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2021/07/25
住まい

収納の強い味方「ウォークインクローゼット」の活用法

ウォークインクローゼットは、収納の際、人が出入りできる広さのあるクローゼットのことで、衣類だけでなくバッグや帽子、アクセサリーなどのファッションアイテムまでまとめて収納・管理できる便利なスペースです。そんなウォークインクローゼットの活用法についてご紹介します。

収納の強い味方「ウォークインクローゼット」の活用法

ウォークインクローゼットまたはクローゼット?

ウォークインクローゼットを設置する場合、大切なことは使用する目的をできるだけ具体的にイメージすることです。人が入れるスペースを必要とする分、間取りなどに影響が出るため、もし床面積がそれほど広くない場合はウォークインクローゼットよりも、クローゼットを各部屋に設置する方が収納効率がいい場合もあります。どちらを選択するかは、収納量だけでなく間取りや部屋の広さに合わせて検討することになります。

ウォークインクローゼットは、狭く細長いスペースの場合は一列型が向いています。逆にスペースに余裕がある場合は、通路を挟んで左右に収納スペースがある二列型や、奥の部分にハンガーパイプをかけたコの字型といった形もあります。出入り口が2ヶ所あって通り抜けできるタイプは、ウォークスルークローゼットと呼ばれ、これは比較的広いスペースの場合に限られます。ウォークインクローゼットの広さは、一般的には1畳半から2畳程度が最適と言われています。

家族のライフスタイルに合わせて

ウォークインクローゼットを設置する前に、家族の持ち物や収納量を見積もることが大切です。家族構成によってもその活用の仕方が変わってきます。例えば子ども部屋にはクローゼットを置き、夫婦の寝室には2畳程度のウォークインクローゼットを設けることで、大きく嵩張る大人用の衣料と、比較的小さく畳める子どもの衣類を分けることができます。また、2階のベランダに干してある洗濯物を取り込んで、そのまま仕舞う場合は、2階に3畳~4畳程度と広めのファミリー用ウォークインクローゼットを設置するのも便利でしょう。

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タイプ別ウォークインクローゼット

洋服が多い人は「ハンガーメインタイプ」

ウォークインクローゼットは、収納の仕方によって大きく3つのタイプに分けることができます。

基本的なタイプがハンガーメインタイプです。これはハンガーパイプが充実しているタイプで、ジャケットやシャツ、コート類をより多く収納することを目的とし、ハンガーに掛けたい衣類が多い場合に適しています。このタイプは、スペースをあまり広くとる必要がないため、通常のクローゼットと同じような使い方をする場合に向いています。また、ハンガーパイプの下のスペースは、シューズスペースにするなどの活用の仕方も考えられます。

 

スペースが必要な「収納棚全面タイプ」

収納棚全面タイプは、ウォークインクローゼット内の壁全面が収納棚になっているタイプです。このタイプは、衣類や小物の場所をわかりやすく整理して収納することができる反面、ある程度の広さが必要になります。内部で収納作業をする際には、移動や身動きができる最低限の広さを確保しなければなりません。

 

多目的利用が可能な「ユニット棚タイプ」

ユニット棚タイプは、ユニットキャビネットを使用して、壁に収納棚を造作するタイプです。衣類だけではなく、スーツケースやゴルフバッグ、スキー用品など大型やオフシーズンの用具まで収納できるため、収納スペースをある程度確保できる住宅の場合は、倉庫代わりとしても便利です。

ウォークインクローゼットの注意点

使い始めて後になってから、無駄なスペースがあることだけは避けたいところです。デッドスペースをつくらないためにも、はじめの収納計画が肝心です。また、収納するアイテムが多い場合、つい詰め込み過ぎになり、モノがあふれてしまい、取り出しにくくなったり、収納した場所がわからなくなったりします。そうならないためにも、収納物の種類によって定位置を決めておき、収納が増えてきたら不要なモノは早めに処分して、まめに整理することも大切な心がけです。また、限られたスペースを有効利用するためにも扉は引き戸にすると、狭いスペースでも効率良く出し入れすることができます。

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まとめ

ウォークインクローゼットは、活用の仕方によって日々の生活を快適に過ごすことのできる便利な設備です。有効に活用するためには、はじめに収納計画を立てて計画的に収納をすることで、必要なモノと不要なモノの整理もできます。家族の成長やライフスタイルに合わせてムダのない収納生活にお役立てください。