マイホームのための土地探しは、長年にわたって住み続けることが前提となります。賃貸の時とは異なり、「気に入らないなら引っ越せばいい…」というわけにもいかないため、自分たちが希望する条件に合った土地を探すことが大切となります。しかし、なかなか気に入った土地が見つからない、土地が決まらないと、土地探しに疲弊してしまう人も少なくありません。なぜ、マイホームの土地探しが難しいのでしょうか。
◎住みたい街で土地がない、あるいは、予算をはるかにオーバーしてしまう
マイホームを持つのであれば、憧れの街で家を建てたい、と考える人も多いでしょう。駅や商業施設に近く、生活するために便利な場所や閑静な住宅地、教育施設が多く集まっている文教地区などの人気の高いエリアは、土地そのものがあまり販売されていません。販売されていても、人気エリアは土地代が高いため、想定していた予算よりはるかにオーバーして「手が出ない……」ということもよくあります。
◎土地探しのための時間が取れない
マイホームの購入は、決して安い買い物ではありません。そのため、土地情報を入手して検討を重ねた上で、土地探しの段階から足を運んで現地を確認し、土地を検討していく必要があり、時間も労力もかかります。しかし、仕事などの関係から情報収集の時間が取れない、あるいは、実際に現地を見に行くための時間が作れない場合は、なかなか土地が決まらず、計画が進まないことがあります。
◎自分たちの希望があいまいである
マイホームを建てる際に、「いくつか見て回って、良い場所があれば、そこに決めよう」というように、希望条件が明確になっていない場合も、なかなか土地が決まらない傾向にあります。これは、希望条件があいまいで、土地を決めるのに「これだ!」という決め手にかけるため、あれこれ迷ってしまうことが原因です。マイホームの土地を探す際には、最低限「ここは譲れない」という条件を決めておくことが大切です。
◎土地の相場を知らない
土地には価格相場というものがあり、同じ敷地面積であっても、場所によって価格が異なります。例えば、同じエリアでも高台にある山手の住宅地と平地部分の住宅地では、値段が大きく変わってくることもあります。土地の相場を知ることで、希望条件を満たして、予算に応じた土地を探しやすくなります。エリアや立地条件を優先するのも一つの方法ですが、土地の相場を知らないと、いつまでたっても予算に応じた土地が決まらない、ということになってしまいます。