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2021/10/31
趣味

庭木を選ぶ前に知っておきたい樹木の特性

庭はその家を演出する重要な構成要素と言えます。その庭に植えられる木を庭木といいますが、この庭木によって庭の雰囲気をガラッと変えることができます。それだけに植える木を選ぶ時は、その木が持つメッセージや役割についても考えたいものです。今回は、庭に植える樹木を選ぶ時に気をつけたいポイントについてご紹介します。

庭木を選ぶ前に知っておきたい樹木の特性

様々な役割を担う庭木

庭木とは、庭に植えられている木全般をさします。それは生け垣かもしれませんし、庭の真ん中にあるシンボルツリーかもしれません。また玄関にあるウエルカムツリーの場合もあるでしょう。さらには日差しや外からの視線を遮るための機能的役割を担った、窓際の花の咲く木かもしれません。いずれにしても、木の種類によってその庭の雰囲気は大きく変わることになります。そのため、大きく成長する木の場合は移動することが難しくなるので、植える前に慎重に選定することが大切になります。

目的に合わせた庭木の選び方

庭木を選ぶ前には、植える目的を明確にすることが大切です。例えば、外からの視線を遮る目隠しのために植える場合は、葉が一年中ついている常緑樹を選び、ガーデニングを楽しみたいならば低木で花が咲く木を選ぶといったように。感覚だけで植えてしまうと、後々の生活スタイルに合わなくなったりして、せっかく大きく育った大切な木を伐採することにもなりかねません。ここは慎重に、植える目的と木の特性を合わせて検討してから植えたいところです。

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葉のつき方による樹木の特性

木には葉の付き方によって、常緑樹と落葉樹の2つに分けることができます。常緑樹とは一年中緑色の葉をつけ、あまり落葉しない樹木のことをいいます。そのため、外からの視線に対して目隠し効果は高いのですが、一年を通して少しずつ葉を落とすために、こまめな手入れが必要となります。一方、落葉樹ですが、秋に紅葉して冬になると落葉する樹木のことをさします。そのため目隠し効果は期待できませんが、季節の変化を愛でるには良く、特に夏は日除け、冬は陽ざしを庭に入れる効果が期待できます。

「樹形」による樹木の違い

木の立ち方となる樹形には2種類あり、比較的大きな幹となる木が「一本立ち」。この木は地面から一本の幹を伸ばして、幹上部から枝分かれさせて伸びる樹形が特徴で、比較的高く上へと伸びやすいため定期的に剪定が必要になります。そして一本立ちとは違って、根元から枝別れして伸びる樹形が特徴の「株立ち」があります。こちらは比較的上よりも横に広がって伸びるため、比較的手入れがしやすく目隠し効果も期待できます。

「樹高」による樹木の違い

木の高さによって、「小低木」「低木」「高木」と3種類に分けられます。まず小低木ですが、樹高が1mほどにしかならない樹木をさします。高くならないために管理がしやすいのですが、目隠し効果や日差しを遮るといった機能的な役割は薄いでしょう。そして低木ですが、樹高が2m~3mほどと小低木よりも多少は大きく伸びる樹木のことをさし、成長スピードは比較的遅いため手入れがしやすく、特に生け垣で使われることが比較的多いです。最期に高木ですが、こちらは樹高が3m以上に伸びる樹木をさします。成長スピードも早く、そのため定期的な剪定が必要になってきますが、しっかりとした太い幹を持ち、庭の真ん中に植えたりして、家のシンボルツリーとして育てることもできるでしょう。

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まとめ

庭木はその特性を考えながら、自分たちのライフスタイルに合わせて植える木を選ぶことが大切です。例えば目隠し効果のある生け垣にするなら常緑樹を選び、窓のそばには季節が感じられるように花が咲き、葉も落ちる落葉樹にする。さらには日当たりを考えたり、玄関に通じるアプローチや通路のそばには一本立ちの樹木を選ぶといったことが必要になってきます。そんな庭木の特性や機能を知った上で、植木屋さんや園芸屋さんと相談すれば、業者任せにならず、より自分たちの思いのこもった庭づくりが実現できるでしょう。