菌が増殖する「栄養」「水分」「温度」の条件がそろうと、生ゴミから悪臭が発生してしまいます。生ゴミの臭いを抑えるには、この3つの条件をできるだけ満たさないようにするのがポイントです。家庭で簡単に取り組める生ゴミの臭い対策をご紹介します。
【水気をよく切る】
生ゴミは水分を多く含むため、できるだけ水分を切ってから捨てることが、臭い対策に有効です。三角コーナーを置く場合は、水がかかりにくい場所に置きましょう。水切りネットを使っていても、捨てる際には手で絞り、水気を十分に切ることで、より効果的な臭い対策が可能です。排水口のゴミ受けかごに生ゴミを集める場合も、ゴミを捨てる前には水気を十分に切っておきましょう。
三角コーナーやゴミ受けかごは、普段から清潔に保ち、雑菌が残らないようにする必要があります。細かい網目や溝の部分は、古い歯ブラシなどで丁寧に洗い、風通しの良い場所でしっかり乾燥させましょう。
【三角コーナーを使わない】
生ゴミの臭いを防ぐためには、三角コーナーを使わない方法も効果的です。三角コーナーを水に濡らさずに置くのは難しく、網目には汚れが残りやすいため、清潔に保たないとぬめりが発生してしまいます。
シンクの近くにビニール袋を設置し、生ゴミを入れてその都度捨てるようにすれば、三角コーナーを使う必要はありません。空になった牛乳パックに生ゴミを入れて、そのまま捨てるのもおすすめです。ただし、水気が残ったまま捨てると臭いの原因になるため、しっかりと水気を切ってから捨てることが大切です。
三角コーナーを使わないことで、毎日きれいに洗う手間が省け、シンクを広々と使えるなどのメリットもあります。
【生ゴミを新聞紙に包む】
生ゴミを新聞紙に包むと、新聞紙が水分を吸収するため、菌の繁殖を抑えられます。新聞紙を箱型に折って使い捨てのゴミ箱を作り、三角コーナーの代わりにするのもよいでしょう。調理中に出た生ゴミを新聞紙で作ったゴミ箱に入れておけば、最後は包んで捨てるだけなので手間もかかりません。
【生ゴミを天日干しで乾燥させる】
野菜くずなどの生ゴミは、ざるに入れて天日干しすると乾燥し、菌の繁殖を抑えられます。水分を多く含む生ごみを乾燥させることで、重量や体積が減り、生ゴミの量を削減できるメリットもあります。少し手間はかかりますが、生ゴミの臭いを防ぎ、ゴミの量を削減するためにも、野菜くずが発生したときは天日干しで乾燥させてはいかがでしょうか。