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2021/07/11
住まい

人気の二世帯住宅~建てる前に知っておきたい基礎知識

親世帯と子世帯の2家族が暮らす二世帯住宅は、それぞれの家族のライフスタイルを尊重し合いながらプライバシーが守られたり、また高齢者の見守りや介護、家事の分担や育児サポートなどの観点から、国も二世帯住宅を推進しています。そんな人気の二世帯住宅ですが、建てる前に知っておきたい基礎知識についてご紹介します。

人気の二世帯住宅~建てる前に知っておきたい基礎知識

二世帯住宅を建てるタイミング

二世帯住宅を建てるタイミングとして一番多いのが、現在住んでいる家を建て替えるタイミングです。家族のライフスタイルが変わり、生活を分離させるために二世帯にするケースや、両親が高齢となり介護が必要になったため、住まいをバリアフリー化するために建て替えたりする場合も少なくありません。

二世帯住宅は3タイプ

二世帯住宅と言っても、夫婦どちらの両親との同居なのか、また共働きの場合など、家族のライフスタイルに合わせて間取りや玄関、水まわりの数や配置などを選択することが重要になってきます。二世帯住宅のスタイルは、主に「完全同居型」「部分共用型」「完全分離型」の3タイプに分けられます。

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完全同居型のメリット

まずは親子同居スタイルの完全同居型。これは玄関や浴室、トイレ、キッチンなどの水まわり設備を完全に共用するタイプで、建物もおおむね普通の一軒家の佇まいと変わりがありません。このスタイルの一番のメリットは、キッチンやトイレなどの水まわり設備の増設が不要で、初期費用があまりかからないという点です。また将来一世帯となった場合には改めて大規模リフォームをせずに対応しやすいという点があります。ただ文字通り完全同居であるために、世帯間のプライバシーを守りづらいという点や電気、ガス、水道等の光熱費を世帯別に分けづらいということがあるでしょう。

折衷型の部分共用型

次に部分共用型ですが、こちらは水まわり設備や玄関のうち、一部分だけを2世帯共用にするタイプとなります。住宅によっては玄関だけが別々である家や、台所や浴室といった水まわりだけを分離する家など、その生活スタイルによりさまざまです。2世帯の生活スタイルの違いが出やすいところだけを分離するのが特徴で、完全同居よりはプライバシーを守ることが可能となります。

気兼ねなく生活できる完全分離型

完全分離型ですが、これも1階と2階といった階で分ける上下分離型と左右分離型の2タイプがあります。このタイプは2つのまったく違う住宅が、壁や天井によって水回りや居間などの生活空間全てが完全に分離され、プライバシーを守りやすい点が最大のメリットとなります。起床時間や帰宅時間などのライフスタイルが違っていても、互いに気を使うことなく暮らすことができます。

将来的に二世帯住宅を解消して売却するとなった場合、この完全分離型なら半分を賃貸住宅として使うことも可能となります。

相続税対策にも有効な二世帯住宅

二世帯住宅で同居している場合、相続税対策にも大きなメリットがあります。特に、土地の評価額が高い地域にお住まいの方にとっては、二世帯住宅にすることで節税することもできます。例えば、土地の評価額が高いと納めなければならない相続税も、二世帯で暮らしている場合は、条件次第で評価額を8割も減額してもらえる「小規模宅地等の特例」という制度が利用できます。

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理想の二世帯住宅づくり

二世帯住宅は、注文住宅で建てる場合がほとんどです。費用や工期を含めて大型プロジェクトになり、工期も長期に渡ることになります。理想の家づくりを実現するためには、まずは費用やプランなど諸条件について住宅メーカーの担当者に相談することから始めて、家族間で納得しながら計画を進めることが大切です。


まとめ

自分たちの生活スタイルと将来設計に合った二世帯住宅を建てるためには、まずは世帯間で話し合い、お互いの生活スタイルや将来設計などについて確認し合うことから始まります。その上で、自分たちに合った二世帯住宅の3つのスタイルから選定することが大切です。

住宅展示場では、各ハウスメーカーの最新機能を備えた二世帯住宅のモデルハウスを、いつでも自由に見学することができます。是非ご活用されることをおススメします。