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2021/10/31
住まい

家を建てる前に知っておきたい基礎知識~家の顔「門扉」

家を構成する重要な要素として外構、特に通行人や来客の目に付きやすいものに門まわりがあります。門まわりとは、大きくは門扉、門柱、門戸、門構えなどを指し、家の雰囲気を決める言わば家の顔としての役割を担う重要な設備といえます。その他にも防犯対策としての役割もあり、門まわりのデザインや様式についてはしっかり検討することが大切です。そんな家の顔となる門まわりですが、家を建てる前に知っておきたい門扉の基礎知識についてご紹介します。

家を建てる前に知っておきたい基礎知識~家の顔「門扉」

開き方で雰囲気が変わる門扉

内開き

門まわりの中でも一番重要な門扉ですが、開閉の仕方によって大きく3つのタイプに分かれます。一般的に広く普及している開き方に内開きがあります。これは道路側から家屋側に向かって開くタイプで、開く扉の稼働スペース分だけの奥行を敷地内に確保さえすれば、さほど玄関と門扉との間を広く取ることも無く設置することができます。

 

外開き

次に外側に開く外開きですが、こちらは内開きとは逆に、外側に開いた際に通行人や車に接触することのないように、取り付け位置を家屋側に後退させる必要があり、その分玄関扉との間合いを取る必要があり、内開きよりもスペースを要し、比較的敷地に余裕の有る場合に採用されることが多いタイプです。

 

引き戸

次に横方向へスライドさせて開ける引き戸タイプです。こちらは和風洋風にかかわらず、玄関までの奥行はあまり無い場合でも、間口に比較的余裕のある玄関先で取り入れられる方式です。この門扉の最大の特徴は、間口が広いということで、ベビーカーや自転車、車いすなどを敷地内に持ち込みたい場合など、玄関先でのモノや人の移動が比較的多い方におすすめのタイプです。

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3タイプの開く門扉

前出の開く門扉の場合には、さらに枚数と大きさによる違いがあります。まずは扉が一枚の「片開き」タイプです。こちらは玄関のほかにも勝手口といった比較的狭い場所でも使えるタイプです。そして一般的に正面玄関でよく見かけるタイプが「両開き」タイプです。左右同じ間口幅の、同じ稼働域を持つ門扉が開くものです。そして3つ目がどちらか片方の扉の幅をより広く取った「親子開き」タイプ。こちらは「片開き」と「両開き」の双方の機能性を持たせた出入りが楽にできる門扉です。

素材やデザインで魅力的な門扉に

さて門扉が決まったら次に決めるのは、家の雰囲気に合わせた素材やデザインです。温かみのある木調門扉、縦格子や横格子といったプライベートに配慮したデザイン、また洋風建築やレンガ壁にもよく合う重量感のある鋳物門扉、カントリー調の木の板を並べたアメリカンタイプやモダンでカジュアルなスチールメッシュなど、目的によっても様々なタイプを選択することができます。

門まわりを決める3つのスタイル

門まわりを決める場合のコンセプトは、大きく3つに分けることができます。外から美しい庭が見え、塀などが無くても簡単に敷地内に入りやすい「オープンスタイル」、それとは反対に、通りや隣家からの視線を塀などで遮断し、プライバシーをしっかり守る「クローズドスタイル」です。解放感を取るか防犯やプライバシー保護を取るかで分かれるところですが、その両方のスタイルの中間にあるのが、「セミクローズドスタイル」です。こちらのタイプは、ある程度門まわりのボリュームがあるため、建物や玄関ドアと門扉のデザインの統一性やバランスを取ることが必要となります。

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まとめ

家の雰囲気を決める門まわり。中でも家の顔ともいえる門扉ですが、家の建物と共に重要な設備といえます。門扉は家の雰囲気に合わせて素材や材質、デザインを見極めなければなりません。さらに開放感やプライバシー保護、安全性、防犯性、機能性など様々な観点から検討し、門扉選びについては家づくりと合わせてしっかりと計画を立てましょう。