センスの良い部屋には、いくつかの共通点があります。おしゃれな部屋をつくるために欠かせない4つのポイントをご紹介します。
① 部屋のスタイルを決める
おしゃれな部屋づくりには、統一感が欠かせません。どのようなスタイルにするのか決めずに家具や小物を買い足していくと、それぞれのアイテムは素敵でも全体としてまとまりに欠け、雑多な印象になってしまいます。
「木のぬくもりが感じられてリラックスできる空間」「ホテルのような洗練された空間」など、まずは、自分がどのような雰囲気の部屋で過ごしたいかをイメージしましょう。インテリア雑誌やSNSで実例をチェックすると、自分が求めている理想の方向性が見えてきます。
最初にスタイルを決めておけば、家具や小物選びの迷いが減り、統一感のあるおしゃれな部屋づくりが実現します。
② 色数を抑える
色は部屋の印象を大きく左右します。多くの色を使いすぎるとゴチャゴチャした雰囲気になるため、3色以内に抑えるのが基本です。配色は、「ベースカラー」「アソートカラー」「アクセントカラー」の3つに分けて考えると色のバランスが取れます。
● ベースカラー(空間の70%): 壁、床、天井など、部屋の大部分を占める色です。アイボリーやベージュ、ライトグレーなど、他の色と合わせやすいベーシックな色を選ぶのが基本です。
● アソートカラー(空間の25%): ソファやテーブル、カーテン、ラグなど、主要なインテリアに使う色です。ベースカラーと調和しつつも、部屋の印象を決定づける重要な色です。
● アクセントカラー(空間の5%): 空間にメリハリと個性を与える「差し色」です。クッションや小物などに使うと全体の印象を引き締め、遊び心を加える役割があります。
③ 素材にこだわる
同じデザインの家具でも、素材によって印象は異なります。例えば、木製家具はナチュラルで温かみがあり、スチールはクールで都会的です。さらに、同じ木製でもオーク材は明るく優しい印象、ウォールナット材は重厚で高級感があります。このように、素材の選び方によって空間の雰囲気は大きく変わります。
素材を統一するとまとまりが出ますが、あえて異なる素材を組み合わせる「マテリアルミックス」を取り入れるのもおすすめです。例えば、木材とレザーや金属を合わせるなど、素材のコントラストによってデザイン性を高めます。
④ 家具のサイズを検討する
新しい家具を購入するときは、部屋の広さや生活動線を考慮することが大切です。窓やドア、コンセントの位置も含めて正確に採寸し、間取り図に書き込むとイメージがつかみやすくなるでしょう。家具の「高さ」も部屋の印象を左右します。背の高い家具を並べると圧迫感が出て、部屋が狭く感じられます。
一方、背の低い家具をそろえると、空間は広く開放的に見えますが、収納量が足りないと散らかる原因になることもあります。家具のサイズを検討するときは、圧迫感と収納力のバランスに配慮することが大切です。
