地球は、その中心から核、マントル(上部、下部)、地殻という層構造になっています。このうち地殻と上部マントルの地殻に近いところは、硬い板状の岩盤となっており、これらはゆっくりと動いています。この2つの硬い部分を「プレート」と呼びます。地球の表面は十数枚のプレートに覆われているのです。プレートは、厚さ数十kmほどあり、卵で例えると、卵の白身にあたる部分がマントルで、その上の殻の部分がプレートというイメージです。マントルはゆっくりと動いていますが、同じようにプレートも動いています。その際に、プレート同士がぶつかったりすれ違ったり、 別のプレートの下に沈み込んだりして、大きな力が発生して地震が起きます。マントルは高い熱で溶けた岩石ですが、マントルは熱くなるとわき上がり、冷たくなると沈みこむため、その上にあるプレートも同時に動いてしまうのです。実際にはプレートは1年に数cmほど動いていると言われています。
地震は、こうしたプレート同士がぶつかっている(潜り込んでいる)場所で、最も多く発生しており、日本のようにプレートが多くぶつかっているところは、当然のように地震の発生も多いということになります。