川崎市のある介護施設で開催された認知症キッズサポーターの養成講座では、小学生6人が参加して、認知症の症状や接し方を体験学習しました。
まずは紙芝居や寸劇で学び、続いて白内障の体験ができる眼鏡をかけたり、車いすに乗ったりと高齢者の疑似体験をしました。また、とろみをつけたジュースやみそ汁の試飲をして高齢者向けの食事も体験。参加した子供たちは、「物忘れだけが認知症ではないことを知った、車いすで段差の上り下りは難しい」などの感想を口にしています。そして、どの子供も高齢者が困っていたら優しく接したいと語っています。子供が認知症の人と接することは、認知症に対する恐れや誤解、差別などをなくして、これまでの過ちを繰り返さないため。そして何より、弱者に対する優しい社会を率先して築いてくれるきっかけとして期待できるのです。今後、介護施設や社会の中で、子供と認知症高齢者の交流を積極的に行い、優しい社会や地域づくりのヒントとして活用してもらいたいと思います。