引越しの1ヵ月前頃から各種手続きが必要となります。手続きは早めに行うことで、スケジュールに余裕が生まれます。
【賃貸物件・駐車場に退去の連絡】
賃貸物件にお住いの方は、退去日が決まり次第、管理会社や大家さんへ早めに退去の連絡を行いましょう。一般的には1ヵ月前までに連絡が必要ですが、物件によっては2〜3ヵ月前までに連絡が必要な場合があります。まずは、賃貸借契約書で退去時の連絡期日を把握しておきましょう。
また、賃貸物件とは別契約の駐車場を利用している場合も解約手続きが必要です。駐車場の解約期日も賃貸物件と同じく1ヵ月前までとしているケースが多いものの、2〜3ヵ月前までに連絡が必要な場合があります。
【引越し業者の手配】
引越し日が決まったら、できるだけ早めに引越し業者の予約を済ませておきましょう。とくに年度末や年度初め、異動時期などの繁忙期は予約が取りづらく、料金も高くなりがちです。複数の業者に見積もりを取り、サービス内容や料金を比較するのがおすすめです。
【ライフラインの使用停止・開始手続き】
電気・ガス・水道の使用停止と新居での開通手続きは、1〜2週間前を目安に済ませておきましょう。電話やWebで約1ヵ月前から申し込みできます。直前にバタバタと段取りしたり、うっかり忘れたりしないように早めに手続きしておきましょう。ガスの開栓のみ立ち会いが必要です。
【学校の転校手続き】
子どもがいるご家庭では、学校の転校手続きが必要です。手続きは、引越し先や公立・私立によって異なります。私立の場合、学校法人によって編入方法や手続きなどが異なるため、各学校の窓口に確認しましょう。公立の場合の手続き方法は以下のとおりです。
<引越し先が同一市区町村で公立小中学校に転校>
- 在学している学校に、「在学証明書」「教科書給与証明書」を発行してもらう
- 役所で転居届を提出する際、「入学通知書」を発行してもらう(転校先が指定される)
- 「在学証明書」「教科書給与証明書」「入学通知書」を転校先の学校へ提出する
<引越し先が同一市区町村以外で公立小中学校に転校>
- 在学している学校に、「在学証明書」「教科書給与証明書」を発行してもらう
- 役所で転居届を提出する際、「転出証明書」を発行してもらう(転校先が指定される)
- 引越し先の市区町村窓口に「転入届」「転出証明書」を提出し、「入学通知書」を発行してもらう
- 「在学証明書」「教科書給与証明書」「入学通知書」を転校先の学校へ提出する
<公立高校に転校>
- 転居先の教育委員会に連絡し、手続き方法などを確認する
- 入学を希望する高校に転校が可能か、欠員の有無などを確認する
- 転校前の高校から「在籍証明書」「単位習得証明書」など必要書類を発行してもらう
- 編入または転入試験を受け、合格すれば転入が認められる
【火災保険の手続き】
賃貸住宅でも、多くの場合は火災保険に加入しているため、契約内容の確認と必要な手続きを行いましょう。
● 賃貸から賃貸への引越し:保険の異動手続きで引き継が可能な場合もあり
● 賃貸から持ち家への引越し:新たに持ち家用の保険に加入し、現在の保険は解約
ただし、物件によっては管理会社指定の火災保険に加入が必要なケースもあるため、事前に確認が必要です。引越しの1ヵ月前くらいから余裕を持って手続きしておきましょう。