長期優良住宅のメリットは、不動産取得したときに発生する不動産所得税が安く済むということと、住宅ローン控除が受けられるということでしょう。住宅ローン控除は所得に応じて納めている所得税、住民税が還付される制度です。
孫の代まで住める家
「長期優良住宅」
せっかく建てた住宅だからなるべく長く住み続けたい。できれば子や孫世代に渡って住み続けられるロングライフな住宅を夢見る人にお勧めなのが、長期優良住宅です。長期優良住宅は、これまでの作っては壊すスクラップ&ビルド型の社会から、良い住宅を手入れして長く大切に使う社会への転換を目指し、「長期優良住宅の普及の促進に関する法律」(平成21年施行)に基づき認定を受けた住宅のことをいいます。そんな長期優良住宅を建てるために必要な条件や、気をつけたい点について解説します。
長期優良住宅のメリット
長期優良住宅を建てる前に確認しておきたい条件
長期優良住宅の認定を受ける場合、建ててから受けるのではなく、建築計画の段階で、所轄官庁に申請をして認定を受ける必要があります。逆に完成後の建物検査はなく、書類審査のみで認定されます。その場合の認定条件について、その主なものを上げてみましょう。
1.住居面積の充分な広さ
まずは、充分な居住水準を確保するために必要な広さを有していることです。具体的にはその住宅の宅地面積が、極端にいびつだったり狭小だったりと、そもそも生活する上で不便なものでは無いということが条件として上げられます。
2.住宅の構造や充実した設備
住宅の構造はもちろん、設備についても住宅を長期にわたって良好な状態で使用するために、しかるべき劣化対策がとられていることがあげられます。また耐震補強のために梁や柱に補強金具が施されているなどの耐震性、必要充分な建築資材を使用しているかなどがポイントとなります。
3.地域の周辺環境に配慮されていること
地域の居住環境の維持・向上に配慮されたものであることが求められます。これは周辺の美観を損ねるようなデザインや壁の色などを使用されていないかといった、その周辺環境との調和が図られていることが必要になってきます。
4.維持保全計画が適切なものであること
また長期優良住宅として認定されてからもさらに認定され続けるためには、建築した後も継続的な点検やメンテナンスを行い、良好な状態を保つ必要があります。点検は建築前に提出する「維持保全計画」に沿って定期点検を行い、修繕を要する場合には実施します。
5.点検や修繕を行った記録の保管の必要
こうして点検や修繕を行った場合、その情報を大切に保管しておくことも重要です。この様に建てた後の定期点検や修繕が計画的に実施されない場合、長期優良住宅の認定が取り消される可能性もあるため特に注意が必要です。
まとめ
長期優良住宅により受けるメリットは、その住宅の規模や、長く住むのかそうでないのかといった違いによって変わってきます。申請する場合は、住宅の特性や人生設計に合わせて考えることが必要でしょう。長期優良住宅を検討されている場合、煩雑な申請も代行してくれるハウスメーカーに相談してみるのもいいと思います。住宅展示場では、ハウスメーカーが無料相談にお応えしています。