TOPICS
トピックス
2024/07/15
住まい

新築でもメンテナンスが必要?
メンテナンス箇所やタイミング、費用とポイントについて解説!

戸建住宅を建てる際には、住み始めてからの家のメンテナンスについてもしっかりと考えておくことが重要です。定期的にメンテナンスを行うことで、家を長く美しく保つことができ、毎日の暮らしも快適なものになります。

ここでは、新築戸建住宅にメンテナンスが必要な理由やメンテナンスを行うタイミング、費用などについて紹介します。

新築でもメンテナンスが必要?<br />
メンテナンス箇所やタイミング、費用とポイントについて解説!

■新築の戸建住宅はメンテナンスが必要?

①-2AdobeStock_509283274.jpeg

ここでは、新築戸建住宅のメンテナンスの必要性について解説します。

 

【家を長く美しく保つためにメンテナンスは必要!】

「メンテナンス」と聞くと、「なんだか大掛かりでお金がかかってしまいそう…」と感じてしまうかもしれません。しかし、毎日の掃除やお手入れもメンテナンスの一つです。メンテナンスは、毎日を心地よく快適に過ごすために欠かせないものです。

新築後、すぐに専門の会社に依頼するようなメンテナンスは必要ないかもしれませんが、日々のお手入れに加えて、定期的なメンテナンスはとても重要です。

家は、新築して住みだした時から経年劣化が始まります。家を建てるのに用いられる建材や住宅設備は、築年数の経過とともに劣化が進んでいきます。それは、戸建住宅だけに限らずマンションについても同じことが言えます。

定期的にメンテナンスすることで、家を長く美しく保つことができ、毎日を快適に過ごせます。

 

【新築戸建住宅でメンテナンスが必要な理由】

新築戸建て住宅についてメンテナンスが必要な理由を解説します。

 

① 家を長く美しい状態に保つため

家を美しい状態に保つためには、日々のお手入れは欠かせません。同じように、普段のお手入れだけでは行き届かない場所や、目に見えない場所などは専門の会社に依頼し、定期的にメンテナンスを行うことで家を長く美しい状態に保てます。特に、目に見えない箇所についてメンテナンスを放置していると、建物そのものの寿命を短くするおそれもあります。

 

② 故障や補修による出費を軽減するため

前述したように、家は新築して住みだした時から経年劣化が始まります。

例えば、キッチンの水栓が水漏れしていて、水栓周辺がぬれているという状態を長期間放置していた場合、水が構造部分にまで染み込んで内部が腐ってしまっていた、というケースも少なくありません。こうなると、水栓の交換費用だけでなく、キッチンの交換や構造躯体の修復などの工事となり、費用も多くかかります。定期的にメンテナンスを行うことで、このような故障や補修による出費を抑えられます。

 

③ 資産価値を維持するため

建物は、築年数とともに資産価値が下がります。しかし、定期的にしっかりとメンテナンスして美しい状態を保つことで、資産価値を維持できます。


■戸建住宅のメンテナンスのタイミングと費用の目安

①-3AdobeStock_307824930.jpeg

戸建住宅の主なメンテナンス箇所と、そのタイミングや費用の目安について解説します。

 

① 建物外部

建物外部で定期的なメンテナンスが必要な主な箇所は、「外壁」「屋根」「バルコニー・デッキ」「雨どい」などです。

建物外部のメンテナンスの場合、それぞれのメンテナンス費用のほか、状況によっては足場などが必要となることがあり、その際には、足場費用が追加されます。そのため、建物外部のメンテナンスを行う場合は、屋根や外壁を併せて行うと費用を抑えられます。

 

<外壁>

外壁は、雨や風、寒暖差などの外部環境と直接接している部分であるため、劣化しやすく、定期的なメンテナンスが必要な箇所です。塗装仕上げの場合、およそ10年ごとに再塗装が必要となります。再塗装の費用の目安は30坪の家の場合、60万~100万円程度です。

サイディングやタイルの場合は、塗装仕上げより耐久年数が長くなりますが、つなぎ目部分にある「シーリング」は、こちらもおよそ10年ごとに打ち替えをする必要があります。

打ち替えをしない場合、つなぎ目部分が劣化して雨水などが建物内部に侵入し、建物の劣化スピードを速める原因になります。費用の目安は1㎡あたり500~1,200円程度のため、10万~20万円程度かかります。

 

<屋根>

外壁と同様に、厳しい外部環境の影響を受ける箇所のため、定期的なメンテナンスが必要となり、メンテナンスのタイミングはおよそ10年です。費用は、使用する塗装の種類により異なりますが、30坪の家でおよそ20万~60万円が目安です。

 

<バルコニー・デッキ>

バルコニーやデッキは外部に設置されているため、雨水の侵入などにより腐朽するリスクが高くなります。バルコニーはおよそ10年おきに防水処理が必要で、ウレタン塗装やシート塗装、アスファルト塗装、FRP塗装などの種類がありますが、1㎡あたり4,000~8,000円程度が相場です。最近人気のウッドデッキは、さらにこまめなメンテナンスが必要で、およそ1年ごとに再塗装することで長持ちします。1回あたり4~5万円程度の費用がかかります。

 

<雨どい>

雨どいの耐用年数はおよそ10年です。屋根や外壁のメンテナンスの際に一緒に行うと良いでしょう。雨どいをすべて交換すると、15万~60万円程度かかります。ただし、ひび割れなどの一部交換であれば、3万~5万円程度です。およそ10年ごとに定期的にメンテナンスをすることで費用を安く抑えられます。

 

② 建物内部

壁や天井、床などはおよそ10年ごとのメンテナンスが必要です。

 

<壁や天井>

壁や天井は、普段目にしている場所のため、意外にも汚れに気づきにくい箇所です。しかし、年数が経つと段々と汚れが付着してくるため、部屋の中が薄暗い雰囲気になってきます。壁紙などの貼替の目安はおよそ10年です。10畳の部屋の場合、使用する壁紙の種類により前後しますが、15万円程度が費用の目安となります。

壁紙貼替の際の失敗談として多いのは、天井の貼替をしないままにすることです。天井を貼り替えずにそのままにすると、壁紙が新しい分、余計に汚れが目立ってしまい、後から天井だけ貼り替えを依頼する人も少なくありません。

 

<窓や玄関ドアなどの建具>

窓や玄関ドアなどの交換目安は、およそ30年です。しかし、交換をせず使用している人も少なくありません。築30年ほどになると、家族構成なども大きく変わり、家全体を見直すタイミングとも重なります。大規模なリフォームや建て替えなどと併せて検討してみるのも良いでしょう。

 

<床(フローリング)>

フローリングの張り替えのタイミングは、およそ15~20年が目安になります。浴室周りの床や、よく人が通る箇所の床は、摩耗や湿気で傷みが早くなる傾向がありますので、10年程度で交換を考えてもよいでしょう。ふかふかした状態や、軋むような音が頻繁にでる場合は、そのまま放置すると土台部分の構造を傷めることがあるため、早めのタイミングで交換するようにしましょう。

①-4AdobeStock_556777887.jpeg

③ 設備・機器など

キッチンやバスなどの住宅設備も、それぞれ寿命があります。ここでは、「給湯機」「システムキッチン・システムバス」「トイレ」をはじめとした主な住宅設備について解説していきます。

 

<給湯器>

給湯器の法定耐用年数はおよそ10年です。もちろん、10年が過ぎるとすぐに故障するというわけではありませんが、法定耐用年数が交換のタイミングとなります。給湯器は古くなってくると、エネルギー効率が悪くなり、光熱費が余計にかかってくる可能性があります。給湯器交換の費用は、交換する給湯器の機種により5万~35万円と大きく異なります。交換にかかる費用だけでなく、月々のランニングコストを考え、機種を選ぶようにしましょう。

 

<システムキッチン・システムバス>

システムキッチンやシステムバスの交換のタイミングは、築20年目程度です。システムキッチンの交換費用が50万~150万円、システムバスの交換費用は60万~180万円が目安となります。

 

<トイレ>

トイレの耐用年数は、およそ15年です。もちろん15年が過ぎると使えなくなるというわけではありませんが、汚れが落ちにくくなるため、お手入れの手間が増えるおそれがあります。トイレの交換費用の目安は、5万~25万円程度です。

 

<水栓のゴムパッキンなどの消耗部品>

キッチンや浴室、洗面やトイレなどの水栓のゴムパッキンは消耗品のため、定期的に交換する必要があります。交換のタイミングはおよそ10年ごとです。費用の目安は1か所あたり1~3万円程度です。交換の際は、1か所だけでなく、すべての箇所を交換するようにしましょう。

 

<LED照明>

最近はLEDを用いた照明が増えています。使われているLEDの種類により異なりますが、LED照明の寿命はおよそ10年です。LEDは設置して3万時間を過ぎると劣化が始まり、次第に暗くなってきます。交換の際は、電球を交換するものからシーリングそのものを交換するものなどがあるため、費用が異なります

 

④ シロアリ対策

シロアリ対策は、家の寿命を延ばすためには欠かすことのできないメンテナンスです。シロアリ対策には、薬剤を散布する方法と巣ごと退治するセントリコンがあります。薬剤散布はおよそ5年に一度行います。薬剤散布の費用は、1㎡で2,000~3,000円が目安です。30坪の家であれば、1回あたり30万~40万円が相場です。

【参照】住まいのメンテナンス計画 | RECACO(一般社団法人リフォーム協議会


■新築の戸建住宅のメンテナンスのポイント

①-5AdobeStock_582909192.jpeg

メンテナンスをする際のポイントを解説します。

 

【家のライフサイクルに合わせてメンテナンスをする】

家には、耐用年数などの「ライフサイクル」があります。このタイミングを目安に、メンテナンスを行うようにしましょう。

 

【早めのタイミングでメンテナンスをするほうが費用を抑えられる】

メンテナンスは早めのタイミングで行うと、毎日の生活が快適なものとなります。例えば、給湯器などは、「故障してから交換する」という人も少なくないようです。しかし、いざ故障をしてから修理や交換を依頼してもすぐに対応してもらえないため、数日間はお湯が使えません。また、古い給湯器を使っていると、無駄な光熱費がかかっているケースも少なくありません。このほか、外壁のわずかなヒビや水栓からの水漏れなどを長期間放置していると、建物内部に水が浸入し、建物の構造そのものを痛めていることもあります。こうした場合、補修工事などが必要となり、費用が高くなるケースも少なくありません。

メンテナンスは、早めのタイミングで行うほうが費用を抑えられる傾向にあります。

 

【タイミングを合わせてメンテナンスをすることで費用を抑えられる】

メンテナンスをする際は、家のライフサイクルに合わせて同時に行うことで費用を抑えられます。例えば、建物外部のメンテナンスの場合、足場が必要になることが多いため、屋根や外壁のメンテナンスを同時に行うことで足場の費用が1回ですみます。また、壁紙の貼替やフローリングの張り替え、キッチンやバスの入れ替えなどを同じタイミングで行うことで工期を短縮できるため、コストを安くすることも可能です。

 

【家を建てた施工会社への依頼がスムーズ】

メンテナンスを依頼する際に、どこの会社に依頼するのか悩む人も多いはずです。メンテナンスを依頼する際は、できるだけ家を施工したハウスメーカーや工務店に頼むほうが良いでしょう。家を建てたハウスメーカーや工務店であれば、間取りや内部構造など、その家のことをわかっているため、メンテナンスを依頼する際にもスムーズに行えるでしょう。


■戸建住宅の新築について悩んだ時は住宅展示場に行こう

メンテナンスをはじめ、家づくりに悩んだら住宅展示場に足を運んでみましょう。事前に予約をして行くと専門のスタッフに対応してもらえるため、家づくりの悩みを気軽に相談できます。

埼玉県総合展示場ナビはこちら→埼玉総合住宅展示場ナビ

web見学予約はこちら→モデルハウス見学予約お申込み | 埼玉総合住宅展示場ナビ


■まとめ

家は建てた時から経年劣化し始めます。そのため、家を長く美しく保つためには、定期的なメンテナンスは欠かせません。定期的にメンテナンスを行うことで、毎日を快適に過ごせるだけでなく、補修費用を抑えることにもつながります。

家を新築する際には、家を建てた後のアフターサービスの内容もしっかり確認しておくと良いでしょう。

 

※記事中の金額については、あくまでも参考価格ですので、実際の費用については、依頼先にご確認ください。