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2021/11/14
住まい

玄関は家の顔!~気を付けるべきポイント

家に帰ったら玄関わきにバッグを投げ出し、靴は脱ぎっ放しで、そのまま室内へ入り込む。また、明日持って出るからと、玄関に荷物をついつい置いたままにしてしまう…。皆さんの玄関はきれいに整理整頓されていますか?玄関は、その日の生活のスタート地点でありゴールとなる、とても大切な場所なのです!今回は、家の顔でもある玄関を活かすポイントについてご紹介します。

玄関は家の顔!~気を付けるべきポイント

玄関の語源は?

「玄関」の語源ってそもそも何でしょう?

紐解いていけば、どうやら禅宗で用いられた「玄妙な道に入る関門」という言葉が語源となっているのだそうです。奥が深い悟りの境地が「玄」、入口が「関」。そこから禅寺の方丈(ほうじょう)や、書院造の建物に設けた格式ある出入口などを指すようになったと言われています。玄関が現在の意味で定着したのは江戸時代以降と言われ、そのスタイルなどに関わらず、建造物の出入口を指す言葉として使われるようになったとのことです。

キレイにすれば気持ちが整う

以前、生活用品の配達ドライバーの方と話をする機会があり、印象深かったことがあります。それは、配達の際、玄関に入っただけで、そのお宅やご家族の雰囲気を感じるというものでした。玄関が整然としているお宅では、とても丁寧に応対をしてくれたり、優しい言葉をかけてもらい、反対に、足の踏み場もないような玄関のお宅に品物を運んでいくと、作業中に厳しい言葉を言われたり、ご家族の顔の表情が険しく感じることがあるとのこと。一日の仕事や外出から帰って、最初に入る場所が玄関です。家族皆を気持ちよく送り出して、暖かく迎え入れてくれる玄関は、扉を開けた瞬間に気持ちが切り替わり、ホッとする空間であれば気持ちがいいはずです。

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風水では玄関は運の通り道

古来、中国風水では、玄関はとても大切な場所であると言われています。いつも清潔であることが基本と言われ、埃やゴミが溜まっていたり、靴が脱ぎ散らかされていると気分はよくないものです。やはり玄関は、こまめなお掃除で清潔にして、空気の通りをよくして呼吸させてあげること、これが大事です。風水は、もともとは古代中国で始まった環境学と言われ、「どのような暮らしをすれば、より衛生的でより豊かに過ごせるか?」がテーマで、これは現代にも通じることですね。そこで大切なのは、玄関にはあまり物を置かず、いつも清潔にして、ひとが通りやすいようにしておくことがポイントです。

上手な収納と観葉植物

脱いだ靴はシューズボックスに入れておくのが基本。1日履いていた靴は、まずは風を通してから収納しましょう。また濡れた傘は、ベランダなどでしっかり乾かしてから、傘立てに立て掛けるのではなく、出来れば定まった場所に収納したいもの。では、玄関に置く植物の場合はどうでしょう?ここにもポイントがあり、ドライフラワーよりは生命力にあふれた観葉植物がいいそうです。鉢もプラスチックなどの人工的なものより、土から焼かれたものがいいとされています。観葉植物の種類は、カポックなど葉の形が丸いものがベストだと言われ、丸い葉をつける植物は、人の気持ちを落ち着かせる作用があるそうです。その他にもコーヒーの木、パキラなどもいいと思います。そして、玄関は日陰になりやすい場所なので、観葉植物は定期的に陽に当てて、お手入れを忘れないことも大切です。

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まとめ

寝室や浴室はどんなに素晴らしくても、家族以外に他人が見ることのない場所ですが、玄関の場合は、訪問する人が必ず入る場所です。玄関に入った瞬間に、その家全体の雰囲気が伝わってしまいます。玄関は家の顔なのです。いつでも家族を優しく送り出し、暖かく迎えてくれる大切な空間。住まう人の活力と家全体の雰囲気を作り出す場所です。家を訪れた人に「きれいな玄関ですね」と言われると、嬉しいですよね。