秋にはキャンペーン展開や新物件の発表が数多く行われる傾向にあります。ハウスメーカー各社ともこの時期を狙って、毎年さまざまなキャンペーン等を実施しますので、家探しを検討している方は、まずはネットや住宅展示場のサイトで情報収集をしてみることが重要です。特に住宅展示場ではイベントなども頻繁に行われており、実際のモデルハウスを比べてみることが可能です。ハウスメーカーの担当者からモデルハウスの特徴など、魅力的な最新情報を得られるのではないでしょうか。
着工に関しても秋は最高のシーズンと言えます。基礎工事のコンクリート打ちは春や秋に行うのがベスト。真夏や真冬は避けて通るのが常識と言われます。そもそもコンクリートが固まる作用は、乾燥によるものではなく、温度と配合量による化学変化によるものと言われ、外気温に大きく左右されると言われています。低温では固まるのが遅く、高温では固まるのが早くなります。さらに昔に比べて最近の猛暑が連続すれば、コンクリートの凝固速度が止まるということまでわかってきているといわれているのです。加えて木材には極端な湿気・雨はよくないもの。木造住宅の場合、木材が雨ざらしになっているとカビの発生が気になります。木材にとっての影響を考えると春や秋を選びたいもの。 また専門家からは、木材と雨の関係について「すぐに乾くから問題ない」という意見がある一方、「家に歪みが出たり影響が出る」という意見も聞かれます。基本的に使用木材は乾燥がなされているはずで、あまり神経質にならなくても大丈夫と思われますが、やはり極端な雨や湿度は避けた方が良いのが事実であり理想形です。自宅を建設する木材が雨に濡れて放置されているのを目にすれば、建築主はやはり気になるもの。おすすめは秋や春の着工と言えるのではないでしょうか。理想は台風、梅雨などの影響を受けない10〜11月に着工する中間的な季節がベストといえそうです。現場の方の立場でも作業への対応力を考えれば過ごしやすいこの時期が最適と言えるのです。