グランピングは、“魅力的な”という意味の「Glamorous(グラマラス)」と「Camping(キャンピング)」を組み合わせた造語で、ひと言で言うと「お家キャンプ」。欧米で人気が高まり、2015年頃から日本でも広まり、アウトドアで行う本来のキャンプとはまた違い、自宅にいながら家族でキャンプの雰囲気を楽しめるのがその魅力です。今回は、自宅時間が長くなり、生活スタイルが変化する中で楽しめるグランピングについてご紹介します。
生活スタイルが変化する中、最近では、屋上やベランダ、中庭などを使ってグランピングをする人が増えています。これは、生活するための空間としての自宅に対する概念が変わり、屋外の空間や景色などの外部環境までも自宅の一部に取り込むという、新しい考え方のあらわれと言えます。グランピングは、本来のアウトドアで行うキャンプと同じように、アイデアによってはさまざまな楽しみ方が可能になります。生活空間としての自宅が、想像力を刺激することで魅力的な空間へと変わり、アウトドア気分を楽しめるスペースへと変化するのです。
自宅で行うグランピングは、電源や水などの設備が揃っている自宅だからこそ再現できる、文字通り贅沢な体験だと言えるでしょう。実際のキャンプに行く前は、用具や食料などの準備が忙しくて面倒になることもありますが、グランピングではその必要はありません。
用具については、普段使っているアウトドア用品を利用すれば、さらにキャンプ気分を味わえ、自宅に居ながら贅沢なキャンプ気分を味わうことができます。自宅でのグランピングでは、もちろんテントやランプなどのキャンプアイテムにこだわるのはいいのですが、むしろ、その空間を自分や家族なりに演出することで、もっと魅力的なグランピングになると思います。例えば、大きめのキャンドルや間接照明を利用することで、特別な空間を演出することができます。
食事に使う食器類は、キャンプで使う紙皿やプラスチックカップなどは使わずに、日頃食事の時に使用している食器やグラスを使うことで、いつもの食卓が非日常的なムードに変わります。飲み物や食事もグラマラスな味わいとなり、家族で楽しいひと時を過ごすことになるでしょう。食事は、キャンプ定番のバーベキューでも調理した料理でもどちらでも十分に楽しめると思います。
空の下で、心地よい風を受けながら食事を楽しめば最高の気分を味わえます。グランピング空間を演出するアイテムとしては、ハンモックなどがあれば、アウトドア気分はさらに盛り上がります。またプロジェクターやスピーカーを設置して好きな映画や音楽を流しながら料理を味わうことも、通常のキャンプではできない体験となることでしょう。
プライベートを守りながらも、自宅の屋上や中庭などの屋外で行うグランピング。アウトドアに日頃親しんでいない人でも、グランピングならプチキャンプ体験になるかも知れません。仲間が集まった時にもグランピングスタイルで行うと、ちょっとリッチな会食にもなります。グランピングは、家族との新しい時間の過ごし方なのかも知れません。住宅展示場には、屋上やベランダでグランピングを演出しているモデルハウスも展示され、自由に見学することができます。