庭づくりをするときは、主に次のような流れで進めていきます。
①庭のテーマを決める
ガーデニングを始めるなら、まずはどのような庭をつくるかイメージを明確にしておきましょう。おしゃれな庭づくりを成功させるには、テーマを決めておくことが大切です。和風や洋風、北欧風などテーマを決めると、デザインや植物、ガーデニング雑貨などを決めやすくなります。庭の広さや建物の外観と調和することも重視しましょう。
主な庭のスタイルには、以下のようなものがあります。
● ナチュラルガーデン
植物の自然な美しさを楽しむスタイルです。あまり手を掛けずにすむ多年草などを選ぶとよいでしょう。装飾や雑貨はシンプルで素朴なものが似合います。
● イングリッシュガーデン
人の手をあまり加えず、自然本来が持つ美しさを生かしたイギリス式の庭園です。複数のタイプがありますが、日本では狭い庭でも楽しめる「コテージガーデン」が一般的で、田舎の田園風景をイメージしてバラやハーブ、果樹などを色彩豊かに組み合わせます。
● 北欧風ガーデン
自然と調和する雰囲気の庭で、近年注目されています。ハーブ系や可憐な花、多肉植物が北欧の雰囲気に似合います。雑貨は自然の風合いを生かした素材やモノトーン、グレーが基本です。
● 和風庭園
華やかな花ではなく、和を感じられる植物が中心です。石や砂利などを配置した静かで落ち着きのある庭園です。
どのような庭にしたいかイメージが湧かない場合は、ガーデニングの本などを見て好きなデザインを見つけるとよいでしょう。
②庭の方角や日当たりを確認する
植物の成長を考えると、庭の方角や日当たり、風通しの確認も重要なポイントです。方角による日当たりの違いは以下の通りです。
● 東…午前中は日なたになりますが、午後からは日陰になるため、半日陰向きの植物が適しています。
● 西…気温が高くなる午後以降に日差しが強くなるため、暑さに強い植物が適しています。背の高い木を植えると日除けになります。
● 南…日照時間が長く、植物が育ちやすいです。
● 北…日当たりが悪いため、日陰に強い植物に適しています。
植物の成長には、日当たりだけでなく風通しも必要です。風が通らないと植物が病気になりやすく、害虫も発生しやすくなります。風は光合成を助けるともいわれているため、風通しの良さも確認しておきましょう。
③計測してレイアウトを決める
庭づくりに取り掛かる前に、レイアウトを描くことは重要なポイントです。まず、庭の広さと形状を正確に把握するために、サイズを計測しましょう。計測後には、木を植える場所や花壇のスペース、小道など、庭に何をどのように配置するか具体的なレイアウト図を描いてみましょう。
④DIYにするか専門業者へ依頼するか決める
レイアウト図ができたら、いよいよ庭づくりへ進みます。庭づくりには、自分で全てを行う「DIY」と「専門業者へ依頼」の2つの方法があります。
どの作業を自分でDIYして、何を専門業者へ依頼するか決めましょう。新築時の場合、庭づくりを住宅メーカーに依頼することで、外構工事費として住宅ローンに含めることも可能な場合があります。