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2026/02/24
住まい

【家の中が寒い!】家の中が寒くなる原因と対策について解説

「暖房をつけても部屋が寒い」「足元だけ冷える」といった悩みを抱えていませんか?特に築年数が経った木造住宅では断熱性能が低いため、どうしても室内が冷えやすくなります。寒い環境で過ごすのは、健康にも良くありません。

この記事では、家が寒くなる主な原因から、手軽にできる寒さ対策、さらに本格的な断熱リフォームの方法まで詳しく解説します。2026年に利用できる補助金制度についても紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

【家の中が寒い!】家の中が寒くなる原因と対策について解説

■家が寒くなる主な原因

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暖房器具を新しくしても、家が寒くなる根本的な原因を解決しなければ意味がありません。まずは、なぜ家が寒いのかの原因を理解しましょう。

 

1. 窓からの熱の流出

家の中で最も熱が逃げやすい場所は「窓」です。一般社団法人日本建材・住宅設備産業協会の調査データによると、冬場に家から流出する熱のうち約58%が窓やドアなどの開口部から逃げていることが分かっています。これに対して、壁からは約15%、床からは約7%と、窓の割合が圧倒的に高くなっています。

特に築年数が古い住宅で使われている「アルミサッシ」と「一枚ガラス」の組み合わせは、断熱性が非常に低いのが特徴です。外の冷気がそのまま室内に伝わり、窓付近が冷やされることで部屋全体の温度が下がります。

参考:一般社団法人 日本建材・住宅設備産業協会「【Q&A】開口部からの熱の出入りは、どの位あるのですか?

 

2. 断熱性の低さ

壁、床、天井には、外の寒さや暑さが室内に伝わるのを防ぐために断熱材が施工されています。しかし、断熱材が不十分だったり、正しく施工されていなかったりすると、十分な断熱効果が得られません。

特に古い住宅の場合は、断熱材が全く入っていないケースもあり、冬場に家が冷えやすく、暖房費もかさんでしまいます。

 

3. 気密性が低く隙間風が入る

築年数の経った木造住宅などでは、経年劣化によってドアや窓の周囲に隙間ができることがあります。隙間から外の冷たい空気が侵入してくると、いくら暖房で室内を暖めても、冷気が入り込んで室温が上がりにくい状態になります。気密性が低い住宅では、暖房効率が悪くなるだけでなく、光熱費も高くなってしまいます。

 

4. コールドドラフト現象

暖房の設定温度は高いのに、足元だけが冷えるのは、「コールドドラフト現象」です。暖房で温められた空気は軽くなって天井付近にたまります。一方で窓ガラスに触れて冷やされた空気は重くなり、床へと下降します。

この冷たい空気の流れが足元を冷やすため、体感温度が実際の室温よりもかなり低く感じられるのです。


■すぐにできる寒さ対策

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本格的なリフォームを検討する前に、まずは手軽にできる寒さ対策から始めてみましょう。ここでは、費用をあまりかけずに今すぐ実践できる方法を紹介します。

 

<窓に断熱シートを貼る>

最も手軽な対策として、梱包材として使われる気泡緩衝材を窓ガラスに貼る方法があります。空気の層ができるため、窓からの冷気を遮断する効果が期待できます。

気泡緩衝材は100円ショップでも購入できるため、費用をかけずに対策したい方におすすめです。ただし、見た目が気になる場合は、ホームセンターなどで販売されている窓用の断熱シートを使うと良いでしょう。

 

<厚手・長めのカーテンに変える>

カーテンは保温効果の高い厚手のドレープカーテンを選ぶことで、冷気の侵入を防げます。丈の長さも重要で、床につくくらいの長さにすると、窓からの冷気をしっかり遮断できます。

腰高窓の場合は、窓全体を覆う長さを選びましょう。また、レースカーテンと組み合わせることで、カーテンの間に空気の層ができ、断熱性がさらに向上します。

 

<ハニカムシェードを導入する>

ハニカムシェードとは、六角形の空洞が連なった構造のブラインドのことです。ハチの巣(ハニカム)のような形状をしていることから、この名前がついています。

このハニカム構造により、内部に空気の層が形成されるため、非常に高い断熱性能を発揮します。カーテンレールに取り付けられるタイプもあるので、賃貸住宅でも手軽に導入できるのがメリットです。

 

<ラグやカーペットを敷く>

冷たい空気は下にたまりやすいため、床の冷たさを防ぐだけで体感温度は大きく変わります。厚手のラグやカーペットを敷くことで、床からの冷気を遮断し、足元の冷えを軽減できます。

最近では、断熱効果と蓄熱効果を兼ね備えたアルミシート入りのラグも販売されているので、より効果的な対策が可能です。

 

<サーキュレーターで空気を循環させる>

暖房で温められた空気は天井付近にたまりやすいことが、部屋全体が暖まりにくい原因の一つです。サーキュレーターを天井に向けて運転させることで、空気が撹拌され、部屋の温度ムラを解消できます。足元まで暖かい空気が行き渡るため、暖房効率が上がり、光熱費の節約にもつながります。


■リフォームで寒さを根本から改善

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手軽な対策でも家の寒さはある程度改善できますが、根本から解決するならリフォームが効果的です。ここでは、主な断熱リフォームの方法と、それぞれの特徴について解説します。

 

<内窓(二重窓)の設置>

家の中の寒さを根本から解決したいなら、窓の断熱性能を高めるのが最も効果的です。窓は熱の出入りが最も多い場所なので、窓を断熱することで室温を大きく改善できます。

窓のリフォームで特におすすめなのが、「内窓(二重窓)」です。既存の窓の内側にもう一枚窓を取り付けることで、窓と窓の間に空気層ができ、熱が出入りしにくくなります

内窓の設置工事は1日程度で完了するため、大掛かりな工事は不要です。断熱性が高まるだけでなく、結露の発生を抑える効果もあります。また、窓が二重になることで防音効果も向上し、静かで快適な室内環境が手に入ります。

 

<断熱性の高い窓ガラスに交換する>

窓ガラスを断熱性の高い「ペアガラス(複層ガラス)」や「Low-E複層ガラス(高断熱ガラス)」に交換することも寒さ対策に有効です。

ただし、ガラスだけを交換した場合、アルミサッシからの熱伝導は防げないため、内窓の設置と比べると断熱性能は劣ります。窓枠も含めた総合的な対策を検討するのが良いでしょう。

 

<樹脂サッシに交換する>

従来のアルミサッシは熱伝導率が高く、外の冷気を室内に伝えやすいという欠点があります。一方、樹脂サッシは熱伝導率が低いため、窓からの冷気の侵入を大幅に抑えられます。樹脂サッシへの交換は窓枠ごと取り換える工事になるため、費用は高めですが、断熱効果は高いです。

 

<断熱リフォームを行う>

天井、壁、床に断熱材を入れて断熱性を高めるリフォームも可能です。冬は暖房の熱を逃がさず、夏は外の暑さを建物内に伝えにくくなるため、一年中快適に過ごせます。

☆断熱リフォームには大きく分けて2つの工法があります。

(内断熱工法):建物の内側に断熱材を取り付ける方法。床や壁を剥がす必要がある ため、工事費用は高めになり、仮住まいが必要になる場合もあります。

(外断熱工法):建物を外側から断熱材で覆う方法。仮住まいは必要ありませんが、施工範囲が広いため費用は高額です。

家の断熱性能を高めると、快適性が向上するだけでなく、光熱費の節約にもつながります。リフォームを検討する際は、得られる効果や費用をしっかり確認し、最適な方法を選びましょう。


■家の寒さ対策に利用できる補助金を活用

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リフォームには高額な費用がかかりますが、国の補助金制度を活用することで費用負担を軽減できる可能性があります。

2026年に利用できる主要な補助金は、国土交通省・環境省・経済産業省が連携して実施している「住宅省エネ2026キャンペーン」の「先進的窓リノベ2026事業」や、「みらいエコ住宅2026事業」です。補助金は予算の上限に達すると終了となるため、早めの検討と申請をおすすめします。

 

【先進的窓リノベ2026事業】

「先進的窓リノベ2026事業」は、断熱性能の高い窓の導入を支援する事業です。補助対象となる工事は、ガラス交換、内窓設置、外窓交換、ドア交換です。なお、ドア交換は他の窓の工事と同一の契約で、同時に申請する場合のみ対象となります。

補助金の上限額は1戸あたり100万円で、住宅の種類や工事内容、窓の性能やサイズによって変わります。

参考:先進的窓リノベ2026事業【公式】

 

【みらいエコ住宅2026事業】

「子育てグリーン住宅支援事業」の後継事業として、省エネリフォームを中心に幅広い世帯を対象とした支援制度です。

対象となる住宅は以下の通りです。

● 平成4年基準(断熱等性能等級3に相当)を満たさない住宅

● 平成11年基準(断熱等性能等級4に相当)を満たさない住宅

必須工事として、開口部、外壁、屋根・天井または床の断熱改修、エコ住宅設備の設置を組み合わせて行う必要があります。子育て対応改修やバリアフリー改修などの付帯工事は、必須工事を行う場合のみ対象です。

補助上限額は対象住宅と改修工事の内容によって異なり、最大40万円/戸から100万円/戸となっています。

参考:みらいエコ住宅2026事業【公式】

 

【自治体独自の補助金】

国の補助金だけでなく、お住まいの自治体(都道府県・市区町村)が独自に「省エネ改修補助金」を実施しているケースもあります。「○○市 リフォーム補助金」などで検索すると、国の制度と併用可能な補助金が見つかる可能性があります。


■まとめ

家の中の寒さの主な原因は、窓からの熱の流出です。まずは、窓に断熱シートを貼ったり、厚手のカーテンに変えたりして、手軽にできる対策から始めてみましょう。

より根本的に寒さを改善したい場合は、内窓の設置や断熱リフォームを検討するのがおすすめです。「先進的窓リノベ2026事業」や「みらいエコ住宅2026事業」などの補助金を活用すれば、費用負担を抑えながら快適な住環境を実現できます。

補助金は予算の上限に達すると終了してしまうため、早めに検討しましょう。