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2021/10/24
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地震の基礎知識~地震はどうして起きるの?

日本は地震大国と言われていますが、発生数で見ると世界第4位、年間の平均は約2000回。過去に最も多い2000年は3月末の有珠山噴火に始まり、7~8月の三宅島噴火および伊豆諸島の群発地震、さらに10月の鳥取県西部地震と続いたため、17,672件もの有感地震が発生しました。ここでは地震への備えとして、地震についての基本的な基礎知識をご紹介します。

地震の基礎知識~地震はどうして起きるの?

地震はどうして起きるの?

地球は、その中心から核、マントル(上部、下部)、地殻という層構造になっています。このうち地殻と上部マントルの地殻に近いところは、硬い板状の岩盤となっており、これらはゆっくりと動いています。この2つの硬い部分を「プレート」と呼びます。地球の表面は十数枚のプレートに覆われているのです。プレートは、厚さ数十kmほどあり、卵で例えると、卵の白身にあたる部分がマントルで、その上の殻の部分がプレートというイメージです。マントルはゆっくりと動いていますが、同じようにプレートも動いています。その際に、プレート同士がぶつかったりすれ違ったり、 別のプレートの下に沈み込んだりして、大きな力が発生して地震が起きます。マントルは高い熱で溶けた岩石ですが、マントルは熱くなるとわき上がり、冷たくなると沈みこむため、その上にあるプレートも同時に動いてしまうのです。実際にはプレートは1年に数cmほど動いていると言われています。

地震は、こうしたプレート同士がぶつかっている(潜り込んでいる)場所で、最も多く発生しており、日本のようにプレートが多くぶつかっているところは、当然のように地震の発生も多いということになります。

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マグニチュードと震度の違い

地震の大きさを表す言葉に「マグニチュード」と「震度」がありますが、この違いは何かわかりますか?マグニチュードは、地震そのものの大きさを表す値で、震度は、ある場所での揺れの程度を表します。例えば、マグニチュードの小さい地震でも震源から近いと揺れは大きくなります。また、マグニチュードの大きい地震でも震源から遠いと地面はあまり揺れなく、震度は小さくなります。このように、場所によって程度の違う揺れを震度と呼び、地震の波を出す震源の大きさをマグニチュードと呼びます。マグニチュード(M)は震源域から放出される地震の波のエネルギーに応じて、M5、M6などと表します。Mが1ランク上がると地震波のエネルギーは32倍に、2ランク上がると32×32で1024倍にもなります。

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震度は揺れの程度により10分類

気象庁は震度について、揺れの程度に応じた「震度階」を発表しています。

震度0:人は揺れを感じない。

震度1:屋内で静かにしている人の中には、わずかに揺れを感じる人がいる。

震度2:屋内で静かにしている人の大半が揺れを感じる。電灯などのつり下げ物が、わずかに揺れる。

震度3:屋内にいる人のほとんどが揺れを感じる。棚にある食器類が音を立てることがある。

震度4:ほとんどの人が驚く。歩いている人のほとんどが揺れを感じる。電灯などのつり下げ物は大きく揺れ、棚にある食器類は音を立てる。

震度5弱:大半の人が恐怖を覚え、物につかまりたいと感じる。棚にある食器類、書類の本が落ちることがある。

震度5強:物につかまらないと歩くことが難しいなど、行動に支障を感じる。棚にある食器類や書棚の本で、落ちるものが多くなる。固定していない家具が倒れることがある。

震度6弱:立っていることが困難になる。耐震性の低い木造建物は、瓦が落下したり建物が傾いたりすることがある。また、倒れるものもある。

震度6強:立っていられず、這わないと動けない。壁のタイルや窓ガラスが破損、落下する建物が多くなり、耐震性の低い木造建物は、傾くものや、倒れるものが多くなる。

震度7:揺れにほんろうされ、動くこともできず、飛ばされることもある。耐震性の低い建物では、倒れるものが多くなる。


まとめ

震源地から遠く離れていても、震度の高い場所があります。これは地盤が大きく関係していると考えられています。歴史的に比較的地盤が強い地域や弱い地域があるそうなので、まずは住んでいる地域の地盤の強さを知ることも大切です。これから土地探しをする場合は、ハウスメーカーの担当者に地盤についても相談をしてみるといいでしょう。今回は地震についての基本的な基礎知識をご紹介しましたが、日頃から備えあれば憂いなしですね。