TOPICS
トピックス
2024/09/22
暮らし

フローリングが黒ずむ原因は?
黒ずみの掃除・予防方法、注意点を解説

リビングやキッチンなどのフローリングに黒ずみを見つけて、お困りの方も多いのではないでしょうか。黒ずみは早めに対処しなければ汚れが蓄積して落ちにくくなります。

本記事では、フローリングが黒ずむ原因や黒ずみの掃除方法を解説します。黒ずみを掃除する際の注意点や、黒ずみを予防する方法もご紹介するので参考にしてください。

フローリングが黒ずむ原因は?<br />
黒ずみの掃除・予防方法、注意点を解説

■フローリングが黒ずむ原因

②-2AdobeStock_786684490.jpeg

フローリングの黒ずみの原因は、主に次の5つです。

●皮脂汚れ

●油汚れ

●カビ

●液体の拭き残し

●ワックスの劣化

 

【皮脂汚れ】

フローリングの黒ずみの原因で最も多いのは、皮脂汚れです。室内を素足で歩くと足の裏の皮脂がフローリングに付着します。特に夏は汗をかきやすいため、フローリングは皮脂汚れでべたつきがちです。皮脂が酸化してホコリなどと混ざり合うと、黒ずみの原因になってしまいます。

 

【油汚れ】

調理中は油が床にはねることがありますが、この油汚れがフローリングの黒ずみの原因になってしまいます。油汚れは拭き取ってもきれいに拭き取れないことが多いため、酸化してホコリが付着し、黒ずみが発生してしまいます。

 

【カビ】

窓の近くなどは湿気が多いため、カビが発生しやすい環境です。特に冬は窓に結露が発生しやすいため、対策せずに放置しているとカビが生えやすくなります。また、観葉植物に水やりする際、水がフローリングにはねたり、鉢から水漏れしたりすることもカビの原因の一つです。

近年は、ほとんどの部屋がフローリングという住宅もありますが、布団をフローリングに直接敷くと湿気によってカビが生えてしまうこともあるため、注意が必要です。

 

【液体の拭き残し】

飲み物を床にこぼしたり、窓から雨が吹き込んだりしたときなど、液体の拭き残しがあるとフローリングに浸透してカビが発生し、黒ずみの原因になります。濡れたまま放置すると腐食の原因にもなり、掃除では落とせなくなります。

 

【ワックスの劣化】

ワックスを塗って時間が経つと、劣化して徐々に剥がれていきます。ワックスが剥がれたフローリングは汚れが付着しやすいため、蓄積して黒ずみの原因になります。放置していると劣化が進み、黒ずみの範囲も広がるため注意が必要です。また、ワックスを塗り直す前にきれいに掃除していなければ、表面の汚れがワックスとワックスの間に挟み込まれてしまい、簡単には落とせなくなってしまいます。


■掃除の前にフローリングの種類を確認

②-3AdobeStock_801269716.jpeg

フローリングには水拭きできない素材があるため、黒ずみを掃除する前にフローリングの種類を確認しましょう。フローリングには、「無垢材フローリング」と「複合フローリング」の2種類があります。

 

<無垢材フローリング>

無垢材とは、天然木の一枚板を加工したものです。調湿作用があるため、夏は素足で歩いてもべたつきません。湿気を吸うと膨張し、乾燥すると収縮するため反りや割れ、隙間が生じる可能性があります。水拭きには向いていないため、掃除する際は注意が必要です。無垢材フローリングの黒ずみを掃除するときは、しっかり絞った雑巾で汚れを拭き取り、すぐに乾拭きしましょう。

 

<複合フローリング>

複合フローリングとは、薄い木材を何枚も張り合わせ、表面に薄く加工した天然木や化粧板を張り合わせたものです。見た目は無垢材のようですが、内部の素材は集成材やMDFなどです。無垢材に比べてコストが抑えられるうえに耐久性に優れるため、日本の一般的な住宅では複合フローリングが広く使われています。


■黒ずみの掃除方法

②-4AdobeStock_296513662.jpeg

フローリングの黒ずみを見つけたら、できるだけ早く掃除しましょう。放置すると汚れが蓄積するため、掃除しても落ちにくくなります。

今回は、日本の住宅で広く使用されている複合フローリングの掃除方法をご紹介します。

 

<準備するもの>

フローリングの黒ずみ掃除には、次のものを準備しましょう。

●掃除機

●フローリング用ワイパー、ドライシート

●バケツ

●中性洗剤

●雑巾

 

<掃除の手順>

フローリングの黒ずみ掃除の手順を解説します。

 

1.フローリング用ワイパーでホコリを取り除く

フローリング用ワイパーにドライシートを取り付けて、フローリングのホコリを取り除きます。

2.掃除機をかける

フローリング用ワイパーで取りきれなかった細かいホコリを掃除機で吸い取ります。

3.黒ずみ部分を水拭きする

バケツに水2L、中性洗剤小さじ1杯を混ぜます。洗剤液の中に雑巾を浸し、固く絞ってから黒ずみの部分を拭き取ります。

4.水拭きして洗剤を落とす

きれいな水で雑巾を洗い、フローリングに残った洗剤を拭き取ります。洗剤成分が残ると汚れが付きやすいため、しっかり拭き取りましょう。

5.乾いた雑巾で乾拭きする

最後に、乾いた雑巾でしっかり乾拭きしてフローリングを乾燥させます。


■フローリングの黒ずみを予防する方法

フローリングの黒ずみを掃除したら、今後はできるだけ黒ずみを作らないように予防することが大切です。フローリングの黒ずみを予防する方法をご紹介します。

 

【頻繁に水拭きしない】

フローリングを毎日のように雑巾で水拭きするとワックスを剥がしたり、素材を傷めたりしてしまいます。ワックスが剥がれた部分は皮脂やホコリなどで黒ずみの原因になります。普段の掃除は、掃除機やフローリング用ワイパーなどでホコリを取り除くだけにして、水拭きは週に1回程度にしましょう。

 

【水気に注意する】

フローリングは水気に弱いため、水やジュースなどをこぼしたときはすぐに拭き取ることが大切です。特にジュースや砂糖入りのコーヒーなどは床がべたつくため、ホコリが付着して黒ずみの原因になります。

 

【定期的にワックスをかける】

フローリングのワックスは、防水や傷を予防する効果があります。1年に1回を目安にワックスをかけて汚れを防ぎましょう。

 

【結露を防ぐ】

冬場は、家の中と外の寒暖差によって結露が発生します。窓際のフローリングは結露によって黒ずみが発生しやすいため、冬場は結露防止シートや結露防止スプレーなど、結露を防ぐアイテムを活用しましょう。


■フローリングの黒ずみを掃除するときの注意点

②-5AdobeStock_800755081.jpeg

フローリングは正しく掃除しないとワックスが剥がれたり素材を傷めたりしてしまいます。フローリングの黒ずみを掃除するときの注意点を解説します。

 

◎中性洗剤を使う

フローリングの掃除には、中性洗剤を使いましょう。できればフローリング用の洗剤がおすすめです。アルカリ性の洗剤は皮脂汚れや油汚れに強いですが、洗浄力が強いものはワックスやコーティングを剥がしてしまうことがあります。重曹はアルカリ性のため、フローリングの掃除にはあまり適していません。また、酸性洗剤もフローリング掃除に不向きです。木を劣化させるため、ワックスやコーティングが薄くなっている部分に使用するとフローリングを傷めてしまいます。フローリングはデリケートなので、できるだけ中性洗剤を使用しましょう。

 

◎重曹水を使う場合は濃度に注意する

フローリング掃除には中性洗剤が適していますが、皮脂汚れや油汚れが落ちない場合は重曹水で落ちる場合があります。ただし、重曹はアルカリ性のため、濃度が高過ぎるとフローリングのワックスが剥がれ落ちてしまいます。100mlに重曹小さじ1杯を目安にして、濃度が高過ぎないように注意しましょう。使用する前に、フローリングの目立たない場所で試してみると安心です。

 

◎メラミンスポンジを使わない

フローリング掃除には、メラミンスポンジを使わないようにしましょう。メラミンスポンジには研磨剤が含まれているため、フローリングを掃除するとワックスを剥がしたり、木材を傷つけたりすることがあります。

 

◎カビ取り剤を使用しない

フローリングの黒ずみはカビが原因の場合もありますが、カビ取り剤は塩素系漂白剤なので、フローリング掃除に使用すると色を落としてしまい、素材を傷める可能性があります。フローリングのカビは、アルコール除菌スプレーを雑巾に吹きかけて拭き取りましょう。ただし、ワックスが剥がれる可能性があるため、ワックスがけが必要になるかもしれません。


■まとめ

フローリングの黒ずみ汚れは皮脂や油汚れ、カビなどが主な原因です。皮脂や油は水拭きだけでは落ちないため、中性洗剤を使用して掃除しましょう。酸性やアルカリ性の洗剤は汚れを落とす効果が高くても、ワックスを剥がしたりフローリングを傷めたりする可能性があるため注意が必要です。また、頻繁な水拭きはワックスが剥がれる原因になるため、普段の掃除は基本的に乾拭きにしておきましょう。水拭きは、週に1回程度にしておくことも黒ずみを防ぐためのポイントです。

今回ご紹介した掃除方法や掃除するときの注意点を参考にして、フローリングをきれいに保ち、快適な毎日を過ごしましょう。