節分と聞くと、「2月3日の豆まき」を思い浮かべる人が多いかもしれません。しかし、本来の「節分」には、もっと広い意味が含まれています。まずは、節分の本来の意味や由来などを解説します。
【「節分」とは季節を分ける節目のこと】
「節分」とは、文字通り「季節を分ける」という意味です。もともとは立春・立夏・立秋・立冬のそれぞれの前日を指していました。つまり、昔は一年に4回の節分があったのです。
なかでも立春は、厳しい冬を越えて春が始まる節目の日です。旧暦では一年の始まりと考えられていたため、特に重要視されてきました。そのため、次第に立春の前日だけが、「節分」として残り、現在の形に定着しました。
【節分は「2月3日」とは限らない?】
多くの人が「節分=2月3日」と覚えていますが、実は節分の日付は毎年固定されているわけではありません。節分はあくまで「立春の前日」であるため、立春の日付がずれると、節分もそれに合わせて変動します。
実際、2021年には124年ぶりに節分が2月2日となり、大きな話題になりました。さらに2025年も立春が2月3日となり、節分はその前日の2月2日でした。
例年どおり3日だと思っていると、節分がすでに過ぎて立春を迎えていたという場合もあります。節分は立春の前日とされているため、年によって日にちが異なる点に注意しましょう。
季節の変わり目に邪気を払うという本来の意味を大切にするためにも、毎年の日付を確認しておくと安心です。
【なぜ「鬼」が登場するのか】
季節の変わり目は、古くから「邪気(鬼)」が生じやすい不安定な時期と考えられていました。古来、人々は自分たちの力ではどうにもできない疫病や災害、飢饉(ききん)などの災いを「邪気」と呼び、その象徴が「鬼」です。
なお、鬼に「牛の角」があり、「虎の皮のパンツ」を穿いているのは、鬼がやって来るとされる「鬼門(北東)」が、十二支でいう「丑」と「寅」の間であることに由来しているといわれています。
このように、節分の豆まきは単なる年中行事ではなく、災いを遠ざけ、無病息災を願うための大切な厄払いの儀式なのです。