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2025/04/21
趣味

家の庭を
おしゃれにガーデニング!
庭づくりの方法やコツ、注意点を解説します

庭づくりは、一戸建てならではの特別な楽しみです。広い庭だけでなく、狭いスペースでもガーデニングを楽しめます。

本記事では、庭でガーデニングを楽しみたいと考えている方に向けて、庭づくりのテーマやデザインの決め方、仕上げ方法、作業時の注意点などを解説します。おしゃれな庭づくりのコツもご紹介するので、ぜひ参考にしてください。

家の庭を<br />
おしゃれにガーデニング!<br />
庭づくりの方法やコツ、注意点を解説します

■庭づくりの流れ

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庭づくりをするときは、主に次のような流れで進めていきます。

 

①庭のテーマを決める

ガーデニングを始めるなら、まずはどのような庭をつくるかイメージを明確にしておきましょう。おしゃれな庭づくりを成功させるには、テーマを決めておくことが大切です。和風や洋風、北欧風などテーマを決めると、デザインや植物、ガーデニング雑貨などを決めやすくなります。庭の広さや建物の外観と調和することも重視しましょう。

主な庭のスタイルには、以下のようなものがあります。

● ナチュラルガーデン

植物の自然な美しさを楽しむスタイルです。あまり手を掛けずにすむ多年草などを選ぶとよいでしょう。装飾や雑貨はシンプルで素朴なものが似合います。

● イングリッシュガーデン

人の手をあまり加えず、自然本来が持つ美しさを生かしたイギリス式の庭園です。複数のタイプがありますが、日本では狭い庭でも楽しめる「コテージガーデン」が一般的で、田舎の田園風景をイメージしてバラやハーブ、果樹などを色彩豊かに組み合わせます。

● 北欧風ガーデン

自然と調和する雰囲気の庭で、近年注目されています。ハーブ系や可憐な花、多肉植物が北欧の雰囲気に似合います。雑貨は自然の風合いを生かした素材やモノトーン、グレーが基本です。

● 和風庭園

華やかな花ではなく、和を感じられる植物が中心です。石や砂利などを配置した静かで落ち着きのある庭園です。

 

どのような庭にしたいかイメージが湧かない場合は、ガーデニングの本などを見て好きなデザインを見つけるとよいでしょう。

 

②庭の方角や日当たりを確認する

植物の成長を考えると、庭の方角や日当たり、風通しの確認も重要なポイントです。方角による日当たりの違いは以下の通りです。

● 東…午前中は日なたになりますが、午後からは日陰になるため、半日陰向きの植物が適しています。

● 西…気温が高くなる午後以降に日差しが強くなるため、暑さに強い植物が適しています。背の高い木を植えると日除けになります。

● 南…日照時間が長く、植物が育ちやすいです。

● 北…日当たりが悪いため、日陰に強い植物に適しています。

植物の成長には、日当たりだけでなく風通しも必要です。風が通らないと植物が病気になりやすく、害虫も発生しやすくなります。風は光合成を助けるともいわれているため、風通しの良さも確認しておきましょう。

 

③計測してレイアウトを決める

庭づくりに取り掛かる前に、レイアウトを描くことは重要なポイントです。まず、庭の広さと形状を正確に把握するために、サイズを計測しましょう。計測後には、木を植える場所や花壇のスペース、小道など、庭に何をどのように配置するか具体的なレイアウト図を描いてみましょう。

 

④DIYにするか専門業者へ依頼するか決める

レイアウト図ができたら、いよいよ庭づくりへ進みます。庭づくりには、自分で全てを行う「DIY」と「専門業者へ依頼」の2つの方法があります。

どの作業を自分でDIYして、何を専門業者へ依頼するか決めましょう。新築時の場合、庭づくりを住宅メーカーに依頼することで、外構工事費として住宅ローンに含めることも可能な場合があります。


■庭づくりの仕上げ方法

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理想の庭づくりを成功させるには、最終的な仕上げ方法についても知っておきましょう。庭づくりの主な仕上げ方法を解説します。

 

<芝生>

芝生で庭を仕上げると、緑豊かな空間に仕上ります。柔らかな手触りとクッション性が高いため、庭で子どもやペットを遊ばせたいご家庭におすすめです。

ただし、美しい状態を保持するには、小まめに芝刈りが必要です。手入れに手間をかけられない場合は、コストが高くなるものの、人工芝を検討するのがよいでしょう。人工芝であればメンテナンスの必要がなく、常に美しいグリーンを維持できます。下に防草シートを貼れば、雑草対策もできます。

<コンクリート>

コンクリートで仕上げるとモダンな印象の庭になります。雑草が生えてくることがほとんどないため、掃除に手間がかからないことがメリットです。

ただし、コンクリートは熱を吸収しやすく、照り返しで暑くなりやすいことに注意しましょう。庭でガーデニングや家庭菜園をしたい場合は、植物を植えるための土の部分を残しておく必要があります。

<砂利>

砂利は色や大きさ、形や敷き方によって、和風にも洋風にもなります。全体的に用いるのではなく、小道に敷くなどポイント使いするとおしゃれです。砂利は歩くと足音が鳴るため防犯性に優れ、防草シートの上に敷けば雑草対策もできます。ただし、歩きにくいことや、隙間に落ち葉などが入ると掃除が面倒なデメリットもあります。

<レンガ>

レンガで仕上げると、洋風でおしゃれな雰囲気になります。全体ではなく、部分的にレンガで仕上げるのもよいでしょう。ただし、風雨に晒されるとカビや苔などによる黒ずみ汚れが発生するデメリットがあります。

<タイル>

タイルを組み合わせるとモダンな雰囲気に仕上がります。自由に組み合わせられるため、個性的なデザインにすることも可能です。ただし、タイルは雨に濡れると滑りやすいことや、重いものを載せると割れる可能性があることに注意が必要です。

<花壇>

庭の一部をレンガや枕木などで区切ると花壇をつくれます。花壇をつくるときは、植物が育ちやすいように、日当たりや風通しを考慮して設置しましょう。


■庭づくりの注意点

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庭づくりを失敗しないためにも、注意点を2つ確認しておきましょう。

 

◎雑草対策をしておく

雑草が生えてきたら、定期的な草むしりが必要です。草むしりはコストが掛かりませんが、労力が伴います。特に夏場の草むしりは熱中症を引き起こす危険性もあるため、事前にしっかりと雑草対策を講じておくのが大事です。

雑草対策には、防草シートと人工芝や砂利を組み合わせたり、グランドカバーで庭の地面を覆ったりする方法があります。芝生を敷くのもグランドカバーと同様に、雑草が生えるのを抑える効果がありますが、芝生の間から雑草が生えてくることもあるため、定期的にメンテナンスが必要です。

 

◎手入れが簡単か確認する

ガーデニングは水やりや肥料などで手入れが必要です。忙しくて手入れにあまり時間をかけられない方は、暑さや寒さに強く、病害虫の心配が少ない丈夫な植物を選びましょう。防草シートを使って雑草対策をしておくと、手入れの手間を軽減できます。


■おしゃれな庭づくりのコツ

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最後に、おしゃれな庭づくりのコツをご紹介します。

 

<高低差をつけて立体感を出す>

同じ高さの植物ばかり植えると平坦に見えてしまうため、背丈の違う植物で高低差をつけましょう。背丈の高い植物、背丈の低い植物、地を這うように広がるグラウンドカバーを組み合わせると、立体的でリズミカルな印象になります。メリハリが出るので、スペースが限られていても開放的に見えます。

 

<ガーデニング雑貨を置く>

庭にガーデニング雑貨を置くとアクセントになります。雑貨を選ぶときは、庭のテーマに合わせるのがおしゃれに見せるコツです。複数の雑貨を置く場合は、色味やテイスト(ナチュラル系、アンティーク系など)をそろえると統一感が出ます。

 

<ウッドデッキを設置する>

リビングに面した窓の外にウッドデッキを設置すると、部屋から庭へとつながって開放的になります。ウッドデッキがあれば、テーブルセットを置いて庭を眺めながら、ティータイムを楽しむことも可能です。

 

<フォーカルポイントをつくる>

フォーカルポイント(focal point)とは直訳すると焦点のことで、庭のデザインにおいて特に視線を集める場所を意味します。庭の1カ所にフォーカルポイントをつくると、印象的な庭づくりができます。

例えば、シンボルツリーを植えたり、オブジェを置いたりして、フォーカルポイントをつくってみましょう。スペースが狭い場合は、季節の花の寄せ植えを置くだけでもフォーカルポイントになります。


■まとめ

ガーデニングを楽しめるのは、戸建て住宅の魅力の一つです。たとえ敷地が狭くても、玄関までのアプローチに植物を植えたり、フェンスとハンギングバスケットで季節の花々を楽しんだりできます。

庭づくりで成功するためには、最初にどのような庭にするかイメージを固めることが大切です。庭づくりのテーマは、植物やガーデニング雑貨を選ぶときの基準になります。庭全体に統一感を出すことで、おしゃれな庭づくりを成功させられるでしょう。

本記事を参考に、暖かい季節に向けておしゃれな庭づくりを楽しんでください。