洗濯前に3つのポイントをしっかりと確認したら、洗濯を始めましょう。ここでは、毛布の洗濯方法を4つご紹介します。
【1】洗濯機で毛布を洗う
洗濯表示に洗濯機洗いがOKのマーク(新洗濯表示では「洗濯OK」)があったら、自宅の洗濯機で丸洗いができます。洗濯コストを抑えられる点が魅力です。毛布にダメージを与えないために、洗濯表示の細かな表示も見逃すことなく適切に洗濯機で洗濯しましょう。
① 毛布のサイズ・重さと洗濯機の容量を確認する
洗濯機で洗える毛布でも、毛布が自宅の洗濯機に入りきらない場合は洗濯機洗いを諦めましょう。毛布がきれいにならずに傷むだけでなく、洗濯機が故障する原因にもなります。洗濯機に毛布を入れてみて、洗濯槽にある程度余裕がある状態で洗濯しましょう。
② ホコリやゴミを軽く払う
洗いたい毛布が洗濯機で洗えることを確認できたら、手やブラシでホコリやゴミを優しくたたいて落としましょう。掃除機で吸い取ってもよいでしょう。
③ シミなどの汚れは予洗いする
毛布に目立つシミや汗などによる黄ばみが付いていたら、汚れに直接洗剤を染み込ませて、タオルやブラシで軽くたたきましょう。
④ 毛布をたたんで洗濯ネットに入れる
毛布用または大きいサイズの洗濯ネットを用意します。毛玉や生地の傷みが生じるのを防いでくれます。洗濯ネットの大きさに合わせて、毛布を蛇腹状(屏風だたみ)にたたみます。水と洗剤が毛布に行き渡りやすくなります。この時、汚れが付着している部分が外側になるようにたたむと汚れが落ちやすくなります。洗濯機によっては洗濯ネットが不要で、その代わり洗濯キャップが必要な場合もあります。また、一般的には蛇腹状に毛布をたたみますが、異なるたたみ方を指定している洗濯機もありますので、ご自宅の洗濯機の取扱説明書をよく確認してください。
⑤ コースを選択して洗剤を入れる
毛布を洗濯機に入れたら、「毛布コース」または「大物コース」を選びます。これらのコースがない場合は「手洗い」「弱水流」「ドライ」コースなど、優しく洗えるコースを選択します。洗濯表示を確認して、洗濯する毛布に適切な洗剤を洗濯機に投入しましょう。なお、粉末洗剤は溶け残り、生地にダメージを与える可能性があるため、液体洗剤を使いましょう。生地に優しいおしゃれ着用洗剤がおすすめです。
⑥ 毛布を押し沈める
洗濯槽に水がたまったら洗濯機の一時停止を押し、浮いてくる毛布を水に押し沈めます。しっかりと洗濯液を毛布に染み込ませてから洗濯を再開しましょう。
⑦ 毛布を干す
シワやニオイ、カビの繁殖を防ぐために、脱水が終わったら速やかに毛布を取り出し干しましょう。毛布によって、干し方(つり干し・平干し)や干し場所(日向・日陰)が異なります。洗濯表示を確認してから干してください。共通することは、風通しのよい場所でできるだけ早く毛布を乾かすことです。物干し竿を2本使ったり、ハンガーをいくつか毛布の下に吊り下げたりして隙間をつくることで、より風通しがよくなります。扇風機やサーキュレーターなどを併用すると、さらに効率よく乾かせます。途中で毛布を裏返す、向きを変えてみるのも効果的です。
【2】自宅の浴槽で毛布を洗う
洗濯表示に「手洗い」マークが付いている毛布や、洗濯機に入らない大型毛布は浴槽を使って洗濯しましょう。洗濯機で洗う場合と同様に、まずはホコリなどを優しく払い落とし、目立つシミなどを予洗いしてから始めましょう。
① 蛇腹状(屏風だたみ)にたたむ
浴槽の大きさに合わせて毛布を蛇腹状にたたみます。この時、シミなどの付いた部分を外側にもってくると落としやすくなります。
② 洗濯液を作り、足踏み洗いをする
浴槽に毛布がしっかりとつかるほどの水をため、おしゃれ着用洗剤を適量入れてかき混ぜます。畳んだ毛布を浴槽の水にひたし、足でまんべんなく踏んで洗っていきます。水と洗剤で大変滑りやすいので、手すりなどにつかまりながら十分注意して洗ってください。
③ シャワーで洗剤を洗い流す
浴槽の栓を抜き洗濯液を排水してから、シャワーを当てながら足踏みをして、毛布から洗濯液を流し出します。再び浴槽に毛布がつかるくらいの水を入れ、足で踏んですすぎをします。この「排水→シャワー→すすぎ」の工程を、水の濁りがなくなるまで繰り返します。
④ 手や足踏みで脱水する
洗剤が落ちたら、手や足踏みで水をしっかりと絞り、毛布を浴槽の縁などにかけてしばらく水気を切ります。
⑤ 毛布を干す
洗濯機で洗う場合と同様に、洗濯表示にしたがって風通しよく干します。
【3】コインランドリーで毛布を洗う
洗濯機洗いができても自宅の洗濯機に入らない大きくて分厚い毛布や、一度に複数枚毛布を洗濯したい場合は、コインランドリーを活用すると便利です。毛布の洗濯表示に乾燥機OKのマークがあれば、大きな乾燥機でふんわりと毛布を仕上げることもできます。