お金を貯めるコツを知る前に、お金がなぜ溜まらないのか考えてみましょう。
その原因として、主には次のようなことがあります。
・月々の支出が把握できていない
・買い物の際、予算を決めず衝動買いする
・クレジットカードをよく使う
・貯金は毎月残ったお金でしている
お金を貯めるコツは、今より多く稼ぐことだと思っていませんか?実はそうではなく、お金の貯まらない行動を止めて、貯めるための考え方を身に着ければいいのです。お金を貯めるコツは、収入の多さだけではないのです。では、その方法について解説しましょう。
お金を貯めるコツを知る前に、お金がなぜ溜まらないのか考えてみましょう。
その原因として、主には次のようなことがあります。
・月々の支出が把握できていない
・買い物の際、予算を決めず衝動買いする
・クレジットカードをよく使う
・貯金は毎月残ったお金でしている
大事なのは、まず月々の入ってくるお金と出ていくお金をちゃんと把握しているかということです。特に出ていくお金を固定費と流動費に分けて、毎月いくら貯蓄に回せるかを算出することが大事です。固定費が出費の大半を占めることになると思いますが、この金額をちゃんと掴んでおくことで、趣味や遊び、貯蓄などにいくら使えるかがわかります。大雑把でいいので出費の中身を知っておくことで、節約や貯蓄の意識が持てるようになります。
衝動買いで多いのは、洋服、食品、バッグ・靴などで、価格は1万円以内、回数は毎月1回以上という調査結果もあります。この頃ではショッピングサイトで買い物という方も多いようです。そして、その衝動買いを促しているのがクレジットカードでもあります。クレジットカードで衝動買いしやすい理由として、手持ち金がないという感覚になりづらく、ついつい気軽に衝動買いをしてしまうという傾向もあるようです。
貯められない人の多くは、毎月余ったお金で貯金するという考え方を持っています。これでは一生お金は貯められないでしょう。なぜならお金を貯めることが目的や目標になっていないからです。お金を貯めるより、使うほうが優先され、衝動買いに走りやすくなります。やはり、しっかりと貯蓄の意識を持つことが大事なのです。
お金を貯めるには、何年後にいくら貯めるという「目的(目標)」を持つことが大切です。そして、貯金したお金を使う時期を決めて、そこから逆算して毎月の貯蓄額を定めて貯めていくのです。例えば、5年後に住宅を新築しようと計画した場合、その時の頭金を500万円とし、来月からいくら貯めていけばいいのか、という場合。
【目標500万円、使う時期5年(60カ月)後の場合】
500万円÷ 60カ月 =約8.3 万円 ――結論として月々8.3万円を貯蓄に回す
といった計算となります。
このように、貯金をする目的を明確にすれば、そこから逆算することで毎月の貯金額を決めることができます。こうした目安ができれば貯蓄の意識が芽生え、貯蓄優先の動きに変わっていくことができます。例えば、より確実に貯める方法として、給料が入ると同時に貯金専用の口座に振り込まれるようにすることです。
毎月決まった日に給与振込口座から自動的に貯蓄用口座へ振り込まれるようにすることを先取り貯蓄と呼んでいます。最初からなかったお金として考え、自分で手続きすることなく自動的に溜まっていくようになります。積立(定期)貯蓄口座や財形貯蓄制度などがあります。
先取り貯蓄はネット銀行がおすすめ
先取り貯蓄用の口座は、ネット銀行がお勧めです。ネット銀行は、現在、通常の銀行と比べ、普通預金の金利が高いところが多いようです。中には0.2%というネット銀行もあり、通常の銀行の金利と比べると、その差はかなりあります。金利の高いネット銀行で先取り貯蓄をするのがお得といえそうです。
お金を貯めるコツは、最初に現状の収支をノートに書いて明確にすることです。これは企業に例えるなら、今いくら儲かって、いくら支払いをするのかといった、基本中の基本と同じことです。ノート以外にもPCやスマホの家計簿アプリもありますが、できれば最初は手書きで修正やミスをしながらコツコツと作ったほうが、頭に入ると思います。将来の家づくりに向けて、まずはお金を貯めるコツから実践してみましょう。