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2024/09/29
住まい

新築で平屋を建てるときの
相場は?
メリットや費用の抑え方、注意点を解説

平屋は昔ながらの日本家屋のイメージがありますが、近年は現代的なデザインの平屋も増えているため、若い世代を中心に注目が集まっています。モダンな外観だけでなく、階段の上り下りが必要ないなど、平屋には多くの魅力があります。しかし、気になるのが建築費用ではないでしょうか。

本記事では、新築で平屋を建てるときの相場をご紹介します。また、新築で平屋を建てるメリット・デメリットや費用の抑え方、注意点なども解説いたします。平屋の建築を検討中の方は、ぜひ参考にしてください。

新築で平屋を建てるときの<br />
相場は?<br />
メリットや費用の抑え方、注意点を解説

■新築で平屋を建てる場合の相場

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新築で平屋を建てる場合の建築費用は、延床面積、間取り、設備、依頼する住宅会社によって異なるため、あくまでも目安となりますが、相場は2~3LDKで1,000万円~2,000万円、4LDKで2,000万円以上となります。この中には土地の取得費用は含んでいません。

平屋は2階建てに比べると、建築費用がかからないようなイメージを持つ人が多いかもしれませんが、実際は平屋の方が高くなる傾向にあるといわれています。理由は、屋根と基礎工事に費用がかかることが挙げられます。平屋は2階建て住宅に比べて、屋根や基礎の施工面積が約2倍になるからです。また、平屋で2階建てと同じ居住スペースを確保しようとすると、広い敷地面積が必要なため、土地代も高くなります。

このような理由により、新築で平屋を建てると2階建てに比べて費用が高くなってしまう傾向にあります。


■新築で平屋を建てるメリット

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新築で平屋を建てる場合、主に次のようなメリットがあります。

 

【家の中を移動しやすい】

平屋はワンフロアで生活できるため、移動が楽なことが大きなメリットです。2階建てのように上下階を行き来する必要がありません。洗濯物や布団も楽に干せます。

階段の上り下りは体力が必要なため、高齢になるとつらく感じることがあります。平屋は生活動線や家事動線が効率的なため、どの世代でも暮らしやすいでしょう。

 

【バリアフリーを実現しやすい】

平屋には階段がないため、上下階を移動する必要がなく、階段での転倒や転落のリスクもなくなります。高齢になって足腰が弱ると、階段の上り下りが困難になります。また、小さな子どもがいる家庭でも、階段はけがのリスクが心配です。

平屋は小さな子どもから高齢者まで、安全に暮らせるバリアフリーの家を実現できます。若い世代の方でも将来のことを考えて、バリアフリーの家を選ぶ方が増えています。

 

【家族とコミュニケーションを取りやすい】

平屋は、家族とコミュニケーションを取りやすい点もメリットの一つです。家族全員がワンフロアで過ごすため、たとえ別の部屋にいてもお互いの気配を感じながら過ごせます。

玄関の近くに階段がある2階建ての場合、子どもが帰宅して自室に直行するケースがあります。そうすると、会話の頻度も少なくなるかも知れません。平屋の場合、各部屋へはリビングを通る間取りにできるため、家族が自然と顔を合わせ、会話も増えてコミュニケーションを取りやすくなります。

 

【メンテナンス費用を抑えやすい】

住宅はメンテナンスが必要ですが、メンテナンス費用を抑えられることも平屋のメリットです。例えば、外壁修理は15年に一度が目安と言われますが、2階建ての場合、外壁工事には足場を組む必要があります。平屋であれば低い位置での作業なため、基本的には足場を組む必要がありません。足場を組むケースもありますが、家の高さが低い方が足場代は安く済むため、平屋は2階建てに比べてメンテナンス費用を抑えられます。

 

【光熱費を抑えられる】

平屋はワンフロアなので冷暖房効率が高く、光熱費を抑えられます。また、屋根が大きいため太陽光発電を取り入れて、電気代を抑えることも可能です。

 

【天井を高くできる】

2階建てや3階建ての家は、建物の高さから天井の上限が決められてしまいますが、平屋であれば自由に設計できるため、天井を高くして開放感のある家を建てられます。


■新築で平屋を建てるデメリット

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続いて、平屋を建てるデメリットをご紹介します。新築で平屋を建てようと思っている方は、メリットだけでなくデメリットもしっかりと確認しておきましょう。

 

【固定資産税が高くなる】

平屋は2階建てと同じ延床面積であったとしても、広い敷地が必要です。土地が広ければ固定資産税が高くなります。基礎部分が多い家屋は資産価値が高いとみなされてしまいます。

 

【坪単価が高くなりやすい】

平屋は同じ延床面積の2階建てと比べて、屋根と基礎の面積が2倍になります。大きな足場を組まなくて済むため、その分の費用は抑えられますが、工事費用が高くなるため、坪単価が高くなってしまいます。

 

【床上浸水のリスクが高い】

平屋の場合、場所にもよりますが、豪雨や河川の氾濫による床上浸水のリスクが高い点に注意が必要です。2階建てでも床上浸水のリスクはありますが、平屋は上階に逃げられないため、家全体が水浸しになってしまいます。平屋を建てるときは、ハザードマップを確認して水害リスクのない場所を選ぶことが大切です。

 

【防犯面に注意が必要】

平屋は建物の高さが低く、1階に窓が多いため、外部からの侵入には特に注意が必要です。二重の鍵や防犯フィルム、センサーライトなどを利用した防犯対策を徹底しておきましょう。

 

【プライバシーの確保が難しい場合もある】

平屋はすべての部屋が1階にあるため、周辺の住宅や道路との位置関係によっては、家の中の様子が外から見えてしまうことがあります。隣の家が2階建ての場合、2階の窓から家の様子が目に入ってしまうこともあります。道路に面している場合は、通行人に家の中の様子が見えてしまうこともあります。そのため、平屋を建てるときは周辺状況を考慮したうえで、窓の位置やサイズを決めましょう。例えば、家をコの字型に建てて中庭をつくると各部屋が中庭に面し、プライバシーを確保しやすくなります。また、風通しや採光性もよくなります。


■平屋の費用の抑え方

理想的な平屋を建てようと思うと予算オーバーになってしまうことがあります。予算内で理想的な平屋を建てるために、費用の抑え方を解説します。

 

◎シンプルな設計にする

複雑な設計にすると、材料費や施工費、人件費などが高くつきます。できるだけシンプルな設計にして費用を抑えましょう。

 

◎効率の良い間取りにする

間取りを工夫して坪数を減らすと建築費用を抑えられます。効率の良い間取りにして廊下を減らすと坪数を減らせます。部屋数が増えると工事費が増えるため、家族構成や将来のライフスタイルを考えて、必要な部屋数を判断しましょう。

 

◎設備はコスパを重視して選ぶ

新築で理想的な家を建てようと思えば、システムキッチンやユニットバス、洗面台など水回りの設備にもこだわりたくなるものです。しかし、設備のグレードを上げると費用が高くなるため、予算オーバーになることもあります。

設備は有名メーカーのものを選ぶと安心感がありますが、価格が高い傾向にあります。設備選びは品質を重視して、コスパで選ぶと費用を抑えられるでしょう。


■平屋を建てるときの注意点

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最後に、平屋を建てるときに注意したいポイントを2つご紹介します。

 

① 平屋の建築実績が豊富な住宅会社に相談する

すべての住宅会社が、平屋の建築実績が豊富ということはありません。平屋のデザインは自由度が高めですが、風通しや採光を確保しながら理想的な家を建てるには工夫が必要です。

平屋の特長を生かしながらデメリットにも対策をするには、平屋の建築実績が豊富な住宅会社に相談しましょう。

 

② 土地選びに注意する

平屋は、2階建てに比べると広い土地が必要です。また、理想の間取りを実現するには、土地の形や向きが平屋に適していることも重要です。土地を選ぶときは、雨や洪水で床下浸水の心配がないか、ハザードマップも確認しておきましょう。


■まとめ

ワンフロアで過ごせる平屋は、階段を上り下りする必要がないため、将来的にも安心な家屋です。壁を減らせば、広い部屋をつくれるのも平屋ならではのメリットです。天井を高くすれば、開放感のある家で快適な暮らしができるでしょう。ただし、デメリットがあることにも注意が必要です。なかでも、場所によっては床上浸水のリスクがあることについては、しっかり対策しておきましょう。土地を選ぶ際は、ハザードマップを確認して、浸水のリスクが低い土地を選ぶことが重要です。

平屋には多くのメリットがありますが、デメリットや注意点もあります。新築で平屋を建てるなら、平屋の建築実績が豊富な住宅会社を選びましょう。