嗜好品を我慢したり、料理の品数を減らしたりと、食費の節約に取り組んでいる方は多いことでしょう。しかし、今ひとつ節約効果が感じられない方は少なくないかもしれません。節約しているつもりなのに食費が減らないのには、物価高以外にもいくつか原因があります。
<毎日のように買い物に行く>
食材を買いに、毎日スーパーに行っていませんか?スーパーに入ると、おいしそうな食材が目にとまり、つい無駄なものを買うリスクが高まります。また、公共交通機関や車を使って買い物に行く場合は、交通費もかかります。
<買うものを決めずに買い物に行く>
何を買うか決めずにお店に行くと、商品を見ながら考えるため、時間がかかってしまいます。「これも必要かも、あれもあったほうがいいかも」と思い、取りあえず商品を買ってしまい、結局は余計な買い物につながる可能性があります。
<大量にまとめ買いをする>
洗剤やタオルなどの消耗品や日用品は、特売日にまとめ買いするとストックできますが、食品の大量のまとめ買いは、通常よりも安く買えたとしても無駄になる可能性が高くなります。生鮮食品はもちろん、レトルトパウチなどの食品も賞味期限・消費期限内があります。そのため、棚の奥にしまい込んで忘れてしまったり、結局使い切れずに無駄にしてしまったりするかもしれません。
消費者庁が令和3年に発表した「家庭での食品ロス」によると、徳島県で行なった調査では、主食であるごはん、パン、穀類が家庭でもっとも捨てられやすい食品で、次いで野菜、おかずの順でした。捨ててしまう理由は、「食べ切れなかった」「傷ませてしまった」「賞味・消費期限が切れていた」ということでした。
<食費の予算を決めていない>
食費の予算を決めずに買い物をしていると、ついつい食費を使い過ぎてしまい節約が難しくなります。そのため、予算内で買い物をすることを常に意識することが重要です。まず1ヵ月当たりの食費の予算を決めることが大切です。
<外食が多い>
仕事や育児などで忙しいと自炊するのが面倒になり、外食で食事をすませたくなることが多くなるかもしれません。たまに外食を楽しむことはいいかも知れませんが、外食中心の生活を続けると、食費は明らかにかさみます。食費の節約には、外食の頻度を減らし、できるだけ自炊することが最も効果的です。