法があります。建売住宅や中古住宅を購入する場合は、建物と土地がセット販売されているため、土地代と建設費を分けて考える必要はありません。しかし、注文住宅の場合は、「土地を購入後、プランを決めてから建物を建設する」ことになるため、土地と建物のそれぞれにどのくらいの費用をかけられるのかを分けて考える必要があります。

 

【土地代と建物費用の予算分配の目安はどのくらい?】

先ほどご説明したように、「2022年度 フラット35利用者調査」によると、全国平均で土地付注文住宅は4,694.1万円、そのうち土地取得費が1,499.5万円となっています。しかし、土地代や建設費用は、所在地のほか依頼するハウスメーカーや工務店によっても異なります。そのため「土地代:建物費用=4:6~3:7」の割合で考えておくとよいでしょう。

【参照】2022年度 フラット35利用者調査:住宅金融支援機構

【注文住宅を建てる際にはどのような費用が必要?】

注文住宅を建てる際には、土地代や建設費用をはじめ、さまざまな費用がかかります。また、入居後に必要となる費用もあるため、注文住宅を建てる際には、しっかりとした予算計画が重要となります。予算を考える上で、考えておきたい主な費用項目は以下の通りです。

①  土地代

土地を購入するための費用です。すでに土地を取得している場合は、土地代はかかりません。

②  建築費用

建物の工事にかかる費用です。建築費用には、本体費用のほか、水道管やガス管などの引込工事や駐車場などの外構工事、エアコンなどの取付け費用といった付帯工事費用がかかります。

③  諸経費

土地や建物取得に関する消費税や印紙代、税金、保険料や手数料などの費用です。ほとんどは土地の購入や建物建設時にかかりますが、固定資産税や火災保険のように、入居後に毎年かかってくるものもあります。

④  入居費用

新居に入居するための引っ越し費用や、新居で使う家電などの購入費用です。

⑤  生活予備費

病気や急な出費に備えた費用です。

⑥  将来のための貯蓄

子どもの教育費用や自分たちの老後資金、そして、家のメンテナンスのための貯蓄など、将来的に必要となる費用にあてるための貯蓄です。家を建てる際には、将来的な暮らしを考え、教育費用や老後資金などについても、しっかりと計画していくようにしましょう。

また、家を建てると、定期的に補修やリフォームが必要となってきます。注文住宅の場合は、メンテナンス費用についても頭に入れておくようにしましょう。


■なぜマイホームの予算計画が重要?

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家は、人生の中でも大きな買い物の一つです。失敗したからといって、すぐに買い替えることは難しいですし、住宅ローンを利用すると長期間にわたって返済をしていかなければなりません。しかし、予算を優先するあまり、できるだけ少ない費用で家を建てたいからと、あれもこれも我慢してプランから外してしまっては、後になって、「暮らしづらい家になってしまった」と後悔することにもなりかねません。

理想の家を手に入れるためには、しっかりと予算計画を立てた上で、希望を実現する家づくりをしていきましょう。

 

【しっかりとした購入資金計画を立てるためには?】

注文住宅を建てる際、しっかりとした資金計画を立てるためには、まずは現在の貯蓄額と年収額から、「どのくらいの金額の家が建てられるのか」を考えていくことが重要です。

土地や建物の費用だけでなく、諸経費や入居費、予備費用などがかかることを前提に予算計画を立てていかなければなりません。

住宅ローンを利用する場合、借入できる「借入可能額」は、一般的に年収の7~8倍程度といわれています。現在の貯蓄額と年収、そして、住宅ローンの毎月の返済額などを検討しながら、しっかりと予算計画を考えていきましょう。

 

【家づくりで後悔しないためには?】

家を建てた人の中には、暮らし始めてから後になって、「もう少し費用をかけてでも、こうしておけばよかった……」などと、後悔してしまう人も少なくありません。こうした後悔をしないためには、プランを考える時に優先順位をしっかりと決めておくことです。

まずプランを考える前に、家族で話し合い、それぞれの希望をまとめておきます。その希望ごとに、「必ずやること」「できればやりたいこと」「あればいいがなくてもよいこと」というように、優先順位をつけてからプランを考えていきます。そして、予算に合わせて、優先順位に従って希望する内容をプランに入れていきます。この時に、予算内に収まらないから「やっぱりあきらめようか……」と考えるのは早計です。

注文住宅のメリットは、アイデア次第で、理想に近い家を建てられることです。依頼するハウスメーカーや工務店の担当者や設計士、プランナーなどと話し合い、予算内で収まるアイデアを出してもらったり、代替案を提示してもらったりすることも可能です。また、計画段階で追加したい希望がでてくる場合もあります。そのため、余裕を持って、「このくらいの予算に抑えたいけれど、追加でこのくらいまでなら出せる」というような、現実的に予算計画を立てていくのも一つです。


■マイホームの予算を決めるための3つのステップ

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次に、注文住宅で家を建てる際の予算の決め方について解説していきます。

 

① 現在の貯蓄額からマイホーム資金を決める

まずは、現在の貯蓄額からマイホーム資金を決めます。家を建てる際には、土地代や建築費のほかにも多くの費用がかかります。現在の貯蓄額から「諸経費」「入居費」「生活予備費」「将来のための貯蓄」を引いた額を、マイホーム資金として考えるようにするとよいでしょう。ただ、若年世帯や子どもが就学前の子育て世帯の場合は、「将来のための貯蓄」は、貯蓄からではなく毎月のランニングコストとして考え、マイホーム資金から外しても良いでしょう。

まずは、このマイホーム資金がどのくらいあるのかを考えていきます。

 

② 毎月の住宅ローン返済額を考える

家を建てる際、ほとんどの人は住宅ローンを利用することになります。金融機関から住宅ローンの融資を受けた場合、長期間返済していく必要があるため、収支から「毎月どのくらいの金額を返済できるのか」を考えます。

毎月の住宅ローン返済額の目安は、年収を12で割った金額の2~2.5割といわれています。「家賃として、毎月10万円払っていたから、この10万円を住宅ローンの返済額にしよう」と考える人も少なくないと思いますが、ここは気をつけておきたいポイントです。

戸建住宅の場合、定期的なメンテナンスが必要で、この費用は自分で用意しなければなりません。また、持ち家となるため、賃貸住宅では支払う必要がなかった固定資産税などの税金も毎年かかってきます。光熱費などのランニングコストも、一般的には引っ越した後の方が高くなる傾向にあります。

こうした費用をふまえ、毎月「どのくらいの金額を返済にあてられるのか」を考えていきます。

 

③ マイホーム資金と毎月の返済額から予算を決める

マイホーム資金と住宅ローンの毎月の返済額が決まったら、家づくりにかけられる予算を決めていきます。マイホーム資金を頭金として、毎月の返済額、借入期間などから「無理なく返済できる」借入額を考えていきます。

最近は、わざわざ金融機関に足を運ばなくても、インターネットで簡単にローンシミュレーションができるため、活用してみるのもよいでしょう。

埼玉県総合展示場ナビのサイト内でも、ローンシミュレーションができます。

ローンシミュレーション | 埼玉総合住宅展示場ナビ


■マイホームの予算を決める時に気をつけたいポイント

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マイホームの予算を決める時に、気をつけておきたいポイントについて解説します。

 

<預貯金を崩しすぎない>

家を建てる際には、現金として準備しておく「諸経費」のほか、引っ越しのための入居費用も必要です。また、ケガや入院といった万が一の出費にも備えておく必要もあります。そのため、預貯金は崩しすぎず、手元資金を残しておくことが重要です。

 

<無理なく返済できる住宅ローン計画を立てる>

せっかくマイホームを建てても「毎月の支払いが大変で……」となると、毎日の暮らしも楽しめなくなります。毎月無理なく返済できる住宅ローン計画を立てるようにしましょう。

 

<頭金なしでも住宅ローンを利用する際は制限があることも>

マイホーム資金を使わずに、頭金なしで住宅ローンだけを利用して家を建てることも可能です。頭金なしで住宅ローンを利用する場合、頭金が貯まるまで待つ必要がないため、希望するエリアの土地を買い逃すことがない、といったメリットがあります。

しかし、頭金なしは元金と利息を含めた「借入総額」が高くなるため、月々の返済額が増えることになります。このほか、審査が通りにくかったり、借入可能額が制限されたりすることもあります。

 

<予算を優先しすぎない>

予算は、家を建てるための重要なポイントの一つですが、そこにこだわりすぎると理想とする家づくりから遠ざかってしまうことにもなりかねません。プランニングの時に希望と予算を考えて、しっかりと計画していくようにしましょう。


■マイホーム計画で悩んだら住宅展示場に行こう

予算をしっかり考えながら、理想の家を建てたい!と考える方はぜひ一度、住宅展示場に足を運んでみましょう。計画した予算でどんな家を建てることができるのか、また実際の家を目にすることで、これからの具体的なイメージが見えてきます。

予算計画で悩んでいる、限られた予算の中で理想の家を建てたいなら、専門家のアドバイスがもらえる無料のセミナーや相談会に参加してみるのもよいでしょう。

埼玉県総合展示場では、ファイナンシャルプランナーや税理士による資金計画や住宅ローンについてのセミナーや相談会、建築家による家づくりの基礎知識についてのセミナーや相談会が随時開催されています。

埼玉県総合展示場のセミナー・相談会についてはこちら専門家による無料セミナー・相談会開催 | 埼玉総合住宅展示場ナビ

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■まとめ

家を建てようと考える時、まず決めなければならないものの一つに、「予算」があります。貯蓄額や年収から予算を決めていくことになりますが、これからの暮らしや将来の家族の生活についてもしっかり考えながら、慎重に計画を立てるようにしましょう。

安心して納得の家づくりをするためにも、無理のない予算計画は重要です。