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2024/10/27
暮らし

食費を節約する方法!
買い物や支払い方法で
節約するコツを解説

食品の値上げが続くことで、食費における家計の負担が増えつつあります。このような状況だからこそ少しでも食費を節約したいと考えている方は多いのではないでしょうか。だからといって、食事の量や質を落として栄養不足になってしまっては本末転倒です。節約を心掛けてはいるものの、なかなか効果が実感できないと悩んでいる方もいるでしょう。

そこで本記事では、食費を節約するためのコツをご紹介します。また、うまく食費を節約できない原因についても解説いたします。長く続けられるために、日々のちょっとした工夫で食事を楽しみつつ、長引く物価高を乗り切りましょう。

食費を節約する方法!<br />
買い物や支払い方法で<br />
節約するコツを解説

■食費が減らない原因とは?

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嗜好品を我慢したり、料理の品数を減らしたりと、食費の節約に取り組んでいる方は多いことでしょう。しかし、今ひとつ節約効果が感じられない方は少なくないかもしれません。節約しているつもりなのに食費が減らないのには、物価高以外にもいくつか原因があります。

 

<毎日のように買い物に行く>

食材を買いに、毎日スーパーに行っていませんか?スーパーに入ると、おいしそうな食材が目にとまり、つい無駄なものを買うリスクが高まります。また、公共交通機関や車を使って買い物に行く場合は、交通費もかかります。

 

<買うものを決めずに買い物に行く>

何を買うか決めずにお店に行くと、商品を見ながら考えるため、時間がかかってしまいます。「これも必要かも、あれもあったほうがいいかも」と思い、取りあえず商品を買ってしまい、結局は余計な買い物につながる可能性があります。

 

<大量にまとめ買いをする>

洗剤やタオルなどの消耗品や日用品は、特売日にまとめ買いするとストックできますが、食品の大量のまとめ買いは、通常よりも安く買えたとしても無駄になる可能性が高くなります。生鮮食品はもちろん、レトルトパウチなどの食品も賞味期限・消費期限内があります。そのため、棚の奥にしまい込んで忘れてしまったり、結局使い切れずに無駄にしてしまったりするかもしれません。

消費者庁が令和3年に発表した「家庭での食品ロス」によると、徳島県で行なった調査では、主食であるごはん、パン、穀類が家庭でもっとも捨てられやすい食品で、次いで野菜、おかずの順でした。捨ててしまう理由は、「食べ切れなかった」「傷ませてしまった」「賞味・消費期限が切れていた」ということでした。

【出典】消費者庁「計ってみよう!家庭での食品ロス」

 

<食費の予算を決めていない>

食費の予算を決めずに買い物をしていると、ついつい食費を使い過ぎてしまい節約が難しくなります。そのため、予算内で買い物をすることを常に意識することが重要です。まず1ヵ月当たりの食費の予算を決めることが大切です。

 

<外食が多い>

仕事や育児などで忙しいと自炊するのが面倒になり、外食で食事をすませたくなることが多くなるかもしれません。たまに外食を楽しむことはいいかも知れませんが、外食中心の生活を続けると、食費は明らかにかさみます。食費の節約には、外食の頻度を減らし、できるだけ自炊することが最も効果的です。


■買い物に行く前のポイント

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買い物に行く前に心掛けるだけで、買い物がスムーズに進み食費を抑えられるようになります。

 

【食費の予算を決めておく】

事前に食費の予算を決めておくと衝動買いや無駄遣いなどが減り、節約しやすくなります。予算内に食費が収まるように意識しながら買い物をしましょう。

まずは、1ヵ月の食費の予算を決めます。予算を立てるためには過去の食費の支出を把握することが重要です。家計簿やレシート、アプリなどで食材や食品、外食にどれくらい食費を使っているか、無駄な買い物はなかったかなどを確認してみましょう。その上で、無理のない予算を設定することが大切です。例えば、1ヵ月の食費を8万円に決めた場合、その予算を5週分に分けると、一週間で16,000円使えることになります。この予算の中で調整しながら買い物をします

 

【冷蔵庫の在庫をチェックする】

買い物に行く前には、必ず冷蔵庫や食品庫などにある食材や食品の在庫を確認しましょう。帰宅後、同じものが家にあったり、あると思っていたものが実はなかったりする失敗を防ぐことができます。メモを取るか、スマートフォンなどで庫内の写真を撮ってから買い物に行くと安心です。

買い物前に在庫確認をスムーズにするには、日頃から庫内を整理しておくことがポイントです。ものを詰め込み過ぎていると、一目で在庫チェックをすることは難しくなります。また、食材などを探すために冷蔵庫のドアを開けている時間が長くなったり、冷蔵庫の温度が下がりにくくなったりするため、余計な電気代がかかり、節約の逆効果になってしまうことがあります。

 

【一週間の献立を考える】

スーパーなどに行ってから献立を決めると買い物に時間がかかる上、買い過ぎや無駄なものを購入する可能性があります。結果、予算オーバーにつながることもあります。

家にある食材や食品を優先的に使うことを考えながら、一週間の献立を決めましょう。最初に肉や魚などのメインになる料理を決め、次に家にある野菜を消費できるような副菜を考えると節約しやすくなります。

【買い物リストをつくる】

一週間分の献立をもとに、買い物リストを作成しましょう。買い物時はリスト以外のものをできるだけ買わないようにすると、買い忘れや衝動買いを減らすことができます。

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■【買い物】食費を節約するためのコツ

買い物の仕方を少し工夫するだけで出費を抑えられるようになります。ここでは、買い物で食費を節約するコツについてご紹介します。

 

☆買い物に行く頻度を減らす

出費を減らすには買い物に行く回数を減らすことが重要です。店内でセール品や目新しいものを見つけると、つい心が引かれて手を伸ばしてしまうことがあります。

予定外のものを買うことを減らすためにも、買い物は3日に1回ほどに抑えてみましょう。一週間分の食材をまとめて買う日と、買い足す日を決めて買い物に行くと、計画的に食材を使い、決めた献立を作ることができます。

 

☆お店を使い分けて買い物をする

近所のスーパーやドラッグストア、ネットスーパーなどを使い分けることで、より安く食材や食品を手に入れられ、効果的に節約ができます。

お店によって、肉が安い店、野菜が安い店、特定の曜日に魚が安くなる店など、特徴があります。それぞれの食材の大体の価格を把握して、献立をもとにお店を選んで買い物をすると、同じ食材でも安く購入でき節約につながることでしょう。ただし、安いからといって多めに食材を買ってしまうと、使い切れずに廃棄となってしまう可能性があります。必要な時に必要な分だけ買うことのほうが、お得で節約になる場合もあります。食品ロスを減らすためと節約をするために、買い過ぎないことも大切です。

 

☆買い物リストの食材を購入する

一週間分の献立のために買わなければならない食材を、買い物リストを見ながら順番にカゴに入れていきます。リストにある食材だけを探し、ほかの商品にはあまり目を向けずに店内を進むことで、余計なものを買ってしまうことを防ぎ、出費を増やさずに済みます。

 

☆売り場で代用できる安い食材があったら変更する

買い物リストにあるものだけを買うと、余計な出費を防げて節約につながります。しかし、売り場で代用できる安い食材を見つけ場合、急遽、献立を一部変更することも節約のコツです。たとえば、メイン料理に決めていたサバの塩焼きを、特売品になっているより安い値段の鮭の塩焼きに変更してもよいでしょう。

 

☆旬の食材を選ぶ

一週間の献立を考える段階で、なるべく旬の食材を取り入れた献立にすることを心掛けてみてください。魚介類や野菜、果物などには最もおいしくて栄養豊富な時期である旬があります。旬のものは比較的に安く購入もできます。良いこと尽くめの旬の食材を、ぜひ積極的に取り入れてみましょう。

 

☆節約食材やプライベートブランドの商品を選ぶ

節約食材とは、肉の中では比較的安い「鶏ムネ肉」「ひき肉」「豚小間切れ肉」や、価格変動が少なく、価格自体も安めの「もやし」「玉ねぎ」「じゃがいも」「人参」「キャベツ」「きのこ」「豆腐」「卵」などを指します。低価格ながら栄養価が高く、ボリュームも出せる食材が多いため、献立に取り入れると節約になります

プライベートブランドとは、小売店や卸売業者が企画・開発して販売する独自のブランドのことです。プライベートブランドの商品はメーカーのつくる商品と比べて割安なため、節約につながるでしょう。


■【支払い方法】食費を節約するためのコツ

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買い物時の工夫だけでなく、買い物の支払い方法も工夫すると、さらに節約効果がアップします。

 

☆キャッシュレス決済で支払う

買い物の支払いの際に、現金で払うよりキャッシュレス決済で支払うほうがお得なケースもあります。

キャッシュレス決済とは、クレジットカード、電子マネー、デビットカード、QRコードやバーコードなどで支払う方法のことです。キャッシュレス決済を利用すると、支払い額に応じて自然にポイントが貯まり、次回以降の買い物に利用できます

使い過ぎが心配な方は、事前にチャージした残高から支払われる電子マネーやQRコード決済がおすすめです。1ヵ月の食費分だけをチャージしておけば、支払いのたびに残高を確認でき、無駄遣いを防ぎつつ、節約を意識しながら食費の管理ができます。

 

☆アプリを活用する

キャッシュレス決済で食費を支払えば、ウェブサイトやアプリで使用履歴や支払い明細をいつでも確認できるため食費管理に役立ちます。アプリ利用者限定のクーポンが発行されることがあるため、クーポンでよりお得に買い物ができます。


■食費を節約する時の注意点

節約することばかりに意識が向けられてしまうと疲れてしまい、反対に出費が増えてしまうという事態に陥ってしまう可能性があり、気を付けなければなりません。

 

【たくさんのお店をはしごする】

1円でも安い食材を求めて、1日に複数のお店をはしごすることはおすすめできません。少しでも安く食材を手に入れられた満足感が得られるかもしれませんが、続けることで体に疲れがたまってくることでしょう。また、努力した割には節約効果が低く、長続きしないことが多いです。交通費がかかる場合は、結果的に出費が増える可能性も否めません。

 

【無理な節約はしない】

食費の出費をなるべく減らそうと、自分の好きな食材を我慢して安い食材ばかりを使うようになっては、出費は減らせてもストレスがたまってしまい、楽しく食事ができなくなるかもしれません。

食費を節約する上で一番大切なのは、栄養面を保ちつつ、無理なく長く続けていくことです。少しでも早く節約の効果を出したいと思うところですが、日々小さな目標達成を喜びながら、コツコツと節約の効果を積み重ねていきましょう。


■楽しめる食費の節約を始めよう

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ちょっとした工夫で意外と食費を節約できるものです。今まで外食が多かった方は、おうちごはんを増やしてみてはいかがですか。もちろん、外食をゼロにする必要はありません。たまに外食をすることで、以前より楽しく貴重な時間になるでしょう。

今まで献立を考えながらスーパーをさまよっていた方は、事前に予算と献立を決めた上で買い物に出かけてみてはいかがでしょうか。

無理することなく、楽しみながら続けられる、自分に合った節約方法を見つけてみてください。