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2021/10/24
住まい

吹き抜けで後悔しないための方法〜エアコンの効率化で経済的に!

新築の際、設計段階で一度は考えるのが「吹き抜け」という魅力的な空間でしょう。天井まで伸びた高い空間は、デザイン性と高級感を感じさせ、家全体を素敵な空間に演出してくれます。そんな憧れの空間ですが、満足している人だけかと思えば、意外にも不満を抱えている人もいるようです。今回は、家族みんながあって良かったと、満足できる吹き抜けを考えてみましょう。

吹き抜けで後悔しないための方法〜エアコンの効率化で経済的に!

吹抜けで開放的な空間づくり

吹抜けがあることで空間が上に広がり、開放感を演出することができます。窓を高い位置に設置できるので、太陽の光を1階まで取り込むことも可能です。また、吹抜け上部に熱が上がり、空気が循環することで風通しも良くなります。

吹き抜けの問題点と解決策

魅力的な空間を演出する吹き抜けですが、問題点もあります。天井まで吹抜けにするため、2階部分の床面積が狭くなってしまうのです。さらに、上下階の空間がつながるため、音が通りやすくなったり、料理の臭いが2階居室まで届いたりと気になる問題に直面することもあります。また、吹き抜けの大きな空間は冷暖房の効きが遅くなり、光熱費の負担が増えることもあります。吹き抜けを設ける場合は、室内の熱が外に逃げにくい高断熱で高気密な住まいにすることが理想です。

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吹き抜けで日当たりアップ

例えば、家の3方を隣家に囲まれている場合、日当たりが悪くなります。晴れた日でも電気をつけなければ暗い場合もあります。日当たり確保のための解決策として、リビング上に吹き抜けを設けることもよくある方法です。吹抜けを採用する場合、その目的を明確にすることが大切です。採光・通風を重視したいのか、開放感のある空間にしたいのかなど、優先順位をしっかり設けてプランニングしましょう。

吹き抜けの冷暖房効率を高める

吹き抜けを設けて後悔している方の多くは、冷暖房の効きが良くないと感じています。そのため、エアコンの工夫次第で満足のいく吹き抜けになることが考えられます。では、どのようなエアコンが良いか見ていきましょう。

 

(1)畳数が少し上のエアコンを選ぶ

吹き抜けでエアコンを使う場合、通常の部屋の広さより少し広い部屋用のものを選びましょう。エアコンを使う空間は、一般的な天井高を想定しており、吹き抜けのように高い空間ではありません。そのため、ツーランク上のエアコンでなければしっかり暖めたり、冷やしたりすることは難しいでしょう。

 

(2)床暖房との併用で効率よく暖める

吹き抜け空間をより効率的に暖めるなら、床暖房も一緒に使用すると良いでしょう。使い方としては、床暖房とエアコンで最初に空間を暖めます。全体が暖まったら床暖房だけを稼働させれば、経済的にもバランスの良いエアコンの使い方となります。中にはエアコンと床暖房を連動させた自動の冷暖房システムもあります。

 

(3)健康的な暖房の床下エアコン

床下エアコンとは床下に設置するエアコンで、床暖房とは異なります。温風を出すのではなく、床下を暖めて、その輻射熱が空間を暖めるため、温風が顔や体に当たらず気持ちの良さが特長の暖房です。エアコン本体は床下にあるため、見た目がすっきりして床面は広々しています。

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まとめ

吹き抜けにして後悔している方の多い感想は、エアコンや暖房の効きが悪く、冷暖房費が予想以上にかかるということがあります。音抜けの問題もありますが、コストと直結する冷暖房問題が解決できれば、多くの方が吹き抜けを採用するのではないでしょうか。魅力的な空間をつくる吹抜けですが、経済効率の高いエアコンの使い方を工夫することで、さらに快適な空間となることでしょう。住宅展示場では、魅力的な吹抜けのあるモデルハウスや、エネルギー効率の高い冷暖房システムを設置したモデルハウスを自由に見学することができます。是非こちらもご参考にすることをオススメします。