日本の気候や環境の中で長持ちする家を建てるには、どのような点に気をつければ良いのでしょうか。「構造」と「間取り」の2つの側面から、長持ちする家の条件を解説します。
【地震や劣化に負けない構造】
長持ちする家を建てる際、最も重要なのが自然災害や経年劣化に耐えられる頑丈な構造です。以下の4つを満たしているかどうかが、家の寿命を大きく左右します。
<耐震性が高い>
地震大国の日本では、長持ちする家づくりに耐震性は欠かせません。大地震で倒壊や深刻なダメージを受ければ、長持ちどころか住み続けることすら困難になります。
現在の建築基準法を満たすのは当然として、「耐震等級3(最高等級)」を取得しているかどうかが1つの目安です。
耐震等級3は、消防署や警察署など防災の拠点となる建物と同等の強度であり、大きな地震が起きた後でも補修を最小限に抑えて住み続けられる可能性が高まります。
<耐久性が高い>
建物を構成する素材の耐久性も重要です。劣化しにくい木材や、強固な鉄筋コンクリートなどを選ぶことが長寿命化につながります。また、日々紫外線や風雨にさらされる外壁や屋根も耐久性が高い素材を選ぶことが重要です。
外壁であれば、色あせや劣化に強いタイルやレンガ、屋根であれば瓦やガルバリウム鋼板など、耐久性に優れた素材を適材適所で採用することがポイントです。
<耐水性が高い>
水分は家が劣化する大きな要因です。雨水が建物内部に浸入すると、柱や土台の腐食を一気に早めてしまいます。長持ちする家を建てるには、屋根や外壁、バルコニー周りの防水処理を徹底する必要があります。
また、外壁の雨だれを防ぐために軒や庇を深く設ける設計も有効です。軒が深い家は、外壁材を強い日差しから守る役割も果たしてくれます。
<メンテナンスがしやすい>
どんなに構造面を強化しても、定期的なメンテナンスは必要です。そのため、メンテナンスのしやすさが重要なポイントになります。
例えば、床下や天井裏の状況を容易に確認できる「点検口」が適切な場所に設置されているか、配管が基礎コンクリートに埋め込まれておらず、将来的に交換しやすい構造になっているかなどが重要です。修繕や点検が容易にできれば、不具合を早期発見できるため、結果的に維持コストも抑えられます。