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2021/08/22
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(第2回)ツーバイフォー工法~建てる前に知っておきたい建築工法

“建てる前に知っておきたい建築工法”シリーズの第2回は、「ツーバイフォー工法」。

ツーバイフォー工法(2×4工法)は「枠組壁工法」ともいい、その昔、アメリカの開拓時代に考案され、北米から輸入された建築工法です。断面サイズが2×4インチの角材を使うことからツーバイフォー工法と呼ばれ、現在、日本や欧米を中心に世界で使用されています。今回は、ツーバイフォー工法の特長や性能について解説します。

(第2回)ツーバイフォー工法~建てる前に知っておきたい建築工法

耐震性・耐風性に優れた工法

ツーバイフォー工法は、6面の壁面パーツを面で組み立てて箱を作る工法です。建物の窓は面の一部をくり抜いて設けます。ツーバイフォーの角材は縦2インチ(5.08センチメートル)、横4インチ(10.16㎝)のサイズ。この統一規格の材料を使うことで、短期間で家を建てられるのがツーバイフォー工法の特長です。そしてツーバイフォー工法は壁工法のため耐震性と耐風性に優れていることも大きな特長と言えます。

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工期が短く、品質は安定

ツーバイフォー工法は、世界共通の規格である2インチ×4インチサイズの材料を基準として、複数の大きさの材料を組み合わせて建築するため、建築にかかる工期が通常よりも短くなります。そのため建築コストを抑えられるとともに、入居時期を早めに計画することが可能となるのです。また、ツーバイフォー工法の場合、規格化された材料を使用するため、品質は安定しています。

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気密性が高く、暮らしやすい工法

ツーバイフォー工法は壁で支えられているため、比較的気密性や断熱性が高いという特長もあります。つまり、冷暖房の効率がよく環境にも優しい工法と言えるのです。その分、家の外と中の温度差が大きくなるため、湿気や結露には注意を払う必要があります。


まとめ

耐震性、耐風性に優れているツーバイフォー住宅。機密性や断熱性が高いため冷暖房効率が高いことが特長としてあげられます。住宅展示場では、ツーバイフォー工法を専門とするハウスメーカーのモデルハウスを自由に見学することができるので、まずは実際に見学をして、その工法の特長や良さを体験してみてはいかがでしょうか。気になる建築工法は、建てる前に知っておきたいですね。

第3回目は、「鉄筋コンクリート造(RC造)」をご紹介します。