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2024/08/05
暮らし

自分でエアコンを掃除できる?
掃除頻度や手順、注意点を解説

エアコンは、定期的に掃除をしないとニオイが気になったり、効きが悪くなったりすることがあります。エアコン内部はカビが繁殖しやすい環境です。カビが発生したまま使用すると健康被害の恐れもあるため、定期的に掃除が必要です。しかし、エアコンの掃除の仕方がわからない方も多いのではないでしょうか。

本記事では、エアコンを自分で掃除するための道具や手順、注意点などを解説いたします。ご家庭にある道具で掃除できるため、ぜひ参考にしてください。

なお、掃除方法はメーカー・機種によって異なることがあるため、必ず取扱説明書やメーカーのサポートページなどを確認の上で行うようにしましょう。

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掃除頻度や手順、注意点を解説

■自分でできるエアコン掃除の方法

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エアコンのパーツによっては自分でも掃除が可能です。こまめな掃除が必要なパーツもあるため、掃除方法を確認しておきましょう。

 

【フィルターの掃除方法】

エアコンのフィルターは空気の通り道なので、汚れやすいパーツです。網目にホコリが詰まったまま使用するとエアコンの効きが悪くなり、余分な電力を使ってしまいます。必要な道具や掃除の手順を確認して、定期的に掃除をしましょう。

<必要な道具>

●掃除機

●タオル

●ハンディモップ、乾いた布

●中性洗剤

●歯ブラシ

●新聞紙

 

エアコンのフィルターは、家庭にあるものだけできれいに掃除できます。続いてフィルター掃除の手順を解説します。

 

1. 電源を切り、コンセントを抜く

安全に掃除するため、作業の前にエアコンの電源を切り、コンセントを抜いておきます。

2. 本体のホコリを拭き取る

本体上部や表面のホコリをハンディモップまたは乾いた布で拭き取りましょう。ホコリが落ちてくることがあるため、エアコンの下に新聞紙を敷いておくと掃除の後片付けを楽にすませられます。

3. 前面パネルを開く

ほとんどのエアコンは、両サイドの窪みを持って、左右均等に力を入れて開きます。ある程度上げると引っかかるため、手を放しても落ちてきません。エアコンの機種によっては開け方が異なる場合があるため、詳しくは取扱説明書をご確認ください。

4. フィルターに掃除機をかける

フィルターをそのまま取り外すとホコリが落下するため、フィルターに掃除機をかけてホコリをある程度吸い取りましょう。力を加えすぎると破損の原因になるため注意が必要です。

5. フィルターをエアコン本体から外す

ホコリが舞い散らないように気をつけながら、フィルターをエアコン本体から取り外しましょう。フィルターのほとんどは、持ち上げてから引き抜くと取り外せます。取り外し方がわからない場合は、取扱説明書をご確認ください。

6. フィルターを中性洗剤と歯ブラシで水洗いする

取り外したフィルターにホコリが多く残っている場合、表面から掃除機をかけておきましょう。水洗いは裏面から水をかけるのがポイントです。フィルターのホコリは表面に付着しているため、裏面からシャワーなどで水をかけると洗い流しやすくなります。水洗いで汚れが落ちない場合は、中性洗剤を薄めて歯ブラシなどブラシで優しく洗いましょう。

7. 乾燥させて元通りにセットする

乾いたタオルでフィルターを挟み、水気を拭き取ってから陰干しします。完全に乾燥したら元通りにセットします。水分が残ったまま取り付けると、エアコン内でカビが繁殖する原因になるため注意しましょう。

 

【吹き出し口の掃除方法】

吹き出し口が汚れていると、汚れた空気を室内にまき散らしてしまいます。エアコンをよく使う時期は、定期的に掃除しましょう。無理せずに、手の届く範囲をきれいにしておきます。

<必要な道具>

●キッチンペーパー

●割りばし

●輪ゴム

吹き出し口は狭くて手が入りにくいため、キッチンペーパーと割りばし、輪ゴムを使ってお掃除棒を作ります。掃除の範囲は見える場所だけにしておきます。内部は無理に掃除せず、エアコンクリーニング業者に依頼しましょう。

吹き出し口の掃除手順をご紹介いたします。

 

1. 電源を切ってコンセントを抜く

安全のために電源を切り、コンセントを抜いてから掃除を始めます。

2. ルーバーをゆっくり開く

ルーバーを手でゆっくり開きます。力を入れすぎると破損する恐れがあるため、ゆっくり開きましょう。軽く手で回して動かない場合は無理に開かないでください。

3. 吹き出し口の汚れを拭き取る

吹き出し口には風向きを変えるハネが付いています。手では届きにくいため、キッチンペーパーを割りばしに巻き付けて、輪ゴムでとめてお掃除棒を作ります。お掃除棒をお湯か水につけて固く絞り、吹き出し口の汚れを拭き取りましょう。

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【室外機の掃除方法】

室外機は、屋外に設置することを前提として作られているため、基本的にメンテナンスは不要です。しかし、汚れているとエアコンの効きが悪くなることがあるため、年に1~2回程度は掃除しましょう。また、室外機の周りに物を置いたり、背の高い草が生えていたりすると、エアコンの効きが悪くなってしまいます。ムダな電力を消費しないためにも、室外機周りには物や植木鉢を置かないようにしましょう。

<必要な道具>

●ほうき、ちりとり

●歯ブラシ

●雑巾

●輪ゴム

 

1. 電源を切って、コンセントを抜く

フィルターや吹き出し口を掃除するときと同じように、室内機の電源を切ってコンセントを抜いておきます。

2. カバーを掃除する

天板は、ホウキや雑巾でホコリや汚れを落としましょう。外カバーの汚れは濡れ雑巾で拭き取ります。クモの巣など細かい汚れは歯ブラシで落とします。室外機の内部に入った汚れを無理に取ろうとすると部品を傷める恐れがあるため、内部の汚れを落としたいときは専門業者に依頼しましょう。

3. ドレンホースを掃除する

ドレンホースとは室内機からつながっている排水ホースです。ドレンホースが詰まると水が排出されないため、室内機から水漏れする恐れがあります。ドレンホースの中の汚れを割りばしや歯ブラシなどでかき出し、スムーズに排水できるようにしましょう。


■エアコン掃除の頻度

エアコンはホコリがたまりやすく、カビが発生しやすいため、定期的な掃除が必要です。エアコンのパーツ別に掃除の頻度を確認しておきましょう。

●カバー…1ヵ月に1回

●フィルター…夏や冬など使用頻度が高い時期は2週間に1回

●吹き出し口…夏や冬など使用頻度が高い時期は1ヵ月に1回

●室外機…年に1~2回


■エアコン掃除の注意点

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間違った方法でエアコンを掃除するとエアコンが壊れる恐れがあります。エアコン掃除の注意点を解説いたします。

 

◎掃除前には電源プラグを抜く

エアコンの電源を入れたまま掃除すると、感電の恐れがあり危険です。エアコンの電源を切るだけでは通電した状態になっているため、必ず、電源プラグを抜いてから掃除を始めましょう。

◎自分で分解しない

エアコン掃除のために自分で分解すると、元に戻せなくなったり故障したりする場合があります。内部の掃除はエアコン掃除業者に依頼して、自分で分解するのはやめましょう。

◎エアコンに水をかけない

エアコンの電装部分に水がかかると故障の原因になります。掃除するときは、直接水をかけないように注意しましょう。タオルで水拭きする場合も固く絞って拭き、乾拭きして水気が残らないようにします。


■エアコン業者に掃除を依頼するメリット

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エアコン業者に掃除を依頼すると費用がかかりますが、自分では掃除できないエアコンの内部まで掃除してもらえます。エアコン業者に掃除を依頼すると次のようなメリットがあります。

 

<エアコン内部のカビを除去できる>

エアコン内部はカビが発生しやすいため、掃除せずに使用すれば、カビの胞子を部屋中にまき散らしてしまいます。エアコン業者に掃除を依頼すれば、内部に発生したカビを除去してもらえます。カビはアレルギーを引き起こす可能性があるため、エアコン内部の掃除はアレルギー対策になり、健康被害のリスクを抑えられることが大きなメリットです。

<エアコンの効きがよくなり電気代を節約できる>

エアコン内部を掃除して汚れを取り除くと、運転効率が上がります。エアコンの効きがよくなるため、電気代の節約にもなります。

<エアコンのニオイを改善できる>

エアコンから異臭がする場合、大半はカビや雑菌が原因です。プロによるエアコンクリーニングを依頼すればカビを除去できるため、ニオイを改善できます。


■まとめ

エアコンを快適に使うには掃除が必要です。フィルターや吹き出し口などは家庭でも掃除できるため、定期的な掃除で清潔な状態を保ちましょう。夏や冬は使用頻度が高いため、フィルターは2週間に1回、吹き出し口は月に1回の頻度で掃除するのが理想的です。本記事で紹介した手順で掃除をして、きれいな状態を保ちましょう。

エアコン内部の掃除には専門知識が必要なので、家庭で無理に掃除しようせずに、年に1回はエアコン掃除の専門業者への依頼を検討しましょう。