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2023/05/30

浦和の再開発で何が変わる?
再開発の概要やスケジュールを紹介

さいたま市浦和区は、県内でも治安が良い街といわれています。全国でもトップクラスの学校が集まる県内有数の文京地区でもあり、教育熱心なファミリーに人気の街です。JR宇都宮線、高崎線、京浜東北線、湘南新宿ラインの4路線が通り、新宿までは26分と都内へのアクセスも抜群。浦和駅の近くには商業施設が集まっているので買い物にも便利です。

そのような浦和駅は、現在再開発が行われています。再開発によって駅周辺はどのように生まれ変わるのでしょうか?本記事では、浦和の再開発事業の概要や、浦和駅がどのように変わるのかお伝えします。

浦和の再開発で何が変わる?<br />
再開発の概要やスケジュールを紹介

■浦和の再開発事業とは

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浦和駅西口を出て左側に広がる「浦和駅西口南高砂地区」では、現在「浦和駅西口南高砂地区第一種市街地再開発事業」が行われています。浦和駅周辺は古くから中山道の宿場町として栄え、行政・文化の中心として発展してきました。今も浦和区には埼玉県庁やさいたま市役所、地方裁判所などの行政機能や、伊勢丹浦和店、浦和コルソ、浦和パルコなどの商業施設が集まっています。

浦和駅西口南高砂地区は西口駅前広場の南側に位置し、埼玉県庁へ向かう主要幹線道路の浦和西口停車場線や商業地に近接しています。しかし、土地利用の細分化や老朽化した家屋が多く、道幅も狭いことから土地の有効利用が望まれていました。

このようなことを受けて、埼玉県を代表する玄関口としてふさわしい活力のある都市空間を目指し、2007年9月に浦和駅西口南高砂地区第一種市街地再開発事業が決定。再開発後は、浦和駅から徒歩1分の立地に住居や商業施設、公益施設が入る大型マンションが建設されます。


■浦和の再開発で何が変わる?

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再開発にともない、浦和駅西口南高砂地区で営業していた店舗は移転または閉店しています。再開発によって浦和はどのように変わっていくのでしょうか。

 

<500戸以上の大型マンションが建設予定>

今回の再開発事業では、大型マンションが建設される予定です。地上27階、地下3階で、6階以上が戸数525戸の住居になる予定です。住宅部分は6階から27階が予定されています。地下2階が駐車場、地下1階〜3階部分は商業施設やオフィスが入居予定です。3〜5階は公共施設「市民会館うらわ・ホール」になります。2023年1月に着工し、2026年6月の竣工予定です。

浦和駅前には、ランドマークの地上31階のタワーマンション「ライオンズマンションコスタタワー浦和」と「エイペックスタワー浦和」があります。今回再開発で建設される大型マンションは27階建てのため、完成すれば浦和で3番目に背が高いマンションになります。ただし、敷地面積や住戸数は、2つのマンションの倍以上の規模となります。

浦和駅西口には伊勢丹浦和店や浦和コルソなどの商業施設があり、イトーヨーカ堂やコンビニもあるので買い物にも便利です。駅から徒歩1分の立地なので、通勤や通学にも便利でしょう。

浦和は住みやすい街として人気があるので、再開発による大型マンションの建設で、浦和に引っ越したいと考える人が増えるかもしれません。

【参考】さいたま市ホームページ

浦和駅西口南高砂地区第一種市街地再開発事業

 

<市民会館うらわ・ホールが新設>

タワーマンションの3〜5階には、「市民会館うらわ・ホール」が新設されます。もともとあった「さいたま市民会館うらわ」が移転してくる予定です。さいたま市民会館は昭和46年2月の開館以来、文化活動や集会、催し物の場として利用されてきました。しかし、建物や設備の老朽化によって不具合や故障などが発生していることに加え、建物の耐震性の確保が難しい状況であることから令和3年4月1日以降休止しています。

浦和駅西口の現状として、駅西口南側は駅西口北側に比べ、通行量が少ない状況です。しかし、駅前地区の人口や、浦和駅の乗車人員などは増加傾向を見せています。そこで再開発ビル周辺の商店会より、さいたま市長宛に市民会館うらわの再開発ビルへの移転について要望書が提出されました。2017年9月の都市経営戦略会議で市民会館うらわの移転方針の決定を受け、施設計画などの見直しが行なわれています。2019年の都市経営戦略会議で市民会館うらわの機能移転が了承されました。

駅前の再開発ビルに移転することによって、来館者の利便性が向上し、周辺商店街は活性化が見込まれます。また、市民会館うらわのような集客力がある施設が浦和駅前に移転すれば、駅前の回遊性が高まることも期待されます。

移転後のホール面積は、従来の市民会館うらわより広くなる予定です。移転前のホールの面積は783㎡で客席は478席でしたが、新施設は「ホール1」という名称で面積が2,575㎡、客席は650席に増えました。従来のコンサート室は「ホール2」という名称になり、生音+吸音幕などで多用途に利用できます。また、市民のスキル・意識の向上のため、軽音楽用の「ホール3」やクラシック音楽用の「ホール4」、スタジオ(クラシック、電気楽器、演劇、ダンス・軽運動)が導入される予定です。一方で集会室は規模が縮小され、大会議室はなくなり中会議室と小会議室のみになりました。和室と展示室は引き続き導入されますが、従来の市民会館うらわにあった結婚式場やレストランはなくなります。

 

<子育て支援センターうらわの機能移転>

子育て支援センターは、子育ての不安感などを緩和して、子どもの健やかな育ちを促進することを目的としています。0〜3歳未満の乳幼児やその保護者が気軽に交流できる場を提供し、子育ての相談や情報提供、助言などの支援をおこなう施設です。

子育て支援センターは、さいたま市の各区に1カ所ずつ設置されており、浦和区はエイペックスタワー浦和・オフィス東館3階に設置されています。しかし、浦和区の子育て支援センターは、利用者が多い割に面積が手狭という課題がありました。再開発ビルへ移転することで面積が拡充され、利用者満足度の向上を見込めることから、2階または3階への配置が予定されています。

子育て支援センターは移転後、新たに一時預かり事業が実施されます。子育て支援センターでは、一部の施設しか一時預かりを実施されていません。さいたま市では「おおみや」と「みなみ」で実施されていますが、利用者は増加傾向でニーズが高まっています。一時預かりは、保護者の心理的・身体的負担を軽減することを目的としているため、どのような理由でも利用可能です。駅から近い再開発ビル内に設置されれば、子どもの預かり手がいない育児中の方も利用しやすくなるでしょう。

 

<低層階には商業施設が入居>

再開発で建設される大型マンションの地下1階〜3階部分には、商業施設やオフィスが入居する予定です。まだどのような商業施設が入居するか詳細については不明ですが、浦和駅から徒歩1分の好立地なので、駅周辺での買い物がますます便利になります。

浦和駅にはこれまで以上に多くの人が集まるようになるため、駅前はさらに活気が出てくることでしょう。


■浦和の再開発のスケジュール

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浦和の再開発事業は、2007年9月に市街地再開発事業の都市計画が決定しました。2017年9月の都市経営戦略会議で市民会館うらわの移転方針の決定を受け、施設計画などの見直しが実施されています。2019年の都市経営戦略会議では、市民会館うらわと子育て支援センターうらわの機能移転について了承されました。2022年4月からは解体工事を着工、2023年1月に施設建築物建築工事を着工しています。竣工は2026年6月の予定です。


■完成は2026年予定!浦和の再開発が楽しみ

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浦和駅西口に建設される再開発ビルの完成は2026年の予定です。浦和駅から徒歩1分の好立地なので、買い物や市民会館うらわの利用がますます便利になります。浦和を訪れる人が増え、駅周辺に活気が出るでしょう。

子育て支援センターも移転予定で駅から近くなるため、乳幼児の保護者の方も気軽に利用できます。現在の子育て支援センターよりも広場面積が拡充されるため、お子さんものびのびと遊べるでしょう。

完成までにまだ数年ありますが、どのような施設になるか完成が待ち遠しいです。浦和駅西口の再開発を楽しみに待ちましょう。