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2021/08/22
その他

(第1回)木造軸組工法~建てる前に知っておきたい建築工法

住宅の代表的な建築工法には、木造軸組工法、ツーバイフォー工法、鉄筋コンクリート造(RC造)、鉄骨造がありますが、それぞれに特長や強みがあります。そして建築工法は設計のみならず住み心地にも影響を及ぼします。“建てる前に知っておきたい建築工法”シリーズの第1回では、「木造軸組工法」を紹介します。木造軸組工法​​​​​​は木材を使った主流となる工法で、在来工法や伝統工法とも呼ばれ、法隆寺の五重の塔や歴史あるお寺、神社、古民家などでも採用され、日本の風土に合わせて発展を続け、住宅を建設する際、もっとも多く採用されている工法でもあります。

(第1回)木造軸組工法~建てる前に知っておきたい建築工法

木のぬくもりが感じられる工法

住宅の構造材で多く使われているものに木材がありますが、全体のおおよそ8割をしめていると言われています。木造軸組工法では構造材に木材を使用していますが、特に伝統和風建築では、その構造材である梁や柱を、木目を活かした現し(あらわし)にして仕上げることが多く、木のぬくもりを直接感じられる空間づくりが可能となります。さらにもともと無垢の木が持っている調湿効果や、癒し効果も利用することができ、伝統的に高温多湿の日本に合った建築工法とされています。

自由に作れる間取り

木造軸組工法の最大の特徴ともいえるのが、自由に空間を作り出すことができるということです。狭小地や変形地であってもその土地の形状に合わせて建てることも可能であり、限られた敷地の多い日本の住宅事情に合った工法と言えるでしょう。木造軸組工法の場合、梁や柱といった構造材がしっかりと建物を支えているため、壁を抜いて窓などの開口部を大きく作りやすいのも、この工法の大きな特徴でもあるでしょう。

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将来のリフォームにも対応

壁に開口部を開けやすいため、間取りの自由度もそれだけ高いということになります。そのため建てた後のリフォームでも間取り変更はもちろん、梁と柱だけを残して大胆に新築同様に改築することも容易にできます。例えば、子どもたちが独立した後、夫婦2人だけのセカンドライフに合うような間取りに変更したり、あるいは子ども夫婦との同居を考えて二世帯住宅にするといった、大幅に改築する場合にも対応しやすい工法と言えます。

耐震性を確保

梁や柱で支える木造軸組工法の場合、耐震性を保つために耐震金具などの耐震材を使用したり、さらに筋交いをいれたり、また梁や柱自体に基準よりも太い木材を使用するといった耐震補強をするのが一般化しています。計画段階から耐震設計を行うことも重要です。木造軸組工法で家を建てる場合は、木造軸組工法を得意とする実績のあるハウスメーカーがおススメです。

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まとめ

木材という構造材で構成されている木造軸組工法は自由度が高く、様々な形状の土地に建設することが可能です。住宅展示場では、木造軸組工法を専門とするハウスメーカーのモデルハウスを自由に見学することができるので、まずは実際に見学をして、その特長や良さを体験してみてはいかがでしょうか。気になる建築工法は、建てる前に知っておきたいものですね。

第2回目は、「ツーバイフォー工法」をご紹介します。