虫は、森や林だけでなく、街中をはじめどこにでもいます。これは新築住宅でも同じことで、珍しいことではありません。「新しい家だから、虫が出るはずはない!」と思いたいところですが、やはり注意が必要です。
ここでは、新築住宅に虫が出る理由や種類について解説します。
【建てたばかりの新築住宅でも虫は出る?その原因とは】
建てたばかりの新築住宅なのに虫が出る理由は、主に建物に含まれる水分や湿気が原因です。家を建てる際に用いられる部材の木材やコンクリートは、工事の際には十分に乾燥させてから加工されます。しかし、材質上、いくぶん水分を含んでいるのです。虫は水分や湿気を好むものが多いため、新築住宅でも虫が出ることは少なくありません。
【どんな虫が出るの?新築住宅でも出る虫の種類】
新築住宅でも出る虫の代表的な種類は、以下の通りです。
●コバエ
コバエとは、特定の虫を指すのではなく小さなハエの総称です。キッチンや浴室といった水回りスペースの排水口などで見かけることが多い虫です。観葉植物やペットのトイレなどに集まることが多いため、水回りだけではなく、こうした箇所もこまめなお手入れが必要です。
●ゴキブリ
ゴキブリは、新築住宅でも外部から家の中に侵入します。食品や生ごみの処理には注意しましょう。
●アリ
アリは、甘いものに集まってくるイメージがある虫ですが、雨が降ったときなどに行き場をなくして家の中に侵入してくることがあります。そのほとんどは、人に直接被害をもたらすことはありませんが、家の中に巣を作り、大量発生することもあり、アリを捕食する虫を呼び寄せる原因にもなります。アリを見つけたらそのまま放置しないようにしましょう。
●チャタテムシ
別名「湿気虫」と呼ばれるほど、湿気を好む虫でカビを餌にしています。ダニと間違われやすい虫ですが、ダニとは違い人を刺すことはありません。
●カメムシ
カメムシは、最近全国各地で大量発生し注意報が発表されるなど、ニュースでも取り上げられることの多い虫です。洗濯物や外出時に衣服にくっついて侵入してくることもあり、気づいたら家の中にいたということも少なくありません。カメムシとは特定の虫ではなく、多くの種類があるカメムシ類の総称で、刺激をすると悪臭を放つのが特徴です。
●タカラダニ
タカラダニは、春から夏にかけてコンクリートや家の中に発生するダニの一種で、赤い小さな体が特徴です。日当たりの良い、暖かい場所を好むため、ベランダに発生することがあり、まれに家の中にも侵入します。
●クモ
クモは、害虫を食べてくれる「益虫」です。しかし、その見た目やクモの巣が嫌いという人も少なくありません。クモは屋外で生息し、人に直接被害を及ぼすことはありません。
●シロアリ
シロアリは、建物の構造体である柱や梁などを食べるため、シロアリが繁殖すると、建物の寿命を縮めてしまいます。新築時に発生することは少ないものの、近くに古い朽ちた木や塀などがある場合は、新築時から対処しておくことが大切です。シロアリ対策は、約5年ごとに薬剤を散布するなどの定期的なメンテナンスを行うようにしましょう。