人の声や物音などによるトラブルは集合住宅ではよく聞くことですが、戸建住宅の場合でもトラブルの原因としては、意外と少なくないのです。例えば、玄関ドアの開閉音や来客時の話し声、夜中の音楽やテレビの音漏れなどは、ご近所トラブルの原因にもなります。家の中では中々わかりづらいため、音漏れに対しては十分に配慮することが大切です。特に新居に住み始めてしばらくの間は、意識的に注意するのがいいかも知れません。
上手なご近所付き合い~ご近所問題はこうして解決!
戸建住宅に住んでみて、その大切さを感じるのがご近所付き合い。マンションなど集合住宅であればお隣さんだけで済むことが、戸建てとなると町内会など、住んでいる地域との関わりとその付き合う範囲が広がります。では、どうすればご近所付き合いが上手にできるでしょうか?今回は、戸建生活から見る上手なご近所付き合いについてアドバイスします。
騒音には細心の注意を
庭木は知らないうちに伸びて接触
庭木問題でよく見かけるのが、庭木が伸びて隣家に当たってしまったとか、樹木の葉っぱが隣の敷地に落ちてしまった、はたまた自宅の植物から虫が飛んできたなど、庭木に関しては思わぬことがクレームになったりもします。新築時に植物を植える際は、枝があまり伸びないものや葉が落ちない種類のものを植えるなど、対策を講じておきましょう。
ゴミ出しはルール厳守で
慣れない町に引っ越してきた初期の頃に、よくあるご近所トラブルがゴミ出し。燃えるゴミの日に燃えないゴミや缶・瓶を出して、いつまでもゴミが放置されていたり、猫やカラスに荒らされてゴミが散乱したりすると、引っ越してきたばかりの人が疑われてしまいます。ゴミの出し方はしっかり理解して、残っているゴミがあれば、もしかすると自分が出したゴミかもしれないと念のため確認してみましょう。
以上のほかにもご近所問題はまだまだ多くあります。こうした問題はなるべく引きづらないこと、そして当然ですが、繰り返さないことです。何度と繰り返してしまうと、地域との関係修復も難しくなると思われます。そうならないためには、ご近所付き合いを引っ越し当初から上手にやっておくことが大切です。
上手なご近所付き合いの方法
上手な近所付き合いとしては、次のことを心掛けると近隣とのお付合いが円滑に行くと思います。
(1)日々の会釈や挨拶を欠かさない
日々の暮らしの中では、挨拶はとても大切なことだといえます。引っ越した時にはご近所への挨拶周りをして、近所付き合いが始まります。その後もご近所の人と会った時には、自分の方からまず先に挨拶をする。何でもないこれだけでのことですが、何か問題が起きてしまった時には、普段からの挨拶だけでまったく受け取り方が違ってきます。例えば、子供が夜中に騒いだり泣いたりした時でも、通常なら「うるさいな」となりますが、普段から挨拶からの関係ができていれば、「〇〇さんの子供が泣いているけど、大丈夫かな」と逆に心配してくれることにもなるかも知れないのです。
(2)あまり深入りしない自然なお付き合い
当初、隣人がどういう人かわからないうちは、あまり深入りし過ぎないことも大切です。無理に親しくなろうとせず、自然に緩やかに付き合うという心構えを持つことです。近所の人とは長い付き合いになりますので、無理に努力しなくても自然と付き合いは深まっていくものです。仮にお互いに性格が合わない場合でも、緩やかに付き合うことで安定した距離感が保たれるでしょう。
(3)多少のことはお互い様という気持ち
騒音やマナー違反に対して不快に思うこともあるでしょう。そういう時は、すぐに苦情をせずに、一度気持ちが落ち着くまで待ってみることも選択肢として持っておきましょう。時間が経てば、大したことではなかったと冷静に考えられるはずです。一瞬の行動が、その後の付き合いに影響をあたえてしまい、気まずい関係になってしまっては、お互い不幸ですからね。
まとめ
いまの時代、ご近所付き合いはとても難しいと感じる人は多いのかも知れません。マンションなど集合住宅であれば、隣の人と話もしたこともないということはよく聞く話しですが、戸建住宅となると町内会の活動や子どもイベントなどもあり、どうしても関係を築いていくことになります。大切な家に長く暮らすためにも、ご近所さんとは気持ちよく、そして長くお付き合いするために、最低限の挨拶とお互い様の気持ちを持って付き合うことが大切です。