人間の体は、その体温を常に37 度をめどに調節しているのだとか。環境に関わらず、体温をキープするためには、どうしたらいいのでしょうか?余分な熱は身体の外に捨てなくてはならないのですが、特に夏は体温と気温の差があまりなく、体内の熱を外へ放出することがとても難しく、暑さを感じることになります。さらに、私たちのまわりの環境では、高温になっているもの、例えば黒塗りの車や、鉄骨資材が山積みになっている工事現場などが近くにあると、その物体が発する熱を身体の表面で受けるため、暑さを感じているのです。
コロナを吹き飛ばす~この夏、涼しい自宅での過ごし方
コロナに酷暑でやる気が起きない…。小さなお子様のいるご家庭では、海に山にと楽しいレジャーの計画もあるかと思います。でも、ちょっと待ってください。長引くコロナで身体も心もぐったりでは、リフレッシュどころではありません。まずはご自宅で酷暑に負けず体調を整えられる、快適環境を実現してみてはいかがでしょうか。今回は、自宅でもできる暑い季節の涼しい過ごし方についてご紹介します。
暑さを感じる仕組みとは?
視覚も大切?見た目も重要な要素に
街中で、鮮やかなブルー&ホワイトの涼しげなストライプのワンピースをまとった女性が、サンダルと白い麻布の日傘で街を歩いていたとしたら、皆さんはどう思うでしょうか?見た目のブルーと麻素材の日傘を見てほっとし、束の間の清涼感を感じるのではないでしょうか。自宅のインテリアもまさに同じといえます。見た目もヒンヤリ感のあるインテリアは涼しさを与えてくれるものです。リビングテーブルにブルーのセンターラグを敷いたり、ガラスの食器をはじめ室内の小物などにも、夏に合わせ涼やかさを感じるものを取り入れることで、疲れて帰宅したマイホームは快適空間に早変わりします。
ブルー系の色は、リラックス効果があるうえ、レッド系に比べて3℃ほど涼しく感じると言われています。インテリアを寒色系にするだけで、ヒンヤリとした空気感がお部屋全体に行きわたるもの。何も大がかりにする必要はないのです。一輪挿しにカラーなどのスッとした白い花を一本活けたり、青白チェックのテーブルクロスを使ったりと、まずは小物からはじめるのがコツと言えるでしょう。
お金をかけずに身体を快適にクールダウンする方法って?
〔お店で貰った保冷剤を使いまわし〕
冷たい枕は、暑い夏の夜には最高の贅沢です。ピローケースと枕の間にお店などでもらった保冷剤をラップで梱包してセットします。首の後ろに置いて横になれば、費用もかけずにクーラー枕の出来上がり。寝苦しい蒸し暑い夜はこのピンポイントの冷たさが、ほっとリラックスさせてくれて、心地よい快眠が待っていることでしょう。
〔氷でシーツを冷やす〕
ゴム製水枕をまだお持ちの方は、まさにシーツを冷やす格好のグッズになります。冷たい水を入れて冷凍庫で凍らせ、寝る直前に背中上部のシーツの間に入れておけば、横になった瞬間からひんやりとした適度な冷感が、酷暑から解放する快眠に導いてくれます。
〔就寝時間の夜に向けて自分を解放する〕
「自律神経を安定させると血流も改善し、質の高い睡眠がとれる」と、自律神経研究の第一人者である順天堂大学小林弘幸教授は多くの著書で述べています。質の高い睡眠をとるポイントは、リラックスできる環境づくり。特に夏は精神のリラックスを心掛け、あまり体を動かさないのが、暑さをしのぐ上で大切といいます。
夜中に部屋を片付けたり、遅い時間にジムに行って運動をしたくても、暑い日には我慢することも体をケアするためには大切なことです。落ち着きを求めていた身体が朝と間違えて、活発な意識を持ってしまうことになります。夜は天然素材のルーズフィットウェアを着て、ヒーリング系音楽をBGMにソファーでゆっくりハーブティでも飲み、エッセイを読む…。就寝時刻に向けて、エネルギーを使わないゆっくりとした導眠タイムを楽しんでみてください。体力が何かと消耗されるのが、蒸し暑い日本の夏の特徴。自分の身体とゆったりと対話をして体力の消耗を避けたいものです。
まとめ
涼しい自宅での過ごし方として、様々なアイデアを紹介してきました。
昨今、長引くコロナで自宅時間が長時間に渡り、切り替え方法を模索しつつ精神的に疲れを感じる人が少なくないと言われています。ここに紹介したものは、お金をかけずに簡単に出来るものばかり。住宅展示場のモデルハウスには、建物ばかりでなく、季節ごとのインテリアや小物の工夫が盛りだくさん。楽しみながら取り入れられるものばかりです。それはきっと今お住まいのご自宅を見直すことにもつながるはず。是非一度住宅展示場に足を運んでみてはいかがでしょうか。