<新築時から備えるスマートホーム>
スマートホームとは、照明やエアコン、玄関の鍵などの機器をネットワークにつなぎ、連携して操作・管理できる住まいのことです。スマートフォンを使って複数の機器を操作できるほか、対応機器であれば、外出先からエアコンを動かしたり、照明を消したりすることもできます。
なかでも、エネルギー管理の中心となるのが、HEMS(ホーム・エネルギー・マネジメント・システム)です。電気の使用量や太陽光発電の発電量などを見える化し、エアコンや給湯器などを自動制御して、エネルギーを効率的に利用できます。
2026年の住宅トレンドとして注目したいのが、機器の導入だけでなく、新築時から通信環境や配線まで計画する家づくりです。機器は後から追加できますが、配線やコンセントの位置を変更するには工事が必要になる場合があります。
特にWi-Fiルーターの設置場所も、家全体で安定して通信できるよう、間取りや壁などの影響を考慮して設計段階から検討しておきましょう。
配線さえ整えておけば、機器は最初からすべて揃える必要はありません。「帰宅前に部屋を暖めたい」「鍵の閉め忘れを防ぎたい」など、毎日の困りごとに合う機能から選ぶと、初期費用を抑えられます。
<可変性のある間取り>
子どもの誕生や独立、働き方の変化など、家族の暮らしは年月とともに変わっていきます。その度に大がかりなリフォームをするのは、建築費が上がっているなか、費用面でも負担になります。
そこで、家族構成やライフスタイルの変化に合わせて間取りを大きく変えずに、部屋の使い道を変えられる「可変性」のある設計が注目されています。
例えば、在宅ワークが必要になったときに、部屋の一角を仕切って仕事場にできるのも、可変性のある間取りの利点です。
代表的な例が、子ども部屋を後から仕切れるようにしておく方法です。子どもが小さいうちは広い1部屋として使い、成長したら2部屋に分けてそれぞれの個室にできます。
子どもが独立した後は、仕切りを外せば夫婦が使う趣味の部屋や書斎に変えることも可能です。仕切る際は、引き戸やロールスクリーン、可動式の収納家具を使う方法が手軽です。
将来、部屋を2つに分ける予定がある場合は、それぞれの部屋に照明やコンセント、ドア、窓などを用意しておきましょう。エアコン用の配管穴と専用コンセントも各部屋に設けておくと、分けた後すぐに使えます。
なお、柱や耐力壁など構造上必要な部分は、後から取り外せません。後から撤去したい壁は、設計の段階で住宅会社に伝えておくと安心です。