おしゃれで快適なリビング空間を実現させるためには、家具を配置する前の事前準備が重要です。配置後に失敗に気付いて、再度やり直すとなると、時間と労力が余計にかかってしまい、気分も滅入ってしまいます。理想の空間を思い描きながら、楽しみながら準備を行いましょう。
◎リビングのサイズを測る
リビングの床面積を示す単位(8畳、12畳など)を把握するだけでなく、間取り図を活用しながら、リビングの「横幅」「奥行き」「高さ」を実際にメジャーで測定しましょう。柱などの出っ張りの部分も忘れずに採寸することが重要です。家具を設置する際に、思っていたより天井高が足りず、せっかく購入したお気に入りの家具を予定していた場所に置けないという事態を避けるために、リビングのサイズを正確に測り、記録しておきましょう。
◎ドア・窓・コンセントの位置をチェックする
ドアや窓、コンセント、照明のスイッチの位置によっては、設置する家具の種類や配置が変わることがあります。家具を置くことでドアや窓を塞いだり、コンセントやスイッチが隠れたりしないよう、事前に位置を確認することが大切です。ドアや窓はサイズも測り、開く向きや開閉スペースについても確認しておきましょう。
◎優先して設置したい家具を決める
好きな家具をあれもこれもとリビングに詰め込むと、圧迫感を感じる空間になってしまいます。リビングの目的や家族構成などを考慮し、必ず設置したい家具を決めておきましょう。新しく家具を購入する際には、その家具の「幅」「奥行き」「高さ」を測り、リビングの置きたい場所に適合するサイズかどうかを確認することが重要です。基本的には、空間に余裕をもたせて家具を配置することを心掛けましょう。
◎生活動線を考える
快適でおしゃれなリビングにするには、生活動線の確保が欠かせません。動線とは、家族が日常生活する上で、自然に動くときに必要なスペースのことです。人の行き来が多いリビングでは、動線を意識した家具配置が重要となります。家具が置かれたリビングで過ごす際の、「歩く」「座る」「立つ」といった動作をイメージしてみましょう。
間取り図に、家具の位置と生活動線を書き込むと、より分かりやすくなります。動線上には家具を置かないよう注意が必要です。移動するたびに家具にぶつかりそうになっては、危険なだけでなく、ストレスがたまり、心地よく過ごすことができなくなります。
2人がすれ違うためには、目安として90~120センチメートルの幅が必要とされています。椅子を引く、家具の扉や引き出しを開ける際に必要なスペースを考慮し、余裕を持って家具を配置することが求められます。