冷蔵庫の臭いは、食品の収納方法を工夫したり、消臭アイテムを使ったりすることで予防できます。冷蔵庫を快適に使うためにも臭い対策をしておきましょう。
◎臭いの強い食品は密閉容器に保存する
臭いの強い食品は、密閉容器やファスナー付き保存袋に入れて保存しましょう。生魚や生肉などは鮮度が落ちると臭いが強くなるため、すぐに使わない場合はトレイから出し、ペーパータオルで水分を取ってから、ファスナー付きの保存袋に入れるか冷凍保存しましょう。
ニンニクを使った料理など、特に臭いが強いものは保存袋を2枚重ねにするのも効果的です。
◎詰め込みすぎない
冷蔵庫内に食品を詰め込み過ぎると、見えない場所で汁がこぼれたり、奥の方に入れた食品が放置されて腐ったりしがちです。詰め込み過ぎは冷却効率も悪くなるため、余裕を持って収納しましょう。
◎消費期限が近い食品は手前に収納する
冷蔵庫の中の食品が傷むと臭いの原因になるだけでなく、食品をムダにしてしまいます。消費期限が近い食品は手前の目につきやすい場所に収納しましょう。気づかないうちに食品が傷んでムダになることを防げます。
◎消臭効果があるアイテムを入れる
冷蔵庫には消臭効果があるアイテムを入れておきましょう。市販の冷蔵庫用脱臭剤もありますが、身近なものを冷蔵庫の消臭に活用できます。冷蔵庫の消臭に使えるアイテムをご紹介します。
<抽出後のコーヒーかす>
コーヒーを抽出した後のかすには消臭効果があり、アンモニアの脱臭効果に優れています。抽出かすを乾燥させ、目の細かい布の袋に入れ、袋の口をしっかり結んで冷蔵庫に入れておきましょう。コーヒーかすを乾燥させるには、天日干し、フライパンなどで煎る、電子レンジで加熱するなどの方法があります。最も手軽なのは、電子レンジを使う方法です。ドリップ2杯分であれば、お皿に乗せて600Wで3〜4分加熱すると乾燥させられます。
自宅でコーヒーを飲む習慣がある人は、コーヒーかすを捨てずに取っておけば、お金をかけずに冷蔵庫を消臭できるでしょう。
<木炭>
木炭は、無数の小さな穴が臭い成分を吸着するため、消臭・脱臭効果が期待できます。木炭には、酸性の性質を持つ黒炭とアルカリ性の性質を持つ白炭があり、逆の性質を持つ臭いを消臭します。冷蔵庫は、酸性とアルカリ性の両方の臭いが混ざり合っているため、黒炭と白炭の両方を置いておきましょう。容器に入れ、軽くガーゼなどの布をかぶせておきます。
<重曹>
重曹は汚れを落とすだけでなく、消臭・脱臭効果があります。弱アルカリ性の性質を持つため、酸性の臭いを中和して消臭します。重曹を冷蔵庫の消臭剤として使うときは、容器に入れてふたを開け、ガーゼなどの布をかぶせた状態で設置しましょう。安価で100円ショップなどでも手に入るため、気軽に使えます。