新築内祝いとは、家を建てたときに新築祝いを頂いた際のお返しです。本来は、新居のお披露目を兼ねてお祝いを頂いた方を自宅に招き、おもてなしすることを新築内祝いとしています。幸せのお裾分けをする意味も込められています。
新居のお披露目は、引っ越して1~2ヵ月頃に行います。おもてなしが内祝いを兼ねているため、招待した方への贈り物は基本的に必要ありません。ただし、軽食などで簡単におもてなしした場合は、帰り際に手土産をお渡しすることもあります。
新築内祝いとして贈り物をするのは、お披露目会をしない場合や、遠方にお住まいでお披露目会にお招きできなかった方に対してです。ただし、高額なお祝いを頂いた方に対しては、お披露目会にお招きするだけでなく、新築内祝いの品も贈りましょう。
【新築内祝いの相場】
新築内祝いの相場は、頂いたお祝いの約3分の1~半額です。たとえば1万円のお祝いなら3,000円~5,000円、30,000円のお祝いなら10,000円~15,000円が相場ということになります。相場より低すぎると相手の方を不快にさせてしまうことがありますが、相場より高すぎても相手に気を遣わせてしまうため注意が必要です。
家族や親族から新築祝いを頂いた場合、その家のルールがあれば、相場よりも家のルールを優先した方がよいでしょう。
【新築内祝いを贈るタイミング】
新築祝いを頂いたら、当日か翌日までにお礼の電話をするかお礼状を出しましょう。新築内祝いは、転居後1~2ヵ月以内に贈りましょう。
【のし紙の選び方】
新築内祝いを贈る際は、のし紙のマナーにも気を付けましょう。のし紙の水引は、紅白または金銀の蝶結びです。蝶結びは、何度でも結び直せることから「何度あってもうれしいこと」に用いられます。表書きは「新築内祝」や「内祝い」で、水引の下に贈り主の名前を書いてください。
のしには、「外のし」と「内のし」があります。新築内祝いには内のしがおすすめです。内のしとは、商品にのしをかけてから包装紙で包む方法です。内祝いは、相手の慶事をお祝いするものではないことから、控えめな印象を与える内のしが好まれます。