新築で平屋を建てる場合、主に次のようなメリットがあります。
【家の中を移動しやすい】
平屋はワンフロアで生活できるため、移動が楽なことが大きなメリットです。2階建てのように上下階を行き来する必要がありません。洗濯物や布団も楽に干せます。
階段の上り下りは体力が必要なため、高齢になるとつらく感じることがあります。平屋は生活動線や家事動線が効率的なため、どの世代でも暮らしやすいでしょう。
【バリアフリーを実現しやすい】
平屋には階段がないため、上下階を移動する必要がなく、階段での転倒や転落のリスクもなくなります。高齢になって足腰が弱ると、階段の上り下りが困難になります。また、小さな子どもがいる家庭でも、階段はけがのリスクが心配です。
平屋は小さな子どもから高齢者まで、安全に暮らせるバリアフリーの家を実現できます。若い世代の方でも将来のことを考えて、バリアフリーの家を選ぶ方が増えています。
【家族とコミュニケーションを取りやすい】
平屋は、家族とコミュニケーションを取りやすい点もメリットの一つです。家族全員がワンフロアで過ごすため、たとえ別の部屋にいてもお互いの気配を感じながら過ごせます。
玄関の近くに階段がある2階建ての場合、子どもが帰宅して自室に直行するケースがあります。そうすると、会話の頻度も少なくなるかも知れません。平屋の場合、各部屋へはリビングを通る間取りにできるため、家族が自然と顔を合わせ、会話も増えてコミュニケーションを取りやすくなります。
【メンテナンス費用を抑えやすい】
住宅はメンテナンスが必要ですが、メンテナンス費用を抑えられることも平屋のメリットです。例えば、外壁修理は15年に一度が目安と言われますが、2階建ての場合、外壁工事には足場を組む必要があります。平屋であれば低い位置での作業なため、基本的には足場を組む必要がありません。足場を組むケースもありますが、家の高さが低い方が足場代は安く済むため、平屋は2階建てに比べてメンテナンス費用を抑えられます。
【光熱費を抑えられる】
平屋はワンフロアなので冷暖房効率が高く、光熱費を抑えられます。また、屋根が大きいため太陽光発電を取り入れて、電気代を抑えることも可能です。
【天井を高くできる】
2階建てや3階建ての家は、建物の高さから天井の上限が決められてしまいますが、平屋であれば自由に設計できるため、天井を高くして開放感のある家を建てられます。