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2024/07/22
住まい

新築住宅なのに虫が出る原因は?
侵入経路や虫対策を解説

建てたばかりのきれいな新築住宅でも、虫が出現することがあります。建てたばかりの大切な家に虫を寄せ付けたくないと考える人も少なくないはずです。虫の侵入は、しっかりと対策を行うことが大切です。

今回は、新築住宅に出る虫の原因や種類、侵入経路・対策について解説します。

新築住宅なのに虫が出る原因は?<br />
侵入経路や虫対策を解説

■新築住宅に虫が出る理由とその種類

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虫は、森や林だけでなく、街中をはじめどこにでもいます。これは新築住宅でも同じことで、珍しいことではありません。「新しい家だから、虫が出るはずはない!」と思いたいところですが、やはり注意が必要です。

ここでは、新築住宅に虫が出る理由や種類について解説します。

 

【建てたばかりの新築住宅でも虫は出る?その原因とは】

建てたばかりの新築住宅なのに虫が出る理由は、主に建物に含まれる水分や湿気が原因です。家を建てる際に用いられる部材の木材やコンクリートは、工事の際には十分に乾燥させてから加工されます。しかし、材質上、いくぶん水分を含んでいるのです。虫は水分や湿気を好むものが多いため、新築住宅でも虫が出ることは少なくありません

 

【どんな虫が出るの?新築住宅でも出る虫の種類】

新築住宅でも出る虫の代表的な種類は、以下の通りです。

 

●コバエ

コバエとは、特定の虫を指すのではなく小さなハエの総称です。キッチンや浴室といった水回りスペースの排水口などで見かけることが多い虫です。観葉植物やペットのトイレなどに集まることが多いため、水回りだけではなく、こうした箇所もこまめなお手入れが必要です。

 

●ゴキブリ

ゴキブリは、新築住宅でも外部から家の中に侵入します。食品や生ごみの処理には注意しましょう。

 

●アリ

アリは、甘いものに集まってくるイメージがある虫ですが、雨が降ったときなどに行き場をなくして家の中に侵入してくることがあります。そのほとんどは、人に直接被害をもたらすことはありませんが、家の中に巣を作り、大量発生することもあり、アリを捕食する虫を呼び寄せる原因にもなります。アリを見つけたらそのまま放置しないようにしましょう。

 

●チャタテムシ

別名「湿気虫」と呼ばれるほど、湿気を好む虫でカビを餌にしています。ダニと間違われやすい虫ですが、ダニとは違い人を刺すことはありません。

 

●カメムシ

カメムシは、最近全国各地で大量発生し注意報が発表されるなど、ニュースでも取り上げられることの多い虫です。洗濯物や外出時に衣服にくっついて侵入してくることもあり、気づいたら家の中にいたということも少なくありません。カメムシとは特定の虫ではなく、多くの種類があるカメムシ類の総称で、刺激をすると悪臭を放つのが特徴です。

 

●タカラダニ

タカラダニは、春から夏にかけてコンクリートや家の中に発生するダニの一種で、赤い小さな体が特徴です。日当たりの良い、暖かい場所を好むため、ベランダに発生することがあり、まれに家の中にも侵入します。

 

●クモ

クモは、害虫を食べてくれる「益虫」です。しかし、その見た目やクモの巣が嫌いという人も少なくありません。クモは屋外で生息し、人に直接被害を及ぼすことはありません。

 

●シロアリ

シロアリは、建物の構造体である柱や梁などを食べるため、シロアリが繁殖すると、建物の寿命を縮めてしまいます。新築時に発生することは少ないものの、近くに古い朽ちた木や塀などがある場合は、新築時から対処しておくことが大切です。シロアリ対策は、約5年ごとに薬剤を散布するなどの定期的なメンテナンスを行うようにしましょう。


■どこから入ってくるの?新築住宅に出る虫の侵入経路

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新築住宅の場合、もとから虫がいた可能性はほぼなく、そのほとんどは外部からの侵入によるものです。虫の侵入経路は大きく3つに分けられます。

 

①  窓や玄関、給・排気口など

外部から侵入する虫の多くは、窓や給・排気口から入ってきます。窓や玄関などがわずかに空いたすき間などからも侵入してくるため、しっかりと窓などを閉めるようにしましょう。

 

②  配管など

水道の配管などを通じて、キッチンや浴室の排水口から虫が浸入してくることがあります。

 

③  帰宅時の衣服や外部から持ち込んだものへの混入

外出先から帰った際の衣服やカバン、外に干してあった洗濯物にカメムシなどの虫がくっついていると、家の中にそのまま虫を招いてしまうことになります。帰宅時や洗濯物に虫がついていないか、よく確認するようにしましょう。また、新築前の住居で使っていた家具やカーテン、ラグなどに虫や虫の幼虫、卵などがついているケースもあるため気を付けましょう。


■新築住宅の虫対策10選

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新築住宅における虫対策10選をご紹介します。

 

【部屋の換気をしっかり行う】

多くの虫は、湿気を好みます。なかにはチャタテムシのようにカビをエサとする虫もいるため、部屋の湿気対策はしっかりと行いましょう。今の新築住宅には、24時間換気システムが設置されています。なかには湿度も調整してくれるものがあるため、プランニング時にハウスメーカーや工務店に相談するとよいでしょう。

 

【湿気がたまらないように工夫する】

窓をしっかり開けて換気を行うことも大切です。湿気の多い場所には扇風機などで風を直接あて、湿気がたまらないようにしましょう。衣服などを収納しているクローゼットや寝具が置いてある寝室などは、湿気がたまりやすい場所です。壁面などに調湿効果のあるクロスやエコカラットのような調湿素材を用いるのも一つの方法です。

 

【お菓子や調味料などの保管に気を付ける】

食べ物や調理に使った調味料などをそのままにしておくと、虫が集まりやすくなります。食べきれなかったお菓子や調味料などは、密閉容器に入れるなどして保管に気を付けるようにしましょう。キッチンの上に出したままの調味料は、知らない間に底部が汚れていることがあります。キッチン収納を考える際には、食器や鍋などの調理器具だけでなく、普段よく使う調味料の置き場所もしっかり検討するようにしましょう。出し入れがしやすい収納にしておけば、キッチン回りもスッキリとします。

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【ゴミをこまめに処分する】

ゴミに集まる虫も多いため、ゴミはこまめに処分するようにしましょう。また、キッチンにディスポーザーを設置すると虫の発生だけでなく、悪臭を防ぐことができるためおすすめです。キッチンに後付けすることも可能ですが、オプションとして付けておくと良いでしょう。生ごみのほか、注意したいのがアルコール類の缶やビンです。コバエはアルコールを好むため、わずかな飲み残しでも集まってしまいます。缶やビンなどはゴミ回収の回数が少なく、まとめて処分することが多いため、保管する前にしっかりと水洗いをして乾燥させてから、ゴミ袋などに入れるようにしましょう。

 

【網戸や虫よけフィルターなどを使用する】

換気のために窓を開ける場合は、必ず網戸を取り付け、しっかり網戸を閉めるようにします。ただし、小さなコバエの場合、網目のすき間から侵入してくることもあるため、できるだけ目の細かい網を用いるようにしましょう。

このほか、家には必ず給気口や排気口があります。こうした給・排気口からも虫は侵入します。そのため、虫よけフィルターなどを設置すると良いでしょう。また、エアコンのドレンホースから虫が浸入してくることもあるため、虫よけキャップなどを取り付けておきましょう。

 

【庭や外構周りのお手入れをしっかり行う】

庭や外構周りの落ち葉などをそのままにしておくと、雨水を含んで湿気を含み、虫が集まるスポットになります。庭や外構周りは、しっかりとお手入れをして、いつもきれいにしておきましょう。

 

【家具やファブリックは新品にする】

虫の侵入経路の一つとして挙げられるのが、新築前の家で使っていた家具に付着した状態で、新築の家に入り込むケースです。引っ越しの際に、掃除をして丁寧にゴミなどをとったつもりでも、中に入り込んだ虫や虫の卵が残っていることがあります。新築住宅に引っ越す際には、できるだけ家具やカーテンなどのファブリックは新調するほうが良いでしょう。

思い入れのある椅子や婚礼家具など、手放せない大切な家具は、できれば専門の業者に依頼して、新居に搬入する前にきれいにお手入れしてもらうようにしましょう。

 

【照明をLED照明にする】

虫は照明に集まる性質があります。そのため、夜になると街灯などに虫が集まってきます。

街灯をLEDに替えたところ、虫が集まりにくくなったという話をきいたことはありませんか?一般的に、LED照明は発生する紫外線量が白熱球に比べて少なく、虫が寄り付きにくいといわれています。室内で使う照明などをLED照明にすると、虫が集まりにくくなるだけでなく、節電にもつながります。トイレや廊下の照明は工事と一緒に設置されるため、設計時にLED照明なのか事前に確認するようにしましょう。

 

【虫が嫌がるハーブなどを用いる】

小さい子どもやペットがいるため、防虫剤は使いたくないという人も少なくないでしょう。その際には、虫が嫌がるハーブを用いるという方法があります。よく知られているのがハッカ油で、蚊やアリ、クモ、ダニなど多くの虫に効果が期待できます。ムカデにも効果が期待できるとされる木酢液(もくさくえき)も、多くの虫対策に用いられています。


■新築住宅を検討しているなら住宅展示場へ行こう

新築を検討しているなら、住宅展示場に行ってみましょう。新築住宅の虫対策は、家が建ってからの対策だけでなく、プランニング段階からの工夫も重要です。事前に予約をして行くことで、専門のスタッフに気軽に相談することができます。

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■まとめ

虫はどこにでも発生し、たとえ新築住宅であっても環境次第では家の中にも入ってきます。換気をしたり、ゴミをこまめに捨てるなどの日頃のお手入れも大切ですが、キッチンにディスポーザーを設置したり、網戸を設置したりするなど、ちょっとした工夫で虫の侵入を防ぐことができます。虫対策については、設計時にハウスメーカーや工務店に相談すると良いでしょう。

新築した大切な家をいつまでもきれいな状態で、虫から守るためにも、日頃からの虫対策は重要です。